天神橋筋商店街
天神橋を起点に北へ伸びるアーケードは全長およそ2.6キロ、丁目で言えば一から六まで。これだけの長さが一本に連なる例は他になく、屋根の下を歩いているだけで天気を気にせず済むのがありがたい。江戸の初めに青物市から始まり、二丁目の大阪天満宮の門前町として育ったという出自が、いまも食の濃さに表れている。まず選びたいのが二丁目の中村屋。ジャガイモの甘みで勝負する素朴なコロッケは一個百円前後と財布にやさしく、平日でも揚げ場の前に列が伸びる。ここで一個つまんでから北上を始めるのが、この街の作法のようなものだ。