マチノワ · 2026年 春号
2026-06-08
KOANOSUKE KYOTO

こあの助、
百万遍のタイの台所。

こあの助という店名には、タイ語で台所を意味する『こあ』と、日本語の『助ける』が重ねられている。京都市左京区、京都大学にほど近い百万遍から田中門前町へ抜けるあたりに店を構えるタイカレーの一軒だ。東大路通のひと筋内側に入ると、ビルの二階へ上がる小さな入口が見つかる。グリーンカレーやイエローカレー、ガパオライスといったタイ料理に、豚納豆丼のような創作どんぶりが並ぶのがこの店の持ち味で、タイと日本の食卓が一枚の品書きに同居している。学生の昼食にも、近隣で働く人の夜の一皿にも応えてきた、左京区の暮らしに溶け込んだ店だ。その魅力を、編集部目線で五つの視点からたどっていく。

副題

タイカレー・京都市左京区、昼夜で寄りたい一軒

編集

マチノワ編集部

タイカレー・京都市左京区、昼夜で寄りたい一軒編集部厳選KOANOSUKE KYOTO5 POINTS2026年 春号タイカレー・京都市左京区、昼夜で寄りたい一軒編集部厳選KOANOSUKE KYOTO5 POINTS2026年 春号
NG-01みなとみらい、昼の海から…NG-02みなとみらい、雨でも濡れ…NG-03桜木町、夜の港を歩くデー…NG-04赤レンガ倉庫から始める、…NG-05大さん橋・山下公園・港の…NG-06馬車道から日本大通りへ、…NG-07関内・日本大通りを歩く。…NG-08山下公園から山手へ、海と…NG-09横浜中華街から港まで、食…NG-10元町から山手の坂を歩く。…NG-11横浜駅、雨の日は地下でつ…NG-12横浜駅、空いた時間を歩く…NG-13野毛、昭和の飲み屋街を歩…NG-14新横浜、新幹線待ちの数時…NG-15新横浜、ライブの前後を歩…NG-16鎌倉、小町通りから八幡宮…NG-17長谷・由比ヶ浜デート半日…NG-18江ノ島、夕陽を追いかける…NG-19鎌倉、雨の日を歩く。濡れ…NG-20川崎、雨でも傘がいらない…NG-21武蔵小杉、子連れで丸一日…NG-22たまプラーザからあざみ野…NG-23箱根湯本で過ごす温泉半日…NG-24小田原、城と海をつなぐ城…NG-25茅ヶ崎、海風をたどって歩…NG-26藤沢、江ノ電の起点をぶら…NG-27横須賀どぶ板通りから始め…NG-28三浦海岸から三崎港へ、海…NG-29港北ニュータウンで子ども…NG-30横浜、初デートの半日コー…NG-31浅草、雷門から川辺まで歩…NG-32上野公園、文化と自然を一…NG-33新宿、余った時間を歩く。…NG-34渋谷から表参道へ、半日デ…NG-36スカイツリー押上・向島 …NG-37銀座から丸の内へ、二人で…NG-38六本木・港区、夜景を上か…NG-39池袋、雨でも一日つぶせる…NG-40東京、雨だからこそ屋内文…NG-41東京、子連れで外さない屋…NG-42東京、初デートの半日コー…NG-43恵比寿・代官山、午後から…NG-44中目黒、目黒川を上流へ歩…NG-45吉祥寺を一日歩く。井の頭…NG-66裏原宿で外さない古着とス…NG-71銀座を歩く、無料の画廊と…NG-75渋谷の週末ブランチ半日コ…NG-76新宿御苑を歩く。緑の中で…NG-77六本木アートトライアング…NG-78丸の内、目利きが選ぶ建築…NG-79表参道、ブランチを歩く朝…NG-80中目黒、朝の目黒川を歩く…NG-81自由が丘、甘い路地を歩く…NG-88豊洲、市場の朝とアートの…NG-90八王子を歩く、玉ねぎラー…NG-102神奈川を週末で歩く。横浜…KS-01梅田から中之島へ、夜景を…KS-02嵐山、渡月橋から竹林を抜…KS-03神戸ハーバーランド、子連…KS-04祇園から清水寺へ、京都デ…CB-01名古屋・栄から大須へ、タ…KS-05難波から道頓堀へ、食い倒…KS-06新世界・通天閣 下町半日…KS-07天王寺・あべの、子どもと…KS-08大阪城公園を歩く。天守閣…KS-09天保山・海遊館 子連れ半…KS-10万博記念公園、子連れで過…KS-11伏見稲荷を歩く。千本鳥居…KS-12きぬかけの路、名刹をつな…KS-13河原町から先斗町へ、鴨川…KS-14宇治、茶の香りを歩く。平…KS-15北野異人館、坂を上って洋…KS-16三宮から南京町、食べて歩…KS-17有馬温泉、湯けむりの坂を…KS-18奈良公園、大仏と鹿のあい…KS-19猿沢池からならまちを歩く…CB-02名駅から則武へ、ものづく…CB-03熱田神宮から水辺へ、半日…CB-04名古屋港、海を見せに行く…CB-05熱海、海へ下る湯けむりの…KY-01天神で立ち寄りたい、地下…KY-02中洲・川端、夕暮れから屋…KY-03大濠公園で過ごす子連れ半…KY-04太宰府、参道から山あいの…KY-05鹿児島・天文館&桜島、火…HK-01札幌の中心を歩く朝さんぽ…HK-02すすきの、灯りを継いで歩…HK-03小樽運河から堺町通りへ、…CG-01広島・平和記念公園、慰霊…CG-02宮島、潮と原始林を歩く。…KT-01川越、蔵の町を歩くさんぽ…G8-01百舌鳥古墳群・大仙公園 …G8-02天神橋筋商店街で立ち寄り…G8-03住吉大社を歩く。反橋から…G8-04銀閣寺から哲学の道を歩く…G8-05二条城・京都御所 半日モ…G8-06姫路城 半日モデルコース…G8-07宝塚で立ち寄りたい花のみ…G8-08城崎温泉、外湯めぐりの夜…G8-09大津、琵琶湖の水辺をたど…G8-10近江八幡・八幡堀を歩く。…G8-11和歌山城・城下半日モデル…G8-12白浜、海の絶景をめぐる。…G8-13名古屋城・本丸御殿 半日…G8-14有松を歩く。絞りの町並み…G8-15三保松原から清水を歩く。…G8-16駿府城・静岡中心 半日モ…G8-17糸島、海とカフェの一日。…G8-18柳川を歩く。掘割の川下り…G8-19函館・元町と夜景 半日モ…G8-20旭川で子連れに立ち寄りた…G8-21尾道を歩く。坂と路地、千…G8-22伊香保温泉、石段街の坂を…G8-23秩父、自然と古社をめぐる…G8-24谷根千を歩く。谷中・根津…G9-01高尾山を歩く。薬王院から…G9-02柴又を歩く。帝釈天の参道…G9-03国営昭和記念公園で一日。…G9-04門前仲町・深川を歩く。八…G9-05箕面大滝へ。紅葉の渓谷を…G9-06四天王寺を歩く。日本仏法…G9-07鞍馬から貴船へ。叡電で抜…G9-08大原・三千院を歩く。苔の…G9-09西宮で立ち寄りたい。甲子…G9-10摩耶山・六甲の夜景。掬星…G9-11斑鳩・法隆寺 半日モデル…G9-12吉野山を歩く。蔵王堂と桜…G9-13犬山城・城下町 半日モデ…G9-14常滑やきもの散歩道を歩く…G9-15浜松・浜名湖で立ち寄りた…G9-16修善寺温泉。竹林の小径と…G9-17小倉城・城下 半日モデル…G9-18宗像大社を歩く。海の正倉…G9-19富良野・美瑛。花畑の丘と…G9-20登別温泉。地獄谷と湯けむ…G9-21鞆の浦を歩く。常夜燈と対…G9-22高野山 半日モデルコース…G9-23比叡山延暦寺を歩く。根本…G9-24富岡製糸場 半日モデルコ…G10-01東寺 半日モデルコース。…G10-02醍醐寺を歩く。五重塔と三…G10-03上賀茂・下鴨を歩く。糺の…G10-04談山神社を歩く。多武峰の…G10-06竹田城跡。天空の城と雲海…G10-07淡路島。明石海峡大橋と花…G10-08びわ湖テラス。山上から望…G10-09紀三井寺と和歌浦を歩く。…G10-10香嵐渓。待月橋ともみじの…G10-11岡崎城 半日モデルコース…G10-12富士宮を歩く。浅間大社の…G10-13大井川・寸又峡。SLと夢…G10-14洞爺湖。火山と湖の絶景め…G10-15知床。世界自然遺産の原生…G10-16霧島神宮を歩く。朱の社殿…
POINT5

タイカレー・京都市左京区、昼夜で寄りたい一軒

編集部が選んだ5つのポイントを順にご紹介します。こあの助という店名には、タイ語で台所を意味する『こあ』と、日本語の『助ける』が重ねられている。京都市左京区、京都大学にほど近い百万遍から田中門前町へ抜けるあたりに店を構えるタイカレーの一軒だ。東大路通のひと筋内側に入ると、ビルの二階へ上がる小さな入口が見つかる。グリーンカレーやイエローカレー、ガパオライスといったタイ料理に、豚納豆丼のような創作どんぶりが並ぶのがこの店の持ち味で、タイと日本の食卓が一枚の品書きに同居している。学生の昼食にも、近隣で働く人の夜の一皿にも応えてきた、左京区の暮らしに溶け込んだ店だ。その魅力を、編集部目線で五つの視点からたどっていく。

POINT01
タイカレー · 京都市左京区

辛さを選べるグリーンカレーとイエローカレー、店の核

こあの助の核にあるのは、タイカレーだ。看板に立つのはグリーンカレーとイエローカレーで、それぞれライスを添えて供される。ココナッツミルクのコクとスパイス、ハーブの香りが重なったスープは、辛さを段階から選べるようになっていて、刺激が得意でない人にも、しっかり辛い一皿を求める人にも応えてくれる。店名の『こあ』はタイ語で台所を指し、『助』は日本語――タイと日本がひとつの品書きに同居するという発想は、このカレーの一皿にもそのまま映っている。本場の食堂を思わせる味わいでありながら、京都の学生街で日常的に通える価格に収まっているのが、こあの助のタイカレーらしさだ。スパイスの香りを立たせたタイ料理を、構えずに昼の一皿として食べられる――その距離の近さが、左京区でこの店が選ばれてきた理由の中心にある。まずは看板のカレーから、この店の輪郭をつかんでみたい。

看板グリーンカレー・イエローカレー
辛さ段階から選べる
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POINT02
創作どんぶり · 京都市左京区

名物の豚納豆丼、タイと日本が同居する創作どんぶり

カレーと並んでこあの助を語るうえで欠かせないのが、創作どんぶりだ。なかでも豚納豆丼は店の名物として知られ、タイ料理店でありながら和の食材を大胆に取り込んだ一杯になっている。タイカレーの店に納豆の丼があるという意外な組み合わせは、タイと日本が同居する台所という店のコンセプトを、もっとも分かりやすい形で見せてくれる一品だ。タイ料理を食べに来たはずが、気づけば次は丼を頼みに来ている――そんな通い方ができるのが、この店のメニュー構成の面白さだ。カレーの日もあれば、丼の日もある。同じ店に通いながら、その日の気分でタイと日本を行き来できる懐の深さが、一度きりで終わらせない理由になっている。何度か足を運ぶうちに、自分の定番が一つずつ増えていく――そういう付き合い方がしっくりくる店だ。

名物豚納豆丼
持ち味タイ料理と和の創作どんぶり
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POINT03
メニュー · 京都市左京区

ガパオにトムヤム、その日の気分で選べる幅

こあの助のメニューは、カレーと丼だけにとどまらない。豚ミンチをバジルで炒めたガパオライスや、酸味と辛みのきいたトムヤムスープなど、タイ料理の定番が一通り揃っている。グリーンカレーやイエローカレーの辛さを段階で選べるのと同じように、その日の体調や気分に合わせて一皿を選べるのがありがたい。昼はライス付きのカレーや丼が手頃な価格で食べられ、学生や近隣で働く人の昼食として無理のない選択肢になっている。タイ料理というと身構えてしまう人もいるが、ここではガパオやカレーといった親しみやすい入口が用意されているので、初めてでも頼みやすい。辛さの加減を相談しながら、自分に合う一皿を見つけていくのがいい。メニューや価格は時期で動くことがあるので、訪れる前に電話や公式の案内で確かめておくと確実だ。香りと辛さの幅を、その日の気分で選べる――それがこの店の楽しみ方だ。

定番ガパオライス・トムヤムスープ
ライス付きで手頃
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POINT04
雰囲気・客層 · 京都市左京区

京大近く、ビル二階の肩肘張らない店

こあの助があるのは、ビルの二階だ。京都大学のキャンパスにほど近い百万遍から田中門前町にかけてのエリアは、学生や研究者、近隣で暮らす人が日常的に行き交う界隈で、店の客層もそうした顔ぶれが中心になる。二階という立地は通りからすぐに目につくわけではないが、その分、知っている人が階段を上がってくる落ち着きがある。一人でカレーや丼を手早く食べて出ていく使い方にも、気の置けない相手と軽く食事をする使い方にも向く、肩肘張らない空気の店だ。昼の時間帯は学生や勤め人の食事で動きがあり、夜は一日の終わりに温かい一皿を求める人がふらりと立ち寄る。京都の観光地の華やかさとは少し離れた、生活圏のなかの一軒という佇まいが、かえって通いやすさにつながっている。近所に一軒あったら心強い――そんな距離感の店だ。

立地ビル2F・百万遍/京大近く
向く人一人・気の置けない相手と
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POINT05
アクセス・周辺 · 京都市左京区

出町柳駅から歩いて十分前後、左京区散歩の起点に

店があるのは京都市左京区田中門前町、東大路通からひと筋入った吹上ビルの二階だ。最寄りは京阪本線の出町柳駅で、歩いて十分前後。叡山電鉄の元田中駅からも近く、百万遍の交差点や京都大学を目印に向かえば迷いにくい。このあたりは出町柳から京大、百万遍へと続く学生街で、書店や古書店、喫茶店が点在しているので、食事の前後に界隈をぶらりと歩く時間も楽しめる。営業は火曜から金曜が中心で、月曜と土日は休みにあたるため、週末に訪ねるつもりなら曜日の確認を忘れずにしたい。昼と夜で営業の時間帯が分かれるので、ランチ狙いなら早めの時間に動くのが安心だ。営業時間や定休日は変わることがあるため、来店前に最新の情報を確かめておくと、足を運んだ日に空振りにならずに済む。鴨川のデルタも歩ける範囲なので、左京区を歩く一日の食事の起点にも組み込みやすい。

アクセス京阪本線 出町柳駅 徒歩約10分
営業火〜金中心(月・土・日休)
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編集部のひとこと
こあの助は、京都市左京区の百万遍で、タイと日本の食卓がひとつの品書きに同居するタイカレーの一軒。グリーンカレーやイエローカレーに、名物の豚納豆丼。京大にほど近い学生街で、肩肘張らずに本場の香りを味わいたい日に思い出したいお店です。
マチノワ編集部
編集後記

最後に、歩き方

学生街の昼に寄るか、一日の終わりに夜の一皿を求めて寄るかで、こあの助の使い方は変わってくる。昼に訪ねるなら、ライス付きのカレーや名物の丼を手早く一皿、というのが収まりがいい。営業は火曜から金曜が中心で、月曜と土日は休みにあたるので、週末しか動けない人は曜日を確かめてから向かいたい。グリーンカレーかイエローカレーか、それともガパオや豚納豆丼か――迷ったら、まずは看板のタイカレーから入って、次に来たときに丼へ広げていくと、タイと日本を行き来するこの店の面白さが見えてくる。辛さは段階で選べるので、自分の適量を一度つかんでおくと、二度目からの注文が楽になる。一人なら二階で手早く、軽く食事をするなら気の置けない相手と――どちらの使い方にも応えてくれる。所要は混んでいなければ三十分ほど、昼のピークなら待ち時間を含めて見ておくと気が楽だ。出町柳駅から歩いて十分前後、百万遍や京大を目印に向かえば迷わない。鴨川のデルタや古書店をめぐる左京区散歩の途中に、この店の一皿を組み込んでみてほしい。

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