マチノワ · 2026年 春号
2026-06-05
SUMIBI NO KAEN

炭火の華艶、
江南区曙町で焼く一本。

新潟市江南区曙町は、亀田の駅から少し離れた住宅地で、日が落ちると街灯と家々の灯りだけが残る静かな一帯だ。大きな商業施設が並ぶ通りではないぶん、夜にわざわざ目指して向かう店には、それなりの理由がいる。炭火の華艶は、その曙町一丁目で炭火の焼き鳥を出す一軒。店主は十七年ほぼ毎日焼き鳥を食べ続け、その積み重ねの末にたどり着いた一本を、炭の前で一串ずつ焼いて出している。定番の部位から少し変わった串まで品書きの幅があり、合わせる酒もビールから日本酒、ワイン、焼酎まで揃う。仕事帰りに一杯やりたい夜、気の置けない相手と腰を据えたい夜——亀田で炭火の焼き鳥と聞いて頭に浮かべておきたい店として、その輪郭をたどってみる。

副題

亀田の住宅地に灯る、炭火の焼き鳥と一杯のための夜の一軒

編集

マチノワ編集部

亀田の住宅地に灯る、炭火の焼き鳥と一杯のための夜の一軒編集部厳選SUMIBI NO KAEN5 POINTS2026年 春号亀田の住宅地に灯る、炭火の焼き鳥と一杯のための夜の一軒編集部厳選SUMIBI NO KAEN5 POINTS2026年 春号
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POINT5

亀田の住宅地に灯る、炭火の焼き鳥と一杯のための夜の一軒

編集部が選んだ5つのポイントを順にご紹介します。新潟市江南区曙町は、亀田の駅から少し離れた住宅地で、日が落ちると街灯と家々の灯りだけが残る静かな一帯だ。大きな商業施設が並ぶ通りではないぶん、夜にわざわざ目指して向かう店には、それなりの理由がいる。炭火の華艶は、その曙町一丁目で炭火の焼き鳥を出す一軒。店主は十七年ほぼ毎日焼き鳥を食べ続け、その積み重ねの末にたどり着いた一本を、炭の前で一串ずつ焼いて出している。定番の部位から少し変わった串まで品書きの幅があり、合わせる酒もビールから日本酒、ワイン、焼酎まで揃う。仕事帰りに一杯やりたい夜、気の置けない相手と腰を据えたい夜——亀田で炭火の焼き鳥と聞いて頭に浮かべておきたい店として、その輪郭をたどってみる。

POINT01
炭火焼き鳥 · 新潟市江南区曙町

十七年食べ続けた末の、炭火の一本

この店の核は、店名がそのまま掲げている炭火と焼き鳥だ。店主は十七年のあいだ、ほぼ毎日のように焼き鳥を食べ続けてきたという。客として数えきれない一本を口にし、どこがうまくてどこが惜しいのかを舌で覚え、その積み重ねの先に自分の焼き鳥をかたちにした。だから華艶の一本は、思いつきで組まれた味ではなく、長く食べ手であり続けた人が出す答えに近い。焼きは炭火で、串を一本ずつ炭の上にかざし、火の遠近と返す間合いで肉の通り具合を決めていく。ガスの一律な熱とは違い、炭は表面を香ばしく締めながら中に火を入れていくので、噛んだときの香りと肉汁の出方が変わる。食べ手の経験が長いぶん、塩や火の入れ方も「自分が食べてうまいと思える線」で引かれているのが伝わってくる。焼き鳥を主役に据えて出かけるなら、まずはこの一本から店の考え方を確かめたい。

焼き方炭火で一串ずつ
店主十七年ほぼ毎日焼き鳥を食べ続けた
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POINT02
メニュー構成 · 新潟市江南区曙町

定番から変わり種まで、品書きの幅で通える

華艶の焼き鳥は、定番の部位だけで終わらない。もも、ねぎま、つくねといった誰もが頼みたい串が土台にありながら、そこに少し変わった串が加わるのが、この店を一度きりで終わらせない理由になっている。長く焼き鳥を食べ続けてきた店主だからこそ、王道の一本の良さも分かるし、ひとひねり利かせた串の面白さも知っている。その両方を品書きに置いているから、初回は定番をひと通り頼んで店の手元を見極め、二度目からは気になっていた変わり種に手を伸ばす、という通い方ができる。連れと来れば、定番と変わり種を分け合って、どれが好みかを言い合うのも楽しい。一本ずつ炭火で焼くぶん、頼んだ順に焼き上がりを待つ時間も、酒を進めながら過ごすゆるやかな間になる。品書きの構成や提供する串は時期で入れ替わることがあるので、気になる一本があれば来店時に確かめておくといい。

品揃え定番の部位から変わり種の串まで
通い方定番で見極め、変わり種で広げる
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POINT03
ドリンク · 新潟市江南区曙町

焼き鳥に寄り添う、酒の幅

焼き鳥の店としての顔と同じくらい、華艶は飲みの幅が広い。ビールはもちろん、日本酒、ワイン、チューハイ、カクテル、焼酎と一通り揃い、酒を飲まない人のためのソフトドリンクも用意されている。炭火で焼いた串は、塩のものなら冷えたビールやハイボールで流すのが心地よく、たれの濃い一本なら米どころ新潟らしく日本酒をきりりと合わせたくなる。変わり種の串にワインを当ててみる、という遊びもできるのは、これだけ酒の引き出しがあるからこそだ。一本ずつ運ばれてくる焼き鳥に対して、その都度合わせる一杯を変えていけば、最後まで同じ味で飽きることがない。仕事帰りに軽く一杯で切り上げる夜にも、腰を据えてゆっくり酌み交わす夜にも、それぞれの飲み方を受け止めてくれる懐がある。提供している銘柄や種類は変わることがあるため、こだわりの一杯があれば店に尋ねてみてほしい。

ドリンクビール・日本酒・ワイン・チューハイ・カクテル・焼酎ほか
合わせ方塩串はビール、たれ串は日本酒など
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POINT04
空間・席 · 新潟市江南区曙町

三十席ほどの店で、一人でも連れとでも

店の規模は三十席ほど。一人でふらりと立ち寄って炭の前で一杯やるのにも、気心の知れた数人で囲むのにも収まりのいい広さだ。炭火の焼き鳥は、串が一本ずつ焼き上がって運ばれてくるテンポそのものが場のリズムになる。一人なら、焼き上がりを待つあいだに酒を含み、運ばれてきた一本に集中する——その静かな繰り返しが心地いい。連れと来れば、定番と変わり種を取り混ぜて頼み、どれがうまかったかを話しながら次の一本を決めていく時間が生まれる。住宅地のなかにある店だけに、大人数でにぎやかに騒ぐより、数人で腰を据えてじっくり飲み食いする使い方が似合う。夜の遅い時間まで開いているので、一次会でしっかり、あるいは二軒目に炭火の一本で締める、といった組み立ても利く。席に限りはあるので、人数がまとまる日や週末は、前もって電話で席を押さえておくと当日が落ち着く。

席数約30席
向く使い方一人飲み・少人数でじっくり
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POINT05
アクセス・周辺 · 新潟市江南区曙町

亀田・曙町という立地と、夜の通い方

店があるのは新潟市江南区曙町一丁目八番四十四号。江南区は新潟市の東側、信濃川と阿賀野川に挟まれた亀田のまちを中心とする区で、曙町はその住宅地の一角にあたる。最寄りはJR信越本線の亀田駅だが、駅からは少し距離があり、徒歩だと二十分以上かかる。新潟駅からでも二キロ少々と、街なかの繁華街にある店ではないので、車で向かうか、駅からはタクシーを使うのが現実的だ。そのぶん、周りの喧騒に煩わされず、炭火の前でじっくり過ごせるのがこの立地の良さでもある。営業は夕方十七時から深夜零時まで、ラストオーダーは二十三時で、夜にじっくり構える店だ。定休は月曜と第三日曜が基本になっている。住宅地の店ゆえ、ふらりと通りかかって入るというより、目的地として向かう一軒なので、行き方と時間を頭に入れてから動くと迷いがない。営業時間や定休日は変わることがあるため、訪れる前に025-382-1155へ一度確かめておくと確実だ。

住所新潟市江南区曙町1-8-44
営業17:00〜24:00(L.O.23:00) 月・第3日曜休
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編集部のひとこと
炭火の華艶は、新潟市江南区曙町の住宅地に灯る炭火の焼き鳥店。十七年ほぼ毎日焼き鳥を食べ続けた店主が、その経験を一本ずつ炭の上で焼き上げる——食べ手として磨いた目を、焼き手の手元に移した一軒だ。亀田の夜に、炭の香りと一杯を求めて目指したくなる店です。
マチノワ編集部
編集後記

最後に、歩き方

十七年食べ続けた末の一本を目当てに曙町まで向かうなら、ここが街なかの繁華街ではなく住宅地の店だということを先に頭に入れておきたい。亀田駅からは歩くと遠いので、車で行くか駅からタクシーを使うのが無理がない。開くのは夕方十七時からで、ラストオーダーは二十三時。一人で来るなら、炭の前に陣取って定番の串をひと通り頼み、塩串はビールやハイボール、たれ串は新潟の日本酒、と一本ごとに合わせる一杯を替えていくのがこの店の楽しみ方だ。連れと来るなら、定番と変わり種を取り混ぜて分け合い、どれが好みかを言い合いながら次を決めていくと、三十席ほどの店の時間がゆっくり流れていく。仕事帰りに軽く一杯で切り上げるのにも、腰を据えて遅くまで飲むのにも向くので、その日の気分で使い分けられる。所要は、軽くなら一時間ほど、じっくり飲むなら二時間ほど見ておけば足りる。月曜と第三日曜が休みにあたるので、週末や人数のまとまる日は、出かける前に025-382-1155へ電話を入れて席と営業を確かめておくと、当日が気持ちよく収まる。炭の香りをまとった一本を、亀田の静かな夜に味わってみてほしい。

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