白良浜
約620メートルにわたって続く浜は、踏むとキュッと鳴るほど粒のそろった石英質の白砂でできている。この白さゆえに海の色がエメラルドグリーンに映え、ハワイ・ワイキキビーチと友好姉妹浜の関係を結んでいるのも、砂質と色合いの近さがあってのこと。本州でも早い時期に海開きを迎える浜で、波打ち際を歩くだけでも砂の鳴る感触が楽しめる。
同じ太平洋でも、白浜では海の見せ方がスポットごとにまるで違う。足首まで沈む白砂の波打ち際、ぽっかりと穴の空いた島影、舞台のように水平にせり出した岩盤、そして垂直に切れ落ちる断崖——。半島の先端に凝縮されたこの落差こそ、白浜の海歩きの醍醐味だ。砂の柔らかさを足裏で確かめ、海に浮かぶ島のかたちを目で追い、岩のざらつきに触れ、崖下に轟く波音を聞く。近づき方が変わるたびに同じ海が表情を変えていく、その移ろいを順にたどってみたい。
和歌山・白浜 | SHIRAHAMA SEA
マチノワ編集部
順位ではなく、編集部が選んだ4スポットを順にご紹介します。同じ太平洋でも、白浜では海の見せ方がスポットごとにまるで違う。足首まで沈む白砂の波打ち際、ぽっかりと穴の空いた島影、舞台のように水平にせり出した岩盤、そして垂直に切れ落ちる断崖——。半島の先端に凝縮されたこの落差こそ、白浜の海歩きの醍醐味だ。砂の柔らかさを足裏で確かめ、海に浮かぶ島のかたちを目で追い、岩のざらつきに触れ、崖下に轟く波音を聞く。近づき方が変わるたびに同じ海が表情を変えていく、その移ろいを順にたどってみたい。
約620メートルにわたって続く浜は、踏むとキュッと鳴るほど粒のそろった石英質の白砂でできている。この白さゆえに海の色がエメラルドグリーンに映え、ハワイ・ワイキキビーチと友好姉妹浜の関係を結んでいるのも、砂質と色合いの近さがあってのこと。本州でも早い時期に海開きを迎える浜で、波打ち際を歩くだけでも砂の鳴る感触が楽しめる。
臨海浦の沖に浮かぶ南北130メートルほどの小島で、正式名は高嶋。波の浸食で島の中央に円形の穴がぽっかり開き、その形から円月島と呼ばれてきた。穴の向こうに夕日が重なる瞬間は和歌山県の夕陽百選にも選ばれており、臨海バス停から白良浜方面へ向かう県道沿いが眺めの定番。沖合の遊覧船は運休が続くことがあるため、近くで見たい場合は事前に運航状況を確かめておくとよい。
千畳の畳を敷いたように見えることから名づけられた、太平洋へ階段状にせり出す砂岩の大岩盤。約1500万〜1800万年前に堆積した柔らかな地層が、長い年月の波で削られて畳のような畳目状の凹凸を刻んでいる。柵がなく岩の上を波打ち際近くまで歩けるのが特徴で、足元の地層の縞を間近に観察できる。夕暮れには岩肌が橙に染まる。入場は無料で、岩盤上は滑りやすいので靴に注意したい。
海面から約50メートル切り立つ柱状節理の断崖で、崖上の展望からは荒々しい外海が見渡せる。最大の見どころは崖の内部に広がる海食洞で、エレベーターで地中深くまで降りると、岩窟に打ち寄せる波が轟音とともに渦巻く光景を間近で見られる。洞内にはかつて熊野水軍が船を隠したと伝わる舟隠しもある。展望は無料、洞窟は有料で時間制。開洞時間や料金は変わることがあるため、降りる前に最新の案内を確認しておきたい。
海は、足元に触れるか、遠い島影を眺めるか。白浜はその両方を一日で味わわせてくれる。マチノワ編集部
浜の白、海に浮かぶ島の影、岩盤の灰、そして断崖に落ちる影。白浜の海は、近づき方を変えるだけでこれだけ違う顔を見せる。歩き終えたあと、最初に踏んだ白良浜の砂の感触を思い出すと、海との付き合い方の幅広さにあらためて気づくはずだ。なお各施設の料金や開園・開洞の時間は見直されることがあるので、出かける前に公式の案内で最新の状況を一度ご確認のうえお運びを。