大手前通り
姫路駅の北口から姫路城前交差点まで、約840m・幅員50mをまっすぐ貫く並木道。歩道にはクスノキとイチョウが連なり、無電柱化されているので、振り返っても電線が一本も視界を横切らない。これは城の眺めを遮らないために通り全体を地中化した結果で、正面に大天守を据えたまま歩ける長い直線が成立している。城へ急がず、まずこの遠景の白さを目に焼きつけておきたい。
姫路の街は、城を中心にして驚くほど素直に設計されている。駅の改札を出れば、正面のずっと先に大天守が小さく白く立っていて、まっすぐ歩けば自然とその足元へたどり着く。だからこの半日は、城に「近づいていく」感覚を軸に組んだ。遠くから眺める一本道に始まり、天守の真下に立ち、隣の庭園で視点を地表に落とし、最後は城を見下ろす北の高台へ。同じ白鷺城を、距離と高さを変えながら何度も見返す道のりにしている。
駅前の一本道から天守、庭園、北の高台へ。白漆喰の城をいろんな距離で味わう半日
マチノワ編集部
順位ではなく、編集部が選んだ5軒の名店を順にご紹介します。姫路の街は、城を中心にして驚くほど素直に設計されている。駅の改札を出れば、正面のずっと先に大天守が小さく白く立っていて、まっすぐ歩けば自然とその足元へたどり着く。だからこの半日は、城に「近づいていく」感覚を軸に組んだ。遠くから眺める一本道に始まり、天守の真下に立ち、隣の庭園で視点を地表に落とし、最後は城を見下ろす北の高台へ。同じ白鷺城を、距離と高さを変えながら何度も見返す道のりにしている。
姫路駅の北口から姫路城前交差点まで、約840m・幅員50mをまっすぐ貫く並木道。歩道にはクスノキとイチョウが連なり、無電柱化されているので、振り返っても電線が一本も視界を横切らない。これは城の眺めを遮らないために通り全体を地中化した結果で、正面に大天守を据えたまま歩ける長い直線が成立している。城へ急がず、まずこの遠景の白さを目に焼きつけておきたい。
白漆喰総塗籠の外観から白鷺城とも呼ばれる、現存天守を備えた城。大手門をくぐった三の丸広場は、堀も石垣もはさまず大天守を正面から見上げられる地点で、ここで城の全身を一度つかんでから内部へ進むと、登閣中の迷路のような構造が腑に落ちる。狭くて急な階段を最上階まで上り、下りてくるまでは時間に余裕を見ておきたい。入城時間は通常9時から、夏季は延長される。料金や好古園との共通券、18歳未満の扱いは改定されることがあるので、最新の縦覧料は公式サイトで確かめておくと安心だ。
姫路城の西御屋敷跡や武家屋敷跡の地割をいかして造られた、趣の異なる九つの庭からなる池泉回廊式庭園。発掘された屋敷の区画を骨格にしているため、庭の通路がそのまま江戸期の敷地割りをなぞっており、塀越しには天守も顔をのぞかせる。午前に城の高さを浴びたあと、ここで滝音や鯉の泳ぐ池へと視線を下げると、同じ半日のなかで疲れた目が休まる。入園は16時半ごろまでで季節により延長があり、城との共通券も用意されている。時刻は変動しうるので訪問前に公式で確かめたい。
姫路城跡の北東の一角に建つ、兵庫の歴史を扱う県立博物館。建物の意匠に城郭建築の要素を取り入れて設計されており、館内には姫路城に関する展示もあるので、午前に自分の足で上った天守の縄張りや構造を、模型と資料であらためて確かめられる。月曜が休館で、開館は16時半ごろまで。観覧料は手頃で高校生以下は無料だが、特別展は別料金になることがあるため、訪問前に最新の開催情報と観覧時間を見ておきたい。
姫路城の北西にある標高約57.5mの男山の山頂に整えられた公園。水尾神社の脇から続く198段の石段を上りきると視界が一気に開け、大天守と小天守が市街とともに眼下に並ぶ。城内や三の丸では下から見上げるばかりだった白鷺城を、ここでは同じ目線かやや見下ろす高さでとらえられるのが効く。石段は急なので、半日の最後の体力を残して上りたい。夕方の斜光が城の白壁に回る時間とも相性がよい。
同じ城を、遠景・直下・庭ごし・俯瞰で四度見る。それが姫路を歩く醍醐味だマチノワ編集部
9:30に姫路駅前へ。大手前通りのクスノキとイチョウの下を、正面の白い天守だけを目印に20分ほど歩いて10:00ごろ城へ。三の丸広場で全景を見上げてから登閣し、最上階まで上って下りてくると正午前後になる。昼食をはさんで13:30ごろ西隣の好古園へ移り、池泉の庭をゆっくり一巡。15:00すぎに城内の兵庫県立歴史博物館で姫路城の構造をおさらいしたら、最後は北西へ歩いて男山配水池公園へ。198段を上りきった16:30ごろ、傾きはじめた光のなかに大天守と小天守が並ぶ姿を見届けて、半日を締めくくる。