薔薇酵母が32時間かけて醸す窯焼きの生地
備後ピザの生地は、福山大学とぬまくま夢工房が手がけたホシノ薔薇酵母パン種を使う。通常のイースト発酵が3〜4時間で済むのに対し、こちらは32時間という長い時間をかけて発酵させる。原料はヨーロッパ系の小麦粉をブレンドしたものと塩、水のみで、食品添加物は使わない。長時間発酵によって生まれるのは、もっちりとした食感と芳醇な香りだ。焼き上げるのは、オーダーメイドで設計されたピザ窯をキッチンカーの中に組み込んだ設備で、注文が入ってから一枚ずつ火を入れる。手がけるのは鈴木光男さん。ホテルの料理長やリゾート施設での経験を重ねたのち、地元・備後地域に軸足を移してこの店を始めた人物だ。ナポリピザをそのまま再現するのではなく、備後の風土に合わせて生地と焼き方を組み立て直しているのが、この店の核にある。