マチノワ · 2026年 春号
2026-06-12
ITTO KUMOJI

沖縄ラーメン いっと、
久茂地の夜更け。

那覇の中心、久茂地は昼と夜で表情が変わる街だ。県庁やオフィスが立ち並ぶ昼間の顔がいったん静まり、国際通りや一銀通りに灯がともると、今度は飲んだあとの人たちが行き交う時間が始まる。沖縄ラーメン いっと 本店は、その久茂地の路地にある。ゆいレールの美栄橋駅から歩いて五分ほど、昼は十一時から、そして夜は二十時から明け方まで暖簾を出す。一杯のために深夜でも立ち寄れる店は、繁華街を抱えるこの街だからこそ意味を持つ。自社で挽く麺と、化学調味料に頼りすぎない出汁で組み立てる沖縄ラーメン。観光で訪れた人が国際通りの帰りに、地元の人が仕事や一杯のあとに、それぞれの時間で同じ丼を囲える。久茂地で夜遅くまで開いている一杯を探しているなら、覚えておいて損のない一軒を、編集部の視点で見ていきたい。

副題

那覇・久茂地で深夜まで灯る、自家製麺の沖縄塩ラーメン

編集

マチノワ編集部

那覇・久茂地で深夜まで灯る、自家製麺の沖縄塩ラーメン編集部厳選ITTO KUMOJI5 POINTS2026年 春号那覇・久茂地で深夜まで灯る、自家製麺の沖縄塩ラーメン編集部厳選ITTO KUMOJI5 POINTS2026年 春号
NG-01みなとみらい、昼の海から…NG-02みなとみらい、雨でも濡れ…NG-03桜木町、夜の港を歩くデー…NG-04赤レンガ倉庫から始める、…NG-05大さん橋・山下公園・港の…NG-06馬車道から日本大通りへ、…NG-07関内・日本大通りを歩く。…NG-08山下公園から山手へ、海と…NG-09横浜中華街から港まで、食…NG-10元町から山手の坂を歩く。…NG-11横浜駅、雨の日は地下でつ…NG-12横浜駅、空いた時間を歩く…NG-13野毛、昭和の飲み屋街を歩…NG-14新横浜、新幹線待ちの数時…NG-15新横浜、ライブの前後を歩…NG-16鎌倉、小町通りから八幡宮…NG-17長谷・由比ヶ浜デート半日…NG-18江ノ島、夕陽を追いかける…NG-19鎌倉、雨の日を歩く。濡れ…NG-20川崎、雨でも傘がいらない…NG-21武蔵小杉、子連れで丸一日…NG-22たまプラーザからあざみ野…NG-23箱根湯本で過ごす温泉半日…NG-24小田原、城と海をつなぐ城…NG-25茅ヶ崎、海風をたどって歩…NG-26藤沢、江ノ電の起点をぶら…NG-27横須賀どぶ板通りから始め…NG-28三浦海岸から三崎港へ、海…NG-29港北ニュータウンで子ども…NG-30横浜、初デートの半日コー…NG-31浅草、雷門から川辺まで歩…NG-32上野公園、文化と自然を一…NG-33新宿、余った時間を歩く。…NG-34渋谷から表参道へ、半日デ…NG-36スカイツリー押上・向島 …NG-37銀座から丸の内へ、二人で…NG-38六本木・港区、夜景を上か…NG-39池袋、雨でも一日つぶせる…NG-40東京、雨だからこそ屋内文…NG-41東京、子連れで外さない屋…NG-42東京、初デートの半日コー…NG-43恵比寿・代官山、午後から…NG-44中目黒、目黒川を上流へ歩…NG-45吉祥寺を一日歩く。井の頭…NG-66裏原宿で外さない古着とス…NG-71銀座を歩く、無料の画廊と…NG-75渋谷の週末ブランチ半日コ…NG-76新宿御苑を歩く。緑の中で…NG-77六本木アートトライアング…NG-78丸の内、目利きが選ぶ建築…NG-79表参道、ブランチを歩く朝…NG-80中目黒、朝の目黒川を歩く…NG-81自由が丘、甘い路地を歩く…NG-88豊洲、市場の朝とアートの…NG-90八王子を歩く、玉ねぎラー…NG-102神奈川を週末で歩く。横浜…KS-01梅田から中之島へ、夜景を…KS-02嵐山、渡月橋から竹林を抜…KS-03神戸ハーバーランド、子連…KS-04祇園から清水寺へ、京都デ…CB-01名古屋・栄から大須へ、タ…KS-05難波から道頓堀へ、食い倒…KS-06新世界・通天閣 下町半日…KS-07天王寺・あべの、子どもと…KS-08大阪城公園を歩く。天守閣…KS-09天保山・海遊館 子連れ半…KS-10万博記念公園、子連れで過…KS-11伏見稲荷を歩く。千本鳥居…KS-12きぬかけの路、名刹をつな…KS-13河原町から先斗町へ、鴨川…KS-14宇治、茶の香りを歩く。平…KS-15北野異人館、坂を上って洋…KS-16三宮から南京町、食べて歩…KS-17有馬温泉、湯けむりの坂を…KS-18奈良公園、大仏と鹿のあい…KS-19猿沢池からならまちを歩く…CB-02名駅から則武へ、ものづく…CB-03熱田神宮から水辺へ、半日…CB-04名古屋港、海を見せに行く…CB-05熱海、海へ下る湯けむりの…KY-01天神で立ち寄りたい、地下…KY-02中洲・川端、夕暮れから屋…KY-03大濠公園で過ごす子連れ半…KY-04太宰府、参道から山あいの…KY-05鹿児島・天文館&桜島、火…HK-01札幌の中心を歩く朝さんぽ…HK-02すすきの、灯りを継いで歩…HK-03小樽運河から堺町通りへ、…CG-01広島・平和記念公園、慰霊…CG-02宮島、潮と原始林を歩く。…KT-01川越、蔵の町を歩くさんぽ…G8-01百舌鳥古墳群・大仙公園 …G8-02天神橋筋商店街で立ち寄り…G8-03住吉大社を歩く。反橋から…G8-04銀閣寺から哲学の道を歩く…G8-05二条城・京都御所 半日モ…G8-06姫路城 半日モデルコース…G8-07宝塚で立ち寄りたい花のみ…G8-08城崎温泉、外湯めぐりの夜…G8-09大津、琵琶湖の水辺をたど…G8-10近江八幡・八幡堀を歩く。…G8-11和歌山城・城下半日モデル…G8-12白浜、海の絶景をめぐる。…G8-13名古屋城・本丸御殿 半日…G8-14有松を歩く。絞りの町並み…G8-15三保松原から清水を歩く。…G8-16駿府城・静岡中心 半日モ…G8-17糸島、海とカフェの一日。…G8-18柳川を歩く。掘割の川下り…G8-19函館・元町と夜景 半日モ…G8-20旭川で子連れに立ち寄りた…G8-21尾道を歩く。坂と路地、千…G8-22伊香保温泉、石段街の坂を…G8-23秩父、自然と古社をめぐる…G8-24谷根千を歩く。谷中・根津…G9-01高尾山を歩く。薬王院から…G9-02柴又を歩く。帝釈天の参道…G9-03国営昭和記念公園で一日。…G9-04門前仲町・深川を歩く。八…G9-05箕面大滝へ。紅葉の渓谷を…G9-06四天王寺を歩く。日本仏法…G9-07鞍馬から貴船へ。叡電で抜…G9-08大原・三千院を歩く。苔の…G9-09西宮で立ち寄りたい。甲子…G9-10摩耶山・六甲の夜景。掬星…G9-11斑鳩・法隆寺 半日モデル…G9-12吉野山を歩く。蔵王堂と桜…G9-13犬山城・城下町 半日モデ…G9-14常滑やきもの散歩道を歩く…G9-15浜松・浜名湖で立ち寄りた…G9-16修善寺温泉。竹林の小径と…G9-17小倉城・城下 半日モデル…G9-18宗像大社を歩く。海の正倉…G9-19富良野・美瑛。花畑の丘と…G9-20登別温泉。地獄谷と湯けむ…G9-21鞆の浦を歩く。常夜燈と対…G9-22高野山 半日モデルコース…G9-23比叡山延暦寺を歩く。根本…G9-24富岡製糸場 半日モデルコ…G10-01東寺 半日モデルコース。…G10-02醍醐寺を歩く。五重塔と三…G10-03上賀茂・下鴨を歩く。糺の…G10-04談山神社を歩く。多武峰の…G10-06竹田城跡。天空の城と雲海…G10-07淡路島。明石海峡大橋と花…G10-08びわ湖テラス。山上から望…G10-09紀三井寺と和歌浦を歩く。…G10-10香嵐渓。待月橋ともみじの…G10-11岡崎城 半日モデルコース…G10-12富士宮を歩く。浅間大社の…G10-13大井川・寸又峡。SLと夢…G10-14洞爺湖。火山と湖の絶景め…G10-15知床。世界自然遺産の原生…G10-16霧島神宮を歩く。朱の社殿…
POINT5

那覇・久茂地で深夜まで灯る、自家製麺の沖縄塩ラーメン

編集部が選んだ5つのポイントを順にご紹介します。那覇の中心、久茂地は昼と夜で表情が変わる街だ。県庁やオフィスが立ち並ぶ昼間の顔がいったん静まり、国際通りや一銀通りに灯がともると、今度は飲んだあとの人たちが行き交う時間が始まる。沖縄ラーメン いっと 本店は、その久茂地の路地にある。ゆいレールの美栄橋駅から歩いて五分ほど、昼は十一時から、そして夜は二十時から明け方まで暖簾を出す。一杯のために深夜でも立ち寄れる店は、繁華街を抱えるこの街だからこそ意味を持つ。自社で挽く麺と、化学調味料に頼りすぎない出汁で組み立てる沖縄ラーメン。観光で訪れた人が国際通りの帰りに、地元の人が仕事や一杯のあとに、それぞれの時間で同じ丼を囲える。久茂地で夜遅くまで開いている一杯を探しているなら、覚えておいて損のない一軒を、編集部の視点で見ていきたい。

POINT01
沖縄ラーメン · 那覇市久茂地

うま塩ラーメンと、自社で挽く麺という軸

いっとの看板は、店名と同じく親しみやすい名前のうま塩ラーメンだ。塩ベースのスープに、自家製の麺を合わせる。公式によれば、麺はその日の湿度や気温を見ながら仕上げ、スープとの相性を確かめて作っているという。出来合いの麺を仕入れるのではなく、店の中で麺づくりから向き合っているわけだ。沖縄でラーメンというと、そばの文化が根強い土地でもあるが、いっとはあくまでラーメンとして、塩の一杯を軸に据える。化学調味料に頼りすぎず、食材や製造の過程まで追いかけるという姿勢は、毎日でも食べられる一杯をめざす考え方とつながっている。濃厚に振り切るのではなく、飲んだあとでも昼の合間でも収まりよく手繰れる塩の方向。沖縄はそば文化が深く根づく一方で、ラーメンを看板に掲げて塩で勝負する店はそう多くない。その土地で自家製麺と塩を軸に据えること自体が、いっとという店の立ち位置を物語っている。これが、いっとを食事の目的地として選べる理由の中心にある。何を頼むか迷ったら、このうま塩から入るのが、店の組み立てがいちばん素直に伝わる道だと思う。

看板うま塩ラーメン
自家製麺(湿度・気温を見て調整)
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POINT02
営業スタイル · 那覇市久茂地

深夜まで灯る、繁華街の締めに効く一軒

いっとが久茂地で持つ強みは、その営業時間にある。平日は昼の十一時から十四時まで開けたあと、夜は二十時から翌朝まで暖簾を出す。国際通りや松山で飲んだあと、最後に一杯手繰りたくなる時間に、ちょうど開いている店なのだ。締めのラーメンという言葉があるが、那覇の中心でその役割を引き受けられる店は意外と限られる。さらにいっとには替え玉が無料というサービスがあり、深夜でもう少し食べたいという気分にも応えてくれる。これは地味だが、財布を気にせずもう一玉といける安心感につながる。昼は昼で、近隣で働く人の食事として使える二毛作のような営業だ。深夜帯と昼帯、客層も気分も違う二つの時間を、同じ塩の一杯で受け止める。夜遅くまで開いていて、しかも替え玉まで気軽。この使い勝手のよさが、一度きりでなく足が向く理由になっている。営業時間は変わることがあるため、深夜を狙うなら来店前に最新の案内を確かめておきたい。

営業の幅平日 昼11:00-14:00 / 夜20:00以降の深夜帯
サービス替え玉 無料
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POINT03
メニュー · 那覇市久茂地

うま塩・うま辛・島人セットという選び方

メニューの組み立ては、難しく考えずに選べるようになっている。軸になるのは塩のうま塩ラーメンと、辛さを足したうま辛ラーメンの二本。まろやかにいきたい日と、刺激がほしい日で振り分ければいい。腹を満たしたいときには、ラーメンに小ライスがつく島人セットという形も用意されている。深夜にしっかり食べたい人や、昼にひと息で済ませたい人には、この組み合わせが収まりがいい。沖縄ラーメンと名乗る以上、島の食を意識した品ぞろえで、観光で訪れた人にとっては、那覇らしい一杯として記憶に残りやすい。いっとが掲げているのは、より多くの人に安心して気軽においしいを楽しんでもらうという考え方で、食材や製造の過程を見直し、健康で体にやさしい一杯をめざすという。自社農園を含むものづくりにまで踏み込み、おいしいのその先を目標に置く姿勢は、深夜の一杯にもどこか後ろめたさを残さない。辛いものが得意ならうま辛で攻めてもいいし、自家製麺そのものを味わいたいなら、塩で麺の表情を確かめる手もある。価格やメニュー内容は時期で動くことがあるので、訪れる前に公式の案内で確かめておくと、当日の注文に迷いがなくなる。

主なメニューうま塩 / うま辛 / 島人セット
セット島人セットはラーメン+小ライス
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POINT04
使い方・客層 · 那覇市久茂地

一人でも入りやすい、深夜の止まり木

ラーメン一杯のために、ふらりと一人で立ち寄れる。これが、いっとのいちばん使いやすいところだ。深夜まで開いているという性格上、夜は飲んだあとに一人で締める人や、仕事帰りに腹を満たしたい人が、時間をずらして訪れる。大勢でわいわいというより、それぞれが自分のペースで丼に向き合う時間が似合う店だと思う。昼は昼で、近くで働く人がさっと食べて仕事に戻る、実用的な使われ方になる。観光で那覇に来た人なら、国際通りを歩いたあとの夜に、二人や少人数で立ち寄って一杯ずつ頼むのも気持ちがいい。注文は塩か辛か、セットにするかどうかというシンプルな選択で済むから、深夜で頭が回らない時間帯でも迷いにくい。替え玉が無料という点も、一人客には心強い。腹具合と相談しながら、もう少しだけ麺を足すという調整が気兼ねなくできる。混み合う時間は時間帯によって変わるので、ゆっくり手繰りたいなら、ピークを少し外して訪れるくらいの気持ちでいると過ごしやすい。気構えのいらない、肩の力を抜いて寄れる一杯の店だ。

向く使い方一人の締め / 仕事帰り / 観光の夜
時間帯昼と深夜で客層が変わる
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POINT05
アクセス · 那覇市久茂地

美栄橋駅から五分。久茂地の夜歩きと合わせて

いっと 本店があるのは、那覇市久茂地。最寄りはゆいレールの美栄橋駅で、歩いて五分ほどの距離にある。久茂地は国際通りや一銀通りに近く、那覇の夜の中心といっていいエリアだ。昼に訪れるなら、県庁前や国際通りの散策の途中で塩の一杯を挟む流れが組みやすい。夜なら順番が逆で、松山や国際通りで一軒、二軒と楽しんだあと、締めにいっとへ向かう動線が自然だ。ゆいレールで那覇空港から十数分という近さもあり、旅程の最初や最後に組み込みやすい立地でもある。車やバイクで動く人にとっては、店の裏手にバイク用の無料駐輪場があるのもありがたい。徒歩でも公共交通でも、二輪でもアクセスしやすい。久茂地という街は、一杯のラーメンを起点に夜の那覇をどう歩くか、その自由がきく場所だ。

最寄りゆいレール美栄橋駅 徒歩約5分
駐輪店裏にバイク用無料駐輪場
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編集部のひとこと
沖縄ラーメン いっとは、那覇・久茂地の夜をそっと支える一軒。自社で挽く麺と塩の一杯を、昼の合間にも、飲んだあとの深夜にも差し出してくれる。締めの場所をどこにするか、久茂地で迷ったら、思い出してほしい店です。
マチノワ編集部
編集後記

最後に、歩き方

久茂地で過ごす一日のどこにこの一杯を置くかで、いっとの楽しみ方は変わってくる。観光で昼に動くなら、国際通りや県庁前を歩く途中、十一時すぎの口開けを狙ってうま塩を手繰っておくと、午後の街歩きが軽くなる。一人なら、塩か辛かを選んで、替え玉まで含めて二十分から三十分も見ておけば足りる。本領が出るのはむしろ夜だ。松山や国際通りで飲んだあと、終電やタクシーの前にもう一杯。深夜まで開いているこの店は、その締めをきっちり引き受けてくれる。二人以上で訪れるなら、塩と辛を一杯ずつ頼んで味の方向を分け合うのも楽しい。予算は一杯あたり千円前後を目安にしておけば、島人セットを付けても大きくは外れない。最寄りの美栄橋駅から歩いて五分、バイクなら店裏の無料駐輪場が使える。水曜が定休で、夜は時間が深いぶん、ピークと終了間際の混み具合は読みにくい。営業時間やメニューは時期で動くことがあるので、深夜を狙うときほど、出かける前に最新の情報を一度確かめておきたい。久茂地の夜に、帰り道の一杯としてちょうどいい場所だ。

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