お好み焼きと一品料理、二枚看板の店
店の表に出ている看板は、お好み焼き・一品料理とふたつの言葉を並べている。お好み焼きを主役に据えながら、それだけで終わらせず、鉄板から生まれる一品料理も添えて出す——その構えが、この店の性格をよく表している。播磨は粉ものの文化が根づいた土地で、姫路の市街から広畑のあたりまで、鉄板を囲む店が暮らしの中に溶け込んでいる。じゃがじゃがも、そうした地元の鉄板店の流れにある一軒だ。お好み焼きを一枚、ゆっくり焼きながら、合間につまめる一品を頼む。鉄板の前に腰を据えれば、焼ける音と立ちのぼる湯気が、そのまま肴になる。何をどう頼むかは、その日の腹具合と人数しだい。お好み焼きで腹を満たすもよし、一品を何皿か重ねて軽く飲むもよし、と幅を持って使えるのがいい。お好み焼き一枚で完結させず、一品料理を脇に置けることで、軽い夕食から一杯やる夜まで、その日の気分で重心をずらせる。粉ものを焼く店は姫路市内にも数多くあるが、こうして一品まで構える構えは、地元で普段使いされる鉄板店ならではの間口の広さだ。品書きや日替わりの内容は時期で動くことがあるので、気になるものがあれば席についてから尋ねてみるのが確実だ。