三段の手毬に和牛を重ねる、昼の肉まぶし
この店の名を背負っているのが、昼に登場する肉まぶしだ。ランチ限定の「手毬肉づくし 贅沢3種」は1日10食という数で、有田焼の手毬型の器に和牛が三段に収められている。一段目は熊本県産黒毛和牛、二段目は松阪牛のサーロインに卵黄を添えて、三段目は土佐赤牛の赤身。ふたを開けるたびに肉の質感と部位が変わり、一皿の中で味の振れ幅を追えるのが面白い。途中で薬味を足し、最後は出汁をかけてひつまぶし風にまとめる。一つの器を前半・中盤・締めと食べ進める設計で、焼肉のように自分で焼くのではなく、仕立てられた状態で味の流れを楽しむ昼の一皿になっている。ご飯と出汁はおかわりできるので、肉の余韻を出汁で締めくくる食べ方まで含めて、ゆっくり時間を取って向き合いたい。数量が限られるため、狙うなら早い時間に動くのが堅い。