マチノワ · 2026年 春号
2026-06-16
OJATTAMONYA TENMONKAN

おじゃったもん屋、
天文館で出汁の一杯。

おじゃったもんせ、とは鹿児島のことばで、よくおいでくださいました、という歓迎の挨拶にあたる。その響きをそのまま店名にしたうどん処が、天文館の真ん中、複合施設センテラス天文館の二階にある。鹿児島一の繁華街として知られる天文館は、買い物客や観光客が一日中行き交う街だ。アーケードを抜け、エスカレーターを上がった先で迎えてくれるのが、おじゃったもん屋の一杯になる。店を仕切るのは、日本料理の現場で腕を磨いてきた料理人。昆布やかつお節、煮干しから手間をかけて引く出汁を軸に、澄んだうどんを供している。街歩きの途中でひと息つきたいとき、買い物帰りに温かいものを腹に入れたいとき、この二階の暖簾はちょうどいい寄り道になる。天文館でうどんと聞いて思い出してほしい一軒として、使いどころを順にたどっていく。

副題

センテラス天文館2階、日本料理人が引く出汁とうどんの店

編集

マチノワ編集部

センテラス天文館2階、日本料理人が引く出汁とうどんの店編集部厳選OJATTAMONYA TENMONKAN5 POINTS2026年 春号センテラス天文館2階、日本料理人が引く出汁とうどんの店編集部厳選OJATTAMONYA TENMONKAN5 POINTS2026年 春号
NG-01みなとみらい、昼の海から…NG-02みなとみらい、雨でも濡れ…NG-03桜木町、夜の港を歩くデー…NG-04赤レンガ倉庫から始める、…NG-05大さん橋・山下公園・港の…NG-06馬車道から日本大通りへ、…NG-07関内・日本大通りを歩く。…NG-08山下公園から山手へ、海と…NG-09横浜中華街から港まで、食…NG-10元町から山手の坂を歩く。…NG-11横浜駅、雨の日は地下でつ…NG-12横浜駅、空いた時間を歩く…NG-13野毛、昭和の飲み屋街を歩…NG-14新横浜、新幹線待ちの数時…NG-15新横浜、ライブの前後を歩…NG-16鎌倉、小町通りから八幡宮…NG-17長谷・由比ヶ浜デート半日…NG-18江ノ島、夕陽を追いかける…NG-19鎌倉、雨の日を歩く。濡れ…NG-20川崎、雨でも傘がいらない…NG-21武蔵小杉、子連れで丸一日…NG-22たまプラーザからあざみ野…NG-23箱根湯本で過ごす温泉半日…NG-24小田原、城と海をつなぐ城…NG-25茅ヶ崎、海風をたどって歩…NG-26藤沢、江ノ電の起点をぶら…NG-27横須賀どぶ板通りから始め…NG-28三浦海岸から三崎港へ、海…NG-29港北ニュータウンで子ども…NG-30横浜、初デートの半日コー…NG-31浅草、雷門から川辺まで歩…NG-32上野公園、文化と自然を一…NG-33新宿、余った時間を歩く。…NG-34渋谷から表参道へ、半日デ…NG-36スカイツリー押上・向島 …NG-37銀座から丸の内へ、二人で…NG-38六本木・港区、夜景を上か…NG-39池袋、雨でも一日つぶせる…NG-40東京、雨だからこそ屋内文…NG-41東京、子連れで外さない屋…NG-42東京、初デートの半日コー…NG-43恵比寿・代官山、午後から…NG-44中目黒、目黒川を上流へ歩…NG-45吉祥寺を一日歩く。井の頭…NG-66裏原宿で外さない古着とス…NG-71銀座を歩く、無料の画廊と…NG-75渋谷の週末ブランチ半日コ…NG-76新宿御苑を歩く。緑の中で…NG-77六本木アートトライアング…NG-78丸の内、目利きが選ぶ建築…NG-79表参道、ブランチを歩く朝…NG-80中目黒、朝の目黒川を歩く…NG-81自由が丘、甘い路地を歩く…NG-88豊洲、市場の朝とアートの…NG-90八王子を歩く、玉ねぎラー…NG-102神奈川を週末で歩く。横浜…KS-01梅田から中之島へ、夜景を…KS-02嵐山、渡月橋から竹林を抜…KS-03神戸ハーバーランド、子連…KS-04祇園から清水寺へ、京都デ…CB-01名古屋・栄から大須へ、タ…KS-05難波から道頓堀へ、食い倒…KS-06新世界・通天閣 下町半日…KS-07天王寺・あべの、子どもと…KS-08大阪城公園を歩く。天守閣…KS-09天保山・海遊館 子連れ半…KS-10万博記念公園、子連れで過…KS-11伏見稲荷を歩く。千本鳥居…KS-12きぬかけの路、名刹をつな…KS-13河原町から先斗町へ、鴨川…KS-14宇治、茶の香りを歩く。平…KS-15北野異人館、坂を上って洋…KS-16三宮から南京町、食べて歩…KS-17有馬温泉、湯けむりの坂を…KS-18奈良公園、大仏と鹿のあい…KS-19猿沢池からならまちを歩く…CB-02名駅から則武へ、ものづく…CB-03熱田神宮から水辺へ、半日…CB-04名古屋港、海を見せに行く…CB-05熱海、海へ下る湯けむりの…KY-01天神で立ち寄りたい、地下…KY-02中洲・川端、夕暮れから屋…KY-03大濠公園で過ごす子連れ半…KY-04太宰府、参道から山あいの…KY-05鹿児島・天文館&桜島、火…HK-01札幌の中心を歩く朝さんぽ…HK-02すすきの、灯りを継いで歩…HK-03小樽運河から堺町通りへ、…CG-01広島・平和記念公園、慰霊…CG-02宮島、潮と原始林を歩く。…KT-01川越、蔵の町を歩くさんぽ…G8-01百舌鳥古墳群・大仙公園 …G8-02天神橋筋商店街で立ち寄り…G8-03住吉大社を歩く。反橋から…G8-04銀閣寺から哲学の道を歩く…G8-05二条城・京都御所 半日モ…G8-06姫路城 半日モデルコース…G8-07宝塚で立ち寄りたい花のみ…G8-08城崎温泉、外湯めぐりの夜…G8-09大津、琵琶湖の水辺をたど…G8-10近江八幡・八幡堀を歩く。…G8-11和歌山城・城下半日モデル…G8-12白浜、海の絶景をめぐる。…G8-13名古屋城・本丸御殿 半日…G8-14有松を歩く。絞りの町並み…G8-15三保松原から清水を歩く。…G8-16駿府城・静岡中心 半日モ…G8-17糸島、海とカフェの一日。…G8-18柳川を歩く。掘割の川下り…G8-19函館・元町と夜景 半日モ…G8-20旭川で子連れに立ち寄りた…G8-21尾道を歩く。坂と路地、千…G8-22伊香保温泉、石段街の坂を…G8-23秩父、自然と古社をめぐる…G8-24谷根千を歩く。谷中・根津…G9-01高尾山を歩く。薬王院から…G9-02柴又を歩く。帝釈天の参道…G9-03国営昭和記念公園で一日。…G9-04門前仲町・深川を歩く。八…G9-05箕面大滝へ。紅葉の渓谷を…G9-06四天王寺を歩く。日本仏法…G9-07鞍馬から貴船へ。叡電で抜…G9-08大原・三千院を歩く。苔の…G9-09西宮で立ち寄りたい。甲子…G9-10摩耶山・六甲の夜景。掬星…G9-11斑鳩・法隆寺 半日モデル…G9-12吉野山を歩く。蔵王堂と桜…G9-13犬山城・城下町 半日モデ…G9-14常滑やきもの散歩道を歩く…G9-15浜松・浜名湖で立ち寄りた…G9-16修善寺温泉。竹林の小径と…G9-17小倉城・城下 半日モデル…G9-18宗像大社を歩く。海の正倉…G9-19富良野・美瑛。花畑の丘と…G9-20登別温泉。地獄谷と湯けむ…G9-21鞆の浦を歩く。常夜燈と対…G9-22高野山 半日モデルコース…G9-23比叡山延暦寺を歩く。根本…G9-24富岡製糸場 半日モデルコ…G10-01東寺 半日モデルコース。…G10-02醍醐寺を歩く。五重塔と三…G10-03上賀茂・下鴨を歩く。糺の…G10-04談山神社を歩く。多武峰の…G10-06竹田城跡。天空の城と雲海…G10-07淡路島。明石海峡大橋と花…G10-08びわ湖テラス。山上から望…G10-09紀三井寺と和歌浦を歩く。…G10-10香嵐渓。待月橋ともみじの…G10-11岡崎城 半日モデルコース…G10-12富士宮を歩く。浅間大社の…G10-13大井川・寸又峡。SLと夢…G10-14洞爺湖。火山と湖の絶景め…G10-15知床。世界自然遺産の原生…G10-16霧島神宮を歩く。朱の社殿…
POINT5

センテラス天文館2階、日本料理人が引く出汁とうどんの店

編集部が選んだ5つのポイントを順にご紹介します。おじゃったもんせ、とは鹿児島のことばで、よくおいでくださいました、という歓迎の挨拶にあたる。その響きをそのまま店名にしたうどん処が、天文館の真ん中、複合施設センテラス天文館の二階にある。鹿児島一の繁華街として知られる天文館は、買い物客や観光客が一日中行き交う街だ。アーケードを抜け、エスカレーターを上がった先で迎えてくれるのが、おじゃったもん屋の一杯になる。店を仕切るのは、日本料理の現場で腕を磨いてきた料理人。昆布やかつお節、煮干しから手間をかけて引く出汁を軸に、澄んだうどんを供している。街歩きの途中でひと息つきたいとき、買い物帰りに温かいものを腹に入れたいとき、この二階の暖簾はちょうどいい寄り道になる。天文館でうどんと聞いて思い出してほしい一軒として、使いどころを順にたどっていく。

POINT01
うどん・和食 · 鹿児島市千日町

日本料理人が引く、澄んで奥行きのある出汁

おじゃったもん屋の一杯を支えているのは、出汁だ。店を切り盛りするのは日本料理の現場で腕を磨いてきた料理人で、昆布、かつお節、煮干しといった素材を選び、惜しまずに使ってつゆを引いている。仕上がりは、ひと目で澄んだ透明感がありながら、口に運ぶとうま味の奥行きがしっかり残る。うどんはこの出汁があってこそで、最初の一杯は具を足さないかけうどんで、つゆそのものの輪郭を確かめるのが分かりやすい。和食の手仕事で土台を作っているぶん、塩気や香りの立ち方に角がなく、するすると最後まで飲み干せる。出汁を主役に据えた店の組み立ては、何を頼むか迷っている段階でも見通しが立てやすい。観光や買い物で歩き疲れた体に、温かいつゆが染みていく感覚は、ファストフードの一杯では得にくいものだ。うどんの上に何を乗せるかよりも先に、まずはこの出汁がどんな味わいかを舌で確かめてほしい。それが、この店の入口になる。

出汁昆布・かつお節・煮干しから引く
看板日本料理人による澄んだうどんつゆ
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POINT02
通いたくなる理由 · 鹿児島市千日町

月替わりで顔を変える、新メニューの楽しみ

おじゃったもん屋が一度きりで終わらない店なのは、品書きが固定されていないからだ。地元のメディアでも、月に一度以上の頻度で新しい品が出ていると紹介されているほど、季節や思いつきに合わせてメニューが入れ替わっていく。出汁とよく合う鶏の天ぷらを丼に仕立てた鶏天丼や、とろみをつけた温かいあんかけのうどんなど、定番のうどんとは別の切り口の一品が折々で加わる。天ぷらは衣が軽く、揚げ加減で見せ場を作っているのも、和食出身の料理人ならではの仕事だ。盛り付けに気を配っているのも、出てきた一皿の印象を左右する。だからこそ、近所で働く人や天文館に通う人にとっては、前に来たときと違う品書きを探すこと自体が来店の理由になる。期間限定の品は時期によって入れ替わるので、狙っている一品があるなら、来店前に店へ問い合わせておくと空振りがない。同じうどん屋でも、訪れるたびに小さな発見がある。それが通い甲斐につながっている。

新メニュー月に一度以上の頻度で更新
鶏天丼・あんかけうどんなど
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POINT03
メニューの輪郭 · 鹿児島市千日町

かけから丼まで、うどんを軸にした品書き

品書きは、うどんを中心にしながら、軽めに済ませたい日とがっつり食べたい日のどちらにも応えられるように組まれている。基本となるかけうどんを起点に、トッピングや仕立てを変えた品が十数種類ほどそろい、その日の気分や腹具合で選びやすい。うどんに天ぷらや丼物を合わせれば、昼食としてしっかり満たせるし、出汁を味わうだけなら軽い一杯で切り上げることもできる。卵焼きのようなサイドの一品もあり、うどんに添えて和食らしい食卓に近づけられる。出汁の効いたつゆは、シンプルな品ほど持ち味がはっきりするので、初回はあえて飾りの少ない一杯を選んでみるのも手だ。観光の合間に短時間で食べたい人にも、腰を据えて昼を取りたい人にも、振れ幅を持って付き合える献立になっている。料理の内容や値段は仕入れや時期で動くことがあるため、目当ての品があるなら、訪れる前に電話や店頭で確かめておくと間違いがない。

うどんかけを基本に十数種類
サイド丼物・卵焼きなどの用意あり
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POINT04
店内の空気 · 鹿児島市千日町

センテラス二階、街歩きの途中で寄れる席

おじゃったもん屋があるのは、センテラス天文館の二階。エスカレーターを上がってすぐの場所にあるので、買い物や用事のついでにふらりと立ち寄りやすい。施設のなかにある食事処らしく、入りやすさと気取らなさが両立しているのが居心地のよさにつながっている。一人で来てうどんをさっと手繰るのにちょうどよく、観光や買い物で歩き回ったあと、荷物を置いてひと息つく場としても使える。出汁の温かい一杯は、冷房で冷えた体や歩き疲れた足を、ゆっくりほぐしてくれる。複合施設のなかにあるぶん、天候に左右されずに過ごせるのも、雨の日や夏の暑い日にはありがたいところだ。昼どきや週末の食事の時間帯は混み合うこともあるので、待たずに座りたいなら、ピークを少しずらして訪ねると落ち着いて食べられる。買い物の動線のなかに自然と組み込める二階の一軒として、肩肘張らずに使える空気がある。

場所センテラス天文館2階
向く人一人客・買い物や観光の途中の人
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POINT05
アクセス・立地 · 鹿児島市千日町

天文館の真ん中、電停から歩いてすぐ

店があるのは、鹿児島市千日町のセンテラス天文館。鹿児島随一の繁華街である天文館の中心に位置していて、市電の天文館通電停から歩いてすぐの距離だ。鹿児島中央駅からも市電やバスでアクセスしやすく、観光の起点に据えやすい立地になっている。アーケード街がすぐそばに広がっているので、白くまで知られるかき氷の店や土産物店、書店や食料品売り場をめぐる街歩きの途中に、無理なく組み込める。営業は昼の十一時から夜の十時まで通しで開いているため、早めの昼食にも、観光の締めの遅い夕食にも合わせやすい。定休日は不定休なので、確実に訪ねたい日があるなら、事前に営業の予定を確かめておくと安心だ。専用の駐車場については、センテラス天文館の駐車場や周辺のコインパーキングを使うことになるため、車で向かうなら停める場所を先に決めておきたい。街の中心にあるからこそ、前後の予定とつなげやすい一軒だ。

最寄り市電 天文館通電停からすぐ
営業11:00〜22:00(不定休)
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編集部のひとこと
おじゃったもんせ、という鹿児島の歓迎のことばを掲げて、天文館のセンテラス二階で出汁を引き続ける一軒。日本料理人の手による澄んだつゆと、月替わりで顔を変える品書きが、買い物帰りや観光の合間にちょうどいい寄り道をつくってくれる。歩き疲れた体に、温かい一杯が静かに染みる。
マチノワ編集部
編集後記

最後に、歩き方

朝の十一時から夜の十時まで通しで暖簾を出しているから、おじゃったもん屋は一日のどこに置いても収まりがいい。昼前に天文館へ着いたなら、混み合う前に二階へ上がって、まずはかけうどんで出汁の効いたつゆを味わいたい。買い物やアーケードの散策をはさんで、午後に小腹がすいたら、鶏天丼や月替わりの一品でしっかり腹を満たすのもいい。観光で歩き回った締めに、夜の一杯として温かいうどんを手繰るのも、この通し営業ならではの使い方だ。所要は、うどんだけで切り上げるなら三十分ほど、丼物まで頼んでゆっくりするなら一時間ほどを見ておくとよい。一人なら、エスカレーターを上がってさっと座り、出汁と向き合うだけでも満ち足りる。家族や連れと来るなら、それぞれが違う一品を頼んで分け合うと、月替わりの品書きをより楽しめる。不定休のため、確実に立ち寄りたい日は営業の予定を電話で確かめておきたい。天文館で温かい一杯を探す日の地図に、この二階の一軒を書き加えてみてほしい。

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