マチノワ · 2026年 春号
2026-08-21
FUJI COFFEE SHIMONOSEKI

ふじ珈琲で出会う、珠玉のコーヒー時間

下関市中之町、JR下関駅から東へ徒歩29分。その距離を歩いて辿り着く場所に、ふじ珈琲はある。1985年から40年以上、この地で自家焙煎を貫き続けるコーヒー工房だ。座席数わずか6席のカウンター店は、客単価1,000円前後ながら世界18種類以上のコーヒー豆が選べる。ネルドリップという布フィルターでの抽出法は、紙フィルターよりもコーヒーの甘さと香りを引き出す方法だ。カフェオレベースや珈琲羊羹といったオリジナル商品も展開する。月火木金土日の営業、毎週水曜が定休日というリズムは、この店の象徴。41年間、同じ場所で同じ想いを積み重ねてきた職人としての矜持が、カウンター越しから静かに伝わってくる。下関でコーヒーと聞いたとき、これからはこの名前が頭に浮かぶはずだ。

副題

自家焙煎 / 下関 / 静寂の中の一人時間

編集

マチノワ編集部

自家焙煎 / 下関 / 静寂の中の一人時間✦編集部厳選✦FUJI COFFEE SHIMONOSEKI✦5 POINTS✦2026年 春号✦自家焙煎 / 下関 / 静寂の中の一人時間✦編集部厳選✦FUJI COFFEE SHIMONOSEKI✦5 POINTS✦2026年 春号✦
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POINT5

自家焙煎。

編集部が選んだ5つのポイントを順にご紹介します。下関市中之町、JR下関駅から東へ徒歩29分。その距離を歩いて辿り着く場所に、ふじ珈琲はある。1985年から40年以上、この地で自家焙煎を貫き続けるコーヒー工房だ。座席数わずか6席のカウンター店は、客単価1,000円前後ながら世界18種類以上のコーヒー豆が選べる。ネルドリップという布フィルターでの抽出法は、紙フィルターよりもコーヒーの甘さと香りを引き出す方法だ。カフェオレベースや珈琲羊羹といったオリジナル商品も展開する。月火木金土日の営業、毎週水曜が定休日というリズムは、この店の象徴。41年間、同じ場所で同じ想いを積み重ねてきた職人としての矜持が、カウンター越しから静かに伝わってくる。下関でコーヒーと聞いたとき、これからはこの名前が頭に浮かぶはずだ。

POINT01
自家焙煎・抽出方法 · 下関市中之町

ネルドリップが紡ぐ、コーヒーの本質

一杯のコーヒーを淹れるとき、使うフィルターの種類は誰も気にしない。しかし、淹れ手はそこにこだわっている。ふじ珈琲で採用されているのは、ネルドリップという布フィルターでの抽出法。紙フィルターよりもオイル成分が通り抜けるため、コーヒー豆の甘さと香りが引き出されやすい。同じ豆を使っても、抽出方法一つで飲み手に届く味わいは変わる。スペシャルティーコーヒーは500円。この価格で、世界各地から仕入れられた個性的な豆を、手間をかけた抽出法で飲める環境は稀だ。水出しアイスコーヒーも用意されており、季節に応じた飲み方ができる。その日の気分、その日の天候、その日の自分の状態によって、一杯の選び方が変わる。その都度、異なる豆を試す。そうした自由度が、この小さなカウンターには詰まっている。カフェとしての業務的な接客ではなく、コーヒーを通じた対話が生まれる場所。

提供方法ネルドリップ(布フィルター)による抽出
メニュースペシャルティーコーヒー(500円)、グアテマラ産水出しアイスコーヒー(500円)
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POINT02
豆の選別・品質管理 · 下関市

41年の信頼が選別した、世界18種類以上の豆

毎年、農地は変わり、天候も変わり、それに伴ってコーヒー豆の品質も変わる。そうした中で、「これは信頼できる」と飲み手に届ける豆を選別するには、長年の目利きが必要だ。ふじ珈琲が1985年からこの地で積み重ねてきたのは、そうした選別の歴史である。世界18種類以上のコーヒー豆が置かれているのは、単なる「選択肢の多さ」ではなく、「信頼の積み重ねの証」なのだ。仕入れ元の農地を知り、その年の天候を知り、ロットを確認し、試飲をして。そうした職人としてのプロセスを経た豆だけが、このカウンターの上に並んでいる。ふじ珈琲を訪れるたびに、異なる豆を選んでみるのもいい。その選択肢の一つ一つが、その店の信頼を物語っている。カウンター越しに、店主と豆の話をするのもいい。その対話の中に、この店の本質がある。

豆の種類世界18種類以上(季節・農地により変更)
選別方式41年間の目利きに基づく厳選豆
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POINT03
オリジナル商品・食べるコーヒー · 下関市中之町

珈琲羊羹とカフェオレベース――自家焙煎の先へ

豆を焙煎するだけでなく、その先へ。ふじ珈琲が提供するのは、カフェという飲食の場ではなく、「コーヒーとの関わり方の提案」なのだと感じさせられる。珈琲羊羹、カフェオレベース、そしてケーキセットなどの組み合わせ。飲むコーヒーだけでなく、食べるコーヒー、持ち帰るコーヒー、家庭で使うコーヒーへと、その世界観を自然に広げている。カウンター6席という限られた空間では、訪れるすべての人にコーヒーの奥行きを伝えることは難しい。だからこそ、「持ち帰る」という形で、自宅での朝の時間を作り替える選択肢を用意している。珈琲羊羹を手に下関から帰る人もいれば、カフェオレベースを購入して自分たちの食卓を彩る人もいる。店の中だけで完結しない提案が、この小さな工房の大きさを示している。

オリジナル商品珈琲羊羹、カフェオレベース、シフォンケーキ
用途持ち帰り、自宅での朝の時間、贈り物
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POINT04
空間・雰囲気・営業方針 · 下関市

6席のカウンター、変わらぬ営業リズムが生む静寂

座席数6、カウンターのみ。その限定性は、この店の個性を形作っている。客が少ない時間帯も、混む時間帯も、その静けさは変わらない。クレジットカード決済に対応し、無線LAN環境もあるという現代性を備えながら、アルコールは置かない。そうした選択の積み重ねが、「落ち着きのある場所」を作っている。一人で来ても違和感のない。黙ってコーヒーと向き合える。その姿勢を許容する空間が、どれだけ貴重かを、現代の騒々しさの中にいるとよく分かる。月火木金土日、毎週水曜が定休日という変わらぬリズムも、この店の堅牢さを示している。その一貫性の中で、訪れる人は何度も同じ場所へ足を運ぶ。変わらない居心地、変わらない出会い、変わらない思考の時間。それらの「変わらなさ」が、実は最も貴重なものなのだと、この店は教えてくれる。

座席カウンター6席のみ
環境クレジットカード決済対応、Wi-Fi無料、非喫煙
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POINT05
アクセス・立地の価値 · 下関市中之町

下関駅から徒歩29分、この距離が選択肢になる一軒

駅から歩いて29分。その距離は、「遠い」のか「近い」のか。それは訪れる人の意思次第だ。車で向かえば15分程度の場所にあり、駐車場も2台用意されている。徒歩でも、車でも、来やすい立地ながら、わざわざその距離を越えて向かう理由を持つ店になっている。下関の街の中心から少し離れたこの場所に、毎日毎日、コーヒーに向き合う職人がいる。その事実だけが、十分な理由になる。営業時間は11時から17時。昼前から訪れるもよし、午後の一息を入れるもよし。定休日は毎週水曜日。その繰り返しの中で、ふじ珈琲は「地域に根ざした一軒」の地位を手に入れている。下関駅の東口から29分の道のり。その距離を歩くこと自体が、すでにこの一杯への序章になっている。

アクセス下関駅東口より徒歩約29分、車で約15分、駐車場2台
営業月火木金土日 11:00-17:00(毎週水曜休)
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編集部のひとこと
ふじ珈琲は、下関という街の静寂を象徴する一軒。41年間、同じ場所で同じ想いを積み重ねてきた。座席6、カウンターのみ。ネルドリップで引く一杯、世界18種類の豆の選択肢、珈琲羊羹といったコーヒーの世界観。その存在全体が「本気」を物語っている。
マチノワ編集部
編集後記末

最後に、歩き方。

下関駅の東口を出て、29分歩く。その道のりを歩むこと自体が、ふじ珈琲という一軒への入口になっている。駐車場に車を止めて向かう人も、歩いて着く人も、たどり着く先は同じ一軒だ。最初の一杯は、スペシャルティーコーヒーの500円から。次の訪問では、違う豆、違う季節を試す。珈琲羊羹を手に帰る人もいれば、カフェオレベースを持ち帰って自宅での朝を作る人もいる。その人その人の使い方を自由に選べるのは、この店が「カフェ」ではなく「コーヒー工房」だからだ。所要時間は、珈琲一杯なら30分前後。ゆっくり過ごすなら1時間を見ておきたい。月火木金土日の営業、毎週水曜が定休日という営業リズムは変わらない。その一貫性の中で、この町に根ざしてきた店だ。営業時間は11時から17時。訪れる前に営業状況を最新情報で確かめておくと、無駄がない。

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