静岡市美術館
葵タワーの3階に入る市街地型の美術館で、東海道線と新幹線が止まる駅から地下道一本、外に出ずにたどり着けるのが何より身軽だ。本格的な企画展を軸に、交流ゾーンやショップは観覧券なしで使えるので、城跡へ向かう前の頭の準備運動にちょうどいい。月曜が休みになりやすく、会期ごとに展示も観覧料も入れ替わるため、何をやっているかと当日の開館は公式サイトでのぞいてから足を運びたい。
静岡の中心市街地は、徳川家康が晩年を過ごした駿府城を芯に、碁盤の目の町割りがほぼそのまま現代の繁華街に重なっている珍しい街だ。城のお堀から駅前のアーケードまで、四百年前の縄張りを足の裏で感じながら歩けてしまう。今回は午後の半日、城跡で家康の足跡をたどり、家康ゆかりの神社で社殿を仰いでから駅前へ下り、夕方の灯りで締めくくる。歴史の縦軸と、いまの暮らしの横軸を一本の道で結ぶつもりで組んだ。
SUMPU
マチノワ編集部
順位ではなく、編集部が選んだ4軒の名店を順にご紹介します。静岡の中心市街地は、徳川家康が晩年を過ごした駿府城を芯に、碁盤の目の町割りがほぼそのまま現代の繁華街に重なっている珍しい街だ。城のお堀から駅前のアーケードまで、四百年前の縄張りを足の裏で感じながら歩けてしまう。今回は午後の半日、城跡で家康の足跡をたどり、家康ゆかりの神社で社殿を仰いでから駅前へ下り、夕方の灯りで締めくくる。歴史の縦軸と、いまの暮らしの横軸を一本の道で結ぶつもりで組んだ。
葵タワーの3階に入る市街地型の美術館で、東海道線と新幹線が止まる駅から地下道一本、外に出ずにたどり着けるのが何より身軽だ。本格的な企画展を軸に、交流ゾーンやショップは観覧券なしで使えるので、城跡へ向かう前の頭の準備運動にちょうどいい。月曜が休みになりやすく、会期ごとに展示も観覧料も入れ替わるため、何をやっているかと当日の開館は公式サイトでのぞいてから足を運びたい。
家康が将軍職を退いたあと大御所として政務を執った城の跡で、外堀・中堀がほぼ往時のかたちで残り、その内側がまるごと公園になっている。L字形の平面という城郭でも珍しい間取りの巽櫓、設計図『駿府城絵図』をもとに木造で建て直された坤櫓、平成に伝統工法で復元された東御門が並び、内部では家康の生涯や城の復元過程を映像で見せている。天守台跡の一帯は調査を経て整備が進む区画なので、立ち入りや見学の可否はその時々で変わる。櫓の内部に入るなら最終入場が早めなので、共通券や個別券の料金とあわせて開館の状況を公式の案内で確かめてから入ると無駄がない。
神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の三社をまとめて「おせんげんさん」と呼ぶ古社で、社殿26棟すべてが国の重要文化財。江戸時代に60年をかけて再建された総漆塗り極彩色の建築群は、高さ21mの大拝殿を筆頭に、近世神社建築のかたまりとして見ごたえがある。家康が幼少期を人質として駿府で過ごした縁から徳川家の崇敬を受けた社でもあり、城との物語がここでつながる。境内の参拝は随時できるが、夕方は社務所や授与所が閉まる時間に近いので、特別参拝などを考えているなら時間を公式で確かめておきたい。境内奥、八千戈神社の脇から麓山神社へ続く百段あまりの石段を登ると、その先が賤機山のハイキング道へと抜けていく。
常盤公園からまっすぐ駅方向へ延びる遊歩道が青葉シンボルロードで、その一角に昭和の屋台の灯を受け継いだ青葉おでん街と青葉横丁が肩を寄せ合う。戦後この通りには二百台ものおでん屋台が並んでいたといい、撤去のあと一部がこの横丁へ移って今も営業を続けている。黒いだしに串を泳がせ、だし粉と青のりをかける静岡おでんは、まさにこの街で育った食べ方。日が落ちるころに腰を据えれば、城下町歩きの一日が一杯の温もりで締まる。各店の営業時間や休みはまちまちなので、目当てがあれば事前に確かめておくとよい。
堀の内側に立つと、城下町がそのまま今の街になったことが街の骨格でわかるマチノワ編集部
13時に静岡駅北口を出て地下道で美術館に立ち寄り、14時前に駿府城公園へ。東御門と巽櫓、坤櫓をひとめぐりして15時すぎに北へ抜け、15時半に静岡浅間神社で漆塗りの社殿と石段を仰ぐ。16時半に賤機山の麓を離れて南下し、青葉シンボルロードへ。日が傾く17時半、赤提灯のともる横丁で静岡おでんをつまんで半日を閉じる、という流れになる。櫓の内部に入るなら最終入場が早い点に注意したい。美術館は月曜が休みになりやすく、各施設の料金や開館時間も折にふれ変わるので、出かける前にそれぞれの公式ページで曜日と最新情報を見ておくと安心だ。