サラダ添えのナポリタンに見る、喫茶の矜持
メモアールのランチで名を挙げられるのが、サラダが添えられて出てくるナポリタンだ。テーブルにはタバスコと粉チーズが用意され、自分好みに味を足しながら食べ進められる、昔ながらの喫茶店の作法がそのまま残っている。自家製のドレッシングやソースにこだわってきたと伝えられ、派手な演出はないが、炒めた麺とケチャップの香りが立つ、素朴で満足感のある一皿に仕上がっている。コーヒーや軽食を主体とする喫茶店でありながら、ナポリタンを軸にした昼の顔を持つのがこの店の特徴で、あんみつやかき氷を通年で出してきたとも伝わり、麺料理と甘味の両方を持つ懐の広さもうかがえる。味の細部は季節や仕入れで変わることもあるため、実際の内容は訪問前に電話で確認しておくと安心だ。