フランス人シェフが手がける、本格フレンチコースの真実
ダイニングキッチンライフを語る上で、最初に触れるべきは、このレストランの料理の来歴だ。シェフは本場フランスで修行を重ねた職人で、その手から生み出される料理は、単なる「フレンチ風」ではなく、フランスで学んだ技術が確実に息づいている。ホワイトソースの作り込み、タンパク質の火入れの精度、味わいの層の構成——こうした細部に、プロの痕跡が残っている。この店のコース料理を食べれば、その違いは明らかになる。例えば、フィレ肉を使ったステーキは、オランデーズソースを合わせる。このソースは、バター、卵黄、レモン汁を乳化させた古典的な手法で作られるが、多くのレストランではこの乳化を失敗させ、油っこさが残る。ここではそれがない。火加減と乳化のテンポが完璧に計算されている。パスタも同じだ。イタリアンの技法を取り入れたオリジナルソースは、小麦粉ベースではなく、野菜と肉の出汁を軸にした構成になっている。ディナーで楽しめるコース料理は、こうした技術が4皿から6皿へと連なる。ランチ時間帯には、セットメニューとして手軽にアクセスできる構成になっているため、気軽に「本物のフレンチ」を体験したい層にも開かれている。その意味で、この店は「川越で本格フレンチを食べたい」という需要に、初めて正面から応える選択肢となっている。