上賀茂神社(賀茂別雷神社)
朱の一の鳥居をくぐると、芝生の参道がまっすぐ二の鳥居まで伸びている。その先、細殿の前に現れるのが、円錐形にきれいに盛られた二つの砂の山——立砂だ。これは社の北にそびえる神山にかたどったもので、ご祭神が天から降り立ったと伝わる山影を、砂で写し取っている。玄関先の盛り塩や、鬼門にまく清めの砂は、もとをたどればこの二つの山にゆきつくという。境内を歩いていて何より印象に残るのは、ならの小川がさらさらと流れ続けていること。神社というと静止した荘厳さを思い浮かべるけれど、ここはずっと水が動いていて、音がやまない。橋を渡り、せせらぎ沿いに進むと、まだ夏の朝なのに足もとだけ涼しい。