佐久産小麦の自家製生パスタが料理の軸
トラットリア SINの中心にあるのは、佐久産の小麦粉を使い、店主自らが打つ自家製の生パスタだ。看板メニューは、ウニをたっぷり使ったタリオリーニで、平打ちの麺に磯の香りをまとわせた一皿として人気No.1に挙げられている。次いで支持されるのが、赤ワインでじっくり煮込んだ牛肉のボロネーゼで、粗挽きの肉の食感と生パスタのもちっとした噛みごたえが合わさる。乾麺のパスタとは違う、打ちたてならではの弾力が特徴で、信州の粉ならではの風味を活かした一皿に仕上げている。麺を毎日その場で打つスタイルは、佐久市内でも数が多くない取り組みで、ソースの絡み方や食感の違いを気にする人ほど、生パスタと乾麺の差をはっきり感じ取れるはずだ。地元の粉と地元の野菜を使うという姿勢は、佐久市から地産地消推進店として認定されていることにも表れており、産地の顔が見える食事を求める人には特に響く一皿だろう。ウニのタリオリーニとボロネーゼ、どちらも生パスタの太さや断面が違う仕立てになっているため、同じ店でも頼むメニューによって食感の印象が変わるところも比べてみる価値がある。