市場直送の魚介と、目にも実感できる鮮度
旬菜笑食屋 裕の献立の軸になっているのは、市場から直接仕入れる魚介類だ。刺身は数種の盛り合わせで出す構成で、大葉や薬味をあしらった皿からは、素材そのものの状態の良さが伝わってくる。夜のアラカルトでは、この魚介に加えて焼き鳥も取り揃えており、刺身でさっぱり始めて焼き物で満足感を足す、という組み立てがしやすい。ランチは定食形式で提供され、価格は740円から1300円ほどの幅に収まる。刺身や焼き魚を主菜にした定食は、夜に飲みに来るのとは違う顔を見せてくれるので、昼に立ち寄って店の実力を確かめる、という使い方もできる。店主の桑原裕之は、東京や飯田下伊那の複数店舗で料理長・店主を務めてきた経験を持ち、その仕入れの目利きが、市場直送という言葉の中身を支えている。値段だけを見て選ぶのではなく、その日にどんな魚が届いているかを店の人に聞いてから決める、という頼り方もできる店だ。飯田市街で魚介の鮮度を軸に店を選びたいなら、覚えておきたい一軒だ。