小田原城
小田原城は1417年に大森氏が築城、1495年に北条氏が拡張した戦国時代の名城。1960年に天守閣が復元され、現在は小田原城址公園として一般公開されている。「東京近郊で本格的な城を見たい」「春の桜の名所として訪れたい」観光客に最適。天守閣の入場は有料(公式サイトで確認)、城址公園の散策は無料。春の桜の季節は都内屈指の桜の名所で、約330本の桜が城を囲む。小田原駅から徒歩10分でアクセス可能。
小田原という街は、城を中心にしていながら、いつも海の匂いがしている。北条五代が関東に睨みをきかせた戦国の城下でありながら、坂を下りれば相模湾がひらけ、漁師町の路地からは干物の香りが漂ってくる。城の威厳と、海の暮らし。本来なら噛み合わなそうなこの二つが、ここでは一日のなかで地続きにつながっているのが面白い。今回はその「城と海でできた城下町」という性格を一本の糸にして、復興天守を仰ぐ高台から、蒲鉾の本店、漁港の岸壁、そして海を見て暮らした文人の館までを足でつないで歩いてみる。新幹線が停まる駅から、すべて徒歩と短い移動圏に収まっているのも、この街の懐の深さだ。
戦国の城、蒲鉾の里、早川の漁港、そして文人の館。海でつながる城下町をひと歩き
マチノワ編集部
順位ではなく、編集部が選んだ5スポットを順にご紹介します。小田原という街は、城を中心にしていながら、いつも海の匂いがしている。北条五代が関東に睨みをきかせた戦国の城下でありながら、坂を下りれば相模湾がひらけ、漁師町の路地からは干物の香りが漂ってくる。城の威厳と、海の暮らし。本来なら噛み合わなそうなこの二つが、ここでは一日のなかで地続きにつながっているのが面白い。今回はその「城と海でできた城下町」という性格を一本の糸にして、復興天守を仰ぐ高台から、蒲鉾の本店、漁港の岸壁、そして海を見て暮らした文人の館までを足でつないで歩いてみる。新幹線が停まる駅から、すべて徒歩と短い移動圏に収まっているのも、この街の懐の深さだ。
小田原城は1417年に大森氏が築城、1495年に北条氏が拡張した戦国時代の名城。1960年に天守閣が復元され、現在は小田原城址公園として一般公開されている。「東京近郊で本格的な城を見たい」「春の桜の名所として訪れたい」観光客に最適。天守閣の入場は有料(公式サイトで確認)、城址公園の散策は無料。春の桜の季節は都内屈指の桜の名所で、約330本の桜が城を囲む。小田原駅から徒歩10分でアクセス可能。
小田原かまぼこの里(鈴廣本店)は風祭駅徒歩1分、小田原蒲鉾の代表ブランド「鈴廣」の本店。「蒲鉾の工場見学・手作り体験・試食をしたい」観光客・家族に最適。工場見学は無料、手作り体験は要事前申込(1人2,000〜3,000円程度、公式で確認)。営業時間9〜18時、レストラン・物販・カフェも併設し1〜2時間滞在できる。小田原駅から箱根登山鉄道で1駅・約4分でアクセスできる。箱根方面への動線にも組み込みやすい。
小田原宿なりわい交流館は1932年築の旧建物を活用した観光案内・展示施設。「小田原の歴史的な街並みを体感したい」「無料の観光拠点を起点に動きたい」人に向く。営業時間10〜19時(4〜10月)、無料。館内では小田原の歴史・東海道宿場町の名残を展示し、観光情報も入手できる。小田原駅から徒歩7分、城下町散歩の起点として組み込みやすい。次の早川漁港方面への動線として徒歩・バスで繋がる。
小田原漁港(早川港)はJR早川駅から徒歩5分、小田原の海産物拠点。「漁港直結の海鮮食堂で漁師飯を食べたい」観光客に最適。「魚国総本店」「魚市場食堂」「うを徳」など、アジフライ・刺身定食・海鮮丼が地元価格(1人1,500〜3,500円)で食べられる。営業時間11〜15時、土日は行列必至(予約推奨)。小田原駅から東海道線で1駅・約3分でアクセスできる。干物店も周辺に集中し、土産購入の動線として優秀。
小田原文学館・白秋童謡館は小田原駅から徒歩約15分、白秋・梓みちよ・湯木貞一ゆかりの文学施設。「文学好きの大人」「小田原の文化を深掘りしたい」人に向く。1923年築の旧田中光顕別邸を利用した洋館建築で、建物自体が見応えがある。営業時間9〜17時、月曜休館(公式で確認)、入館料は変動。小田原城・小田原宿との徒歩動線で繋がる。
城を仰いで一日が始まり、海の幸で締めくくる。小田原は、山の城と海の町が背中合わせに同居している。マチノワ編集部
朝のうちに天守へ登って相模湾を見渡し、城下の町家で街道時代の空気に触れ、風祭で蒲鉾の生まれる現場をのぞき、早川の岸壁で揚がったばかりの魚を口にして、最後に海を愛した文人の館で一日を閉じる――この順でたどると、小田原が「城の街」でも「漁師町」でもなく、その両方でできた城下町だということが体で分かってくる。歩いてみて思うのは、ここでは歴史も食もすべて海につながっているということだ。なお、天守の閉門時刻や蒲鉾の手作り体験の予約枠、漁港食堂の昼の営業時間は季節や曜日でこまめに動くので、出かける前に各施設の公式案内へ一度目を通しておくと、坂の上で門が閉まっていた、食堂が終わっていた、という空振りを避けられる。城を見上げて歩き始め、海の幸で締める。小田原の一日は、その縦糸でちょうど一本に編み上がる。