日本大通り
1879年(明治12年)整備、R.H. ブラントン設計の幅員30mの大通り。日本で最初の西洋式街路として知られる。通り沿いに神奈川県庁本庁舎・横浜地方裁判所・横浜開港資料館・三井物産横浜ビルなどの近代建築が並ぶ。「文化財建築をまとめて見たい」「街路樹の景観を楽しみたい」2人に向く。イチョウ並木は11月中旬〜12月初旬が黄葉のピーク。歩道が広く、ベンチも整備されているため散歩しやすい。日本大通り駅から横浜公園方向へ徒歩5〜10分、関内方向へも徒歩5分の好立地。
関内駅で電車を降りて海の方へ少し下ると、急に空が広く感じられる場所に出る。日本大通りだ。幅三十メートルの並木道の両側に、県庁や裁判所の重い石の建物が並んでいて、足元の歩道には季節ごとに葉が落ちたり影が伸びたりする。横浜という街は、ペリーが来て港が開いた一八五九年に、まさにこのあたりから始まった。歩いていると、その「最初の一歩」がどこにあったのかが、看板の説明ではなく建物の重さや通りの広さの方から伝わってくる。今日はその発祥の感触を確かめるように、駅を起点にしてゆっくり海側へ向かって歩いてみる。歴史を勉強しに行くというより、横浜がどうやってこの形になったのかを足で読みに行く、そんな半日の散歩だ。
幅三十メートルの並木道から、ジャックの塔、横浜公園、開港資料館、馬車道へ。石とレンガに残る開港の記憶を拾いながら
マチノワ編集部
順位ではなく、編集部が選んだ5スポットを順にご紹介します。関内駅で電車を降りて海の方へ少し下ると、急に空が広く感じられる場所に出る。日本大通りだ。幅三十メートルの並木道の両側に、県庁や裁判所の重い石の建物が並んでいて、足元の歩道には季節ごとに葉が落ちたり影が伸びたりする。横浜という街は、ペリーが来て港が開いた一八五九年に、まさにこのあたりから始まった。歩いていると、その「最初の一歩」がどこにあったのかが、看板の説明ではなく建物の重さや通りの広さの方から伝わってくる。今日はその発祥の感触を確かめるように、駅を起点にしてゆっくり海側へ向かって歩いてみる。歴史を勉強しに行くというより、横浜がどうやってこの形になったのかを足で読みに行く、そんな半日の散歩だ。
1879年(明治12年)整備、R.H. ブラントン設計の幅員30mの大通り。日本で最初の西洋式街路として知られる。通り沿いに神奈川県庁本庁舎・横浜地方裁判所・横浜開港資料館・三井物産横浜ビルなどの近代建築が並ぶ。「文化財建築をまとめて見たい」「街路樹の景観を楽しみたい」2人に向く。イチョウ並木は11月中旬〜12月初旬が黄葉のピーク。歩道が広く、ベンチも整備されているため散歩しやすい。日本大通り駅から横浜公園方向へ徒歩5〜10分、関内方向へも徒歩5分の好立地。
1917年竣工、横浜三塔のジャックの塔として知られる横浜市開港記念会館。関東大震災で内部を焼失したが、1989年復元工事で大正期の姿が現代に蘇った。「横浜三塔をすべて見つけたい」建築好きに向く。館内は会議室として現役で使われており、外観見学は無料・内部は公開日に限定(公式サイトで確認)。関内駅から徒歩3分、日本大通りからも徒歩2分。ステンドグラス・大階段・八角形の塔屋が大正期の建築意匠の見どころ。
1876年開園、日本初の西洋式公園のひとつ。横浜スタジアムを囲む形で広場・遊歩道・チューリップ花壇が整備されている。春のチューリップ花壇は約14万本のチューリップが咲き誇り、横浜公園春の花壇展として地元客に知られる。「横浜スタジアム観戦の前後に時間を潰したい」「日本最古の西洋式公園を歩きたい」人に向く。横浜スタジアムでDeNAベイスターズのナイトゲームがある日(年間70試合)は18時前後から人波が増えるので、デートとして使うなら試合のない日が静か。公園内のレストラン「ALL DAY HOMECOMING」も観戦前後の食事に使える。関内駅から徒歩5分、日本大通り駅から徒歩2分。
1981年開館、横浜開港の歴史を展示する博物館。1931年竣工の旧英国総領事館を本館として使用している。「横浜の歴史をしっかり学びたい」「ペリー来航から関東大震災までの歴史に興味がある」人に最も向く。ペリー来航(1853年)から関東大震災(1923年)までの横浜の歴史・写真・資料を展示。館内の中庭は無料エリアで、玉楠の木(樹齢200年以上)が植えられている。営業時間9:30〜17:00、月曜休館(公式サイトで確認)。日本大通り駅から徒歩2分の駅近で、関内エリアの観光起点として使いやすい。
馬車道商店街は1869年(明治2年)に整備された、日本初の馬車専用道路だった通り。明治期は外国人居留地と関内を結ぶメインストリートとして栄え、現在も近代建築・老舗店・カフェが並ぶ歴史商店街として残る。「明治の街路設計を歩きたい」「老舗の喫茶店でお茶したい」散歩好きに向く。ガス灯のレプリカ・馬車道の石碑などが街角に点在し、歴史散歩の道標になる。馬車道駅から徒歩すぐ、関内駅からも徒歩5分。営業時間は店舗による(おおむね10〜20時)。
関内から日本大通りを歩くと、横浜がどうやってできた街なのかが、説明されるより先に体に入ってくる。マチノワ編集部
日本大通り駅を出てまず通りそのものを端から端まで歩き、明治の都市計画が引いた直線を体で測ってみる。突き当たり近くで横浜市開港記念会館の時計塔、ジャックの塔を見上げると、赤レンガと白い石の縞模様がよく目立つ。そのまま横浜公園に入れば、スタジアムを囲む遊歩道と花壇が広がっていて、試合のない日は驚くほど静かだ。日が傾いてきたら横浜開港資料館に寄り、旧英国総領事館の館内で開港から関東大震災までの横浜をひと通りたどる。最後は馬車道商店街まで歩き、近代建築とカフェが混じる通りでお茶か早めの夕食をとって一日を閉じる。歩き終えてみると、別々に見えた建物や通りが、開港という一点から枝分かれしてできた同じ街の部位だったとわかってくる。ベイスターズのホームゲームと重なると関内駅まわりは夕方から人で埋まるので、観戦を組み込むのでなければ試合日を外しておくと歩きやすい。会館の塔内公開日や資料館の休館日は変わることがあるので、出かける前にそれぞれの公式ページをのぞいておくと当てが外れない。