マチノワ · 2026年 春号
2026-06-09
MENYA NOJO MONDO

麺屋野条、
門戸厄神の鶏白湯。

阪急今津線の門戸厄神駅を降りると、改札のすぐ目の前に商店や飲食店が肩を寄せ合う、生活の匂いがする一角が広がっている。学生や通勤客、近隣で暮らす人が日々行き交うこの駅前に、2026年の春、鶏白湯らぁめんの専門店「麺屋野条」が暖簾を上げた。店を構えるのは、かつて「麺処 彩心」があった場所。手がけるのは、台湾で日本式ラーメン店「麺処 田冶」を営み、現地でラーメン学校まで開いてきた兵庫出身の店主・野条さんだ。海を渡って腕を磨いた人が、地元に近い西宮の駅前で一杯を出す――そんな背景を知ると、鶏のスープがいっそう気になってくる。ここでは、門戸厄神で麺屋野条に立ち寄る理由を、編集部の視点で順に見ていきたい。

副題

鶏白湯らぁめん専門店、阪急門戸厄神の駅前で味わう一杯

編集

マチノワ編集部

鶏白湯らぁめん専門店、阪急門戸厄神の駅前で味わう一杯編集部厳選MENYA NOJO MONDO5 POINTS2026年 春号鶏白湯らぁめん専門店、阪急門戸厄神の駅前で味わう一杯編集部厳選MENYA NOJO MONDO5 POINTS2026年 春号
NG-01みなとみらい、昼の海から…NG-02みなとみらい、雨でも濡れ…NG-03桜木町、夜の港を歩くデー…NG-04赤レンガ倉庫から始める、…NG-05大さん橋・山下公園・港の…NG-06馬車道から日本大通りへ、…NG-07関内・日本大通りを歩く。…NG-08山下公園から山手へ、海と…NG-09横浜中華街から港まで、食…NG-10元町から山手の坂を歩く。…NG-11横浜駅、雨の日は地下でつ…NG-12横浜駅、空いた時間を歩く…NG-13野毛、昭和の飲み屋街を歩…NG-14新横浜、新幹線待ちの数時…NG-15新横浜、ライブの前後を歩…NG-16鎌倉、小町通りから八幡宮…NG-17長谷・由比ヶ浜デート半日…NG-18江ノ島、夕陽を追いかける…NG-19鎌倉、雨の日を歩く。濡れ…NG-20川崎、雨でも傘がいらない…NG-21武蔵小杉、子連れで丸一日…NG-22たまプラーザからあざみ野…NG-23箱根湯本で過ごす温泉半日…NG-24小田原、城と海をつなぐ城…NG-25茅ヶ崎、海風をたどって歩…NG-26藤沢、江ノ電の起点をぶら…NG-27横須賀どぶ板通りから始め…NG-28三浦海岸から三崎港へ、海…NG-29港北ニュータウンで子ども…NG-30横浜、初デートの半日コー…NG-31浅草、雷門から川辺まで歩…NG-32上野公園、文化と自然を一…NG-33新宿、余った時間を歩く。…NG-34渋谷から表参道へ、半日デ…NG-36スカイツリー押上・向島 …NG-37銀座から丸の内へ、二人で…NG-38六本木・港区、夜景を上か…NG-39池袋、雨でも一日つぶせる…NG-40東京、雨だからこそ屋内文…NG-41東京、子連れで外さない屋…NG-42東京、初デートの半日コー…NG-43恵比寿・代官山、午後から…NG-44中目黒、目黒川を上流へ歩…NG-45吉祥寺を一日歩く。井の頭…NG-66裏原宿で外さない古着とス…NG-71銀座を歩く、無料の画廊と…NG-75渋谷の週末ブランチ半日コ…NG-76新宿御苑を歩く。緑の中で…NG-77六本木アートトライアング…NG-78丸の内、目利きが選ぶ建築…NG-79表参道、ブランチを歩く朝…NG-80中目黒、朝の目黒川を歩く…NG-81自由が丘、甘い路地を歩く…NG-88豊洲、市場の朝とアートの…NG-90八王子を歩く、玉ねぎラー…NG-102神奈川を週末で歩く。横浜…KS-01梅田から中之島へ、夜景を…KS-02嵐山、渡月橋から竹林を抜…KS-03神戸ハーバーランド、子連…KS-04祇園から清水寺へ、京都デ…CB-01名古屋・栄から大須へ、タ…KS-05難波から道頓堀へ、食い倒…KS-06新世界・通天閣 下町半日…KS-07天王寺・あべの、子どもと…KS-08大阪城公園を歩く。天守閣…KS-09天保山・海遊館 子連れ半…KS-10万博記念公園、子連れで過…KS-11伏見稲荷を歩く。千本鳥居…KS-12きぬかけの路、名刹をつな…KS-13河原町から先斗町へ、鴨川…KS-14宇治、茶の香りを歩く。平…KS-15北野異人館、坂を上って洋…KS-16三宮から南京町、食べて歩…KS-17有馬温泉、湯けむりの坂を…KS-18奈良公園、大仏と鹿のあい…KS-19猿沢池からならまちを歩く…CB-02名駅から則武へ、ものづく…CB-03熱田神宮から水辺へ、半日…CB-04名古屋港、海を見せに行く…CB-05熱海、海へ下る湯けむりの…KY-01天神で立ち寄りたい、地下…KY-02中洲・川端、夕暮れから屋…KY-03大濠公園で過ごす子連れ半…KY-04太宰府、参道から山あいの…KY-05鹿児島・天文館&桜島、火…HK-01札幌の中心を歩く朝さんぽ…HK-02すすきの、灯りを継いで歩…HK-03小樽運河から堺町通りへ、…CG-01広島・平和記念公園、慰霊…CG-02宮島、潮と原始林を歩く。…KT-01川越、蔵の町を歩くさんぽ…G8-01百舌鳥古墳群・大仙公園 …G8-02天神橋筋商店街で立ち寄り…G8-03住吉大社を歩く。反橋から…G8-04銀閣寺から哲学の道を歩く…G8-05二条城・京都御所 半日モ…G8-06姫路城 半日モデルコース…G8-07宝塚で立ち寄りたい花のみ…G8-08城崎温泉、外湯めぐりの夜…G8-09大津、琵琶湖の水辺をたど…G8-10近江八幡・八幡堀を歩く。…G8-11和歌山城・城下半日モデル…G8-12白浜、海の絶景をめぐる。…G8-13名古屋城・本丸御殿 半日…G8-14有松を歩く。絞りの町並み…G8-15三保松原から清水を歩く。…G8-16駿府城・静岡中心 半日モ…G8-17糸島、海とカフェの一日。…G8-18柳川を歩く。掘割の川下り…G8-19函館・元町と夜景 半日モ…G8-20旭川で子連れに立ち寄りた…G8-21尾道を歩く。坂と路地、千…G8-22伊香保温泉、石段街の坂を…G8-23秩父、自然と古社をめぐる…G8-24谷根千を歩く。谷中・根津…G9-01高尾山を歩く。薬王院から…G9-02柴又を歩く。帝釈天の参道…G9-03国営昭和記念公園で一日。…G9-04門前仲町・深川を歩く。八…G9-05箕面大滝へ。紅葉の渓谷を…G9-06四天王寺を歩く。日本仏法…G9-07鞍馬から貴船へ。叡電で抜…G9-08大原・三千院を歩く。苔の…G9-09西宮で立ち寄りたい。甲子…G9-10摩耶山・六甲の夜景。掬星…G9-11斑鳩・法隆寺 半日モデル…G9-12吉野山を歩く。蔵王堂と桜…G9-13犬山城・城下町 半日モデ…G9-14常滑やきもの散歩道を歩く…G9-15浜松・浜名湖で立ち寄りた…G9-16修善寺温泉。竹林の小径と…G9-17小倉城・城下 半日モデル…G9-18宗像大社を歩く。海の正倉…G9-19富良野・美瑛。花畑の丘と…G9-20登別温泉。地獄谷と湯けむ…G9-21鞆の浦を歩く。常夜燈と対…G9-22高野山 半日モデルコース…G9-23比叡山延暦寺を歩く。根本…G9-24富岡製糸場 半日モデルコ…G10-01東寺 半日モデルコース。…G10-02醍醐寺を歩く。五重塔と三…G10-03上賀茂・下鴨を歩く。糺の…G10-04談山神社を歩く。多武峰の…G10-06竹田城跡。天空の城と雲海…G10-07淡路島。明石海峡大橋と花…G10-08びわ湖テラス。山上から望…G10-09紀三井寺と和歌浦を歩く。…G10-10香嵐渓。待月橋ともみじの…G10-11岡崎城 半日モデルコース…G10-12富士宮を歩く。浅間大社の…G10-13大井川・寸又峡。SLと夢…G10-14洞爺湖。火山と湖の絶景め…G10-15知床。世界自然遺産の原生…G10-16霧島神宮を歩く。朱の社殿…
POINT5

鶏白湯らぁめん専門店、阪急門戸厄神の駅前で味わう一杯

編集部が選んだ5つのポイントを順にご紹介します。阪急今津線の門戸厄神駅を降りると、改札のすぐ目の前に商店や飲食店が肩を寄せ合う、生活の匂いがする一角が広がっている。学生や通勤客、近隣で暮らす人が日々行き交うこの駅前に、2026年の春、鶏白湯らぁめんの専門店「麺屋野条」が暖簾を上げた。店を構えるのは、かつて「麺処 彩心」があった場所。手がけるのは、台湾で日本式ラーメン店「麺処 田冶」を営み、現地でラーメン学校まで開いてきた兵庫出身の店主・野条さんだ。海を渡って腕を磨いた人が、地元に近い西宮の駅前で一杯を出す――そんな背景を知ると、鶏のスープがいっそう気になってくる。ここでは、門戸厄神で麺屋野条に立ち寄る理由を、編集部の視点で順に見ていきたい。

POINT01
鶏白湯らぁめん · 西宮市門戸荘

鶏一本で勝負する、極み鶏白湯らぁめん

麺屋野条の看板は、店名とともに覚えておきたい一杯――極み鶏白湯らぁめんだ。鶏のうまみをじっくり引き出したスープは、濃厚でありながら後味に重さを残さない。鶏清湯ラーメンの専門店として打ち出しているとおり、軸にあるのは鶏一本で勝負するという姿勢だ。鶏白湯は炊き方ひとつで印象が大きく変わるが、ここのスープは食べた人が思わず濃厚だと口にするほどの密度を持ちながら、最後まで飲み進められるバランスに整えられている。一杯のなかに、鶏のコクと滑らかな口当たり、そして麺との一体感が同居している。何種類もの味を並べて流行を追うのではなく、鶏のスープをどこまで突き詰められるかに照準を合わせた店だ。だからこそ、最初の一口で店の狙いがまっすぐ伝わってくる。寒い日に体を内側から温めたいとき、しっかり食べた満足感がほしいとき――鶏白湯の一杯は、その両方に応えてくれる。

看板極み鶏白湯らぁめん
ジャンル鶏清湯/鶏白湯ラーメン専門
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POINT02
店主・成り立ち · 西宮市門戸荘

台湾で腕を磨いた店主が、地元の近くで打つ一杯

通いたくなる理由を語るうえで外せないのが、店主・野条さんの来歴だ。野条さんは兵庫の出身でありながら、活動の拠点を台湾に置き、日本式ラーメン店「麺処 田冶」を営んできた。現地ではテレビで紹介されるほど知られた存在になり、ラーメンの作り手を育てる学校まで運営している。つまりこの一杯は、日本のラーメンを海の外に伝え続けてきた人が、母国の近くに戻って打ち出した味なのだ。日本で修業して日本で店を出すのとは、たどってきた道のりが違う。台湾で多くの人に受け入れられる味を組み立ててきた経験は、誰にでも届く分かりやすさと、専門店としての芯の強さの両方に表れている。地元・西宮の駅前で、海を渡って磨かれた鶏白湯が食べられる――この物語性こそ、一度きりで終わらせず、また暖簾をくぐりたくなる理由になっている。海外で評価された味が、いまは門戸厄神の駅前で待っている。

店主兵庫出身・野条さん
経歴台湾で麺処 田冶を運営
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POINT03
素材・こだわり · 西宮市門戸荘

カウンターに並ぶ、播州龍野の醤油という土台

麺屋野条のこだわりは、カウンターに座ると目に飛び込んでくる。席の正面に、播州龍野の醤油が並べられているのだ。龍野は兵庫県たつの市を中心に古くから醤油づくりが盛んな土地で、淡口醤油の産地として知られる。その地の醤油を客の目の前に置くという見せ方は、鶏のスープを支える調味の土台を地元・兵庫の素材から組み立てているという、作り手の意思表示でもある。鶏白湯という濃厚なスープに、産地のはっきりした醤油を合わせる――その掛け合わせが、この店の一杯の輪郭を決めている。専門店だからこそ、スープだけでなく、それを締める醤油やかえしの一つひとつにまで目が届く。メニューや内容は時期で動くことがあるので、季節限定の品や仕込みの変化が気になるなら、訪れる前に店の案内を確かめておくといい。素材の出どころが見える一杯は、食べ終えたあとの納得感が違う。これ、地味に効く部分だと思う。

調味播州龍野の醤油
産地兵庫県たつの市・淡口醤油
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POINT04
空間・客層 · 西宮市門戸荘

一人でも入りやすい、駅前のカウンター専門店

店はカウンターを中心にした、一人でも入りやすい造りだ。目の前で仕上げられる一杯を待つ時間も、ラーメン専門店ならではの楽しみになる。門戸厄神の駅前という立地柄、学生や近隣で働く人、買い物帰りの家族連れまで、客層は幅広い。一人で黙々と鶏白湯と向き合うのにちょうどよく、仕事や学校の帰りに一杯だけ寄っていく、という使い方にもなじむ。オープンして間もない店なので、席数や混み具合はこれから落ち着いていくところだが、駅前の専門店という性格上、食事どきには人の出入りが多くなりやすい。会話をゆっくり楽しむというより、一杯に集中して短い時間で満たされたいときに向く空気だ。隣の席との距離も近く、活気のある駅前食堂の延長のような気安さがある。気取らず、ふらりと立ち寄れる――そんな距離感が、日常に組み込みやすい一軒にしている。

カウンター中心
向く人一人・仕事や学校帰りに
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POINT05
アクセス・周辺 · 西宮市門戸荘

門戸厄神駅から徒歩約2分、参拝と街歩きの途中に

麺屋野条があるのは、兵庫県西宮市門戸荘。最寄りは阪急今津線の門戸厄神駅で、改札からは歩いて二分ほどと、迷いようのない近さだ。門戸厄神駅の名は、すぐ近くに門戸厄神東光寺があることに由来する。厄除けで知られるこの寺は参拝に訪れる人も多く、お参りの行き帰りに駅前で一杯、という組み立てもできる。今津線は西宮北口で神戸線・宝塚線に乗り換えられるため、宝塚や西宮北口方面からのアクセスも良い。駅前には商店や飲食店が並び、買い物や用事のついでに立ち寄りやすいのも、この立地ならではの強みだ。営業時間や定休日は変わることがあるため、来店前に最新の情報を確かめておきたい。オープンしたばかりの店なので、行列や売り切れの可能性も頭に入れておくと、足を運んだ日に空振りせずに済む。門戸厄神での半日に、鶏白湯の一杯を一つの目的地として組み込んでみてほしい。

アクセス阪急今津線 門戸厄神駅 徒歩約2分
周辺門戸厄神東光寺・駅前商店街
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編集部のひとこと
麺屋野条は、阪急門戸厄神の駅前で、台湾仕込みの鶏白湯らぁめんを出す専門店。海を渡って腕を磨いた店主が、地元・兵庫の醤油を傍らに置いて打つ一杯には、作り手の歩いてきた道のりが映っている。西宮で鶏白湯と聞いたら、思い出してほしい一軒です。
マチノワ編集部
編集後記

最後に、歩き方

なぜ西宮の駅前で、台湾帰りの店主が打つ鶏白湯なのか――その答えは、門戸厄神まで足を運んで一杯すすれば腑に落ちる。駅の改札を出て二分、店に着いたらまずは看板の極み鶏白湯らぁめんを頼みたい。鶏のうまみをまっすぐ受け止めるなら、最初の一杯はシンプルに鶏白湯と向き合うのがいい。カウンターに座れば、目の前に並ぶ播州龍野の醤油が、この一杯の土台を教えてくれる。一人なら短い時間で集中して食べ切る使い方が収まりよく、家族や友人と来るなら、厄除けで知られる門戸厄神東光寺の参拝とセットにすると、半日の予定として過不足ない。所要は混んでいなければ三十分ほど、食事どきのピークなら待ち時間を見込んでおくと気が楽だ。予算は専門店の一杯として無理のない範囲だが、メニューや価格は時期で動くので、訪れる前に電話や公式SNSで確かめておくと確実だ。オープンして間もない時期は売り切れや営業時間の変動もありうるので、その点だけ頭に入れて向かえば、駅前の鶏白湯を気持ちよく味わえる。

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