素材の味を生かす、優しい味付けの創作イタリアン
Kazuのちゅーぼーが掲げるのは、素材そのものの味を生かした優しい味付けだ。濃い調味や強い香辛料で押し切るのではなく、食材が本来持っている旨みを引き出す方向で一皿を組み立てている。体に負担をかけない料理を、という店の姿勢がそのまま味の輪郭になっている格好だ。仕込みの様子はオープンキッチンから客席まで届き、カウンターに座ればコンロの火加減や盛り付けの手つきまでそのまま視界に入る。派手な演出に頼らず、素材と調理の過程そのものを見せることで満足させようとする店だと言える。ランチもディナーも同じ厨房から出てくるが、時間帯によって使う食材の表情が変わるのもこの店らしいところだ。仕事帰りに軽く一皿つまむ日も、週末に時間をかけて味わう日も、この味付けの方向性は変わらない。旬の食材を見ながら組み立てるスタイルなので、訪れるたびに一皿の表情が少しずつ違って見えるのも楽しみのひとつだ。オープンキッチンという構造上、厨房と客席の間に壁がほとんどなく、注文してから一皿が仕上がるまでの時間そのものも、この店で過ごす体験の一部になっている。