肉と魚介、瀬戸内の恵みを生かした一皿
Bistro Paysanの核にあるのは、シェフ自慢の肉料理と、その日仕入れたシーフードを組み合わせる洋食の作り方だ。しまなみ海道の島々に囲まれた大島の海からその日届く魚介と、瀬戸内の気候で育つ野菜を軸に、地中海料理の要素を取り入れた一皿に仕立てている。決まったコースを機械的に繰り返すのではなく、その日の仕入れに応じてメニューが動く点が、この店の料理をつくる姿勢を物語る。ベーカリー出身の家族が営む店らしく、パンと料理の相性を意識した構成になっているのも特徴だ。観光地の一軒家レストランというと構えてしまいがちだが、実際に出てくる料理は、家庭の延長線上にあるような親しみやすさを持つ。魚介が得意な人にも、肉料理を軸に楽しみたい人にも、どちらの入り口からもこの店を楽しめる設計になっている。その日の仕入れ内容によって出せる料理が変わるため、目当ての食材がある場合は事前に電話で尋ねておくと確実だ。大島で海の恵みを食事として味わいたいなら、まず候補に挙がる一軒だ。