マチノワ · 2026年 春号
2026-09-02
CAFE BLEU 2 UBE

Café Bleu 2、
宇部で食べる三国の共鳴。

宇部市の中心部、銀天商店街は買い物客と仕事帰りの足が向く通りだ。駅からは8分ほど、街なかの北側のこのエリアは、既存の商店がひしめき、新しい試みも次々と顔を出す。2024年3月、そんな商店街に『Café Bleu 2』は開いた。店主のふたりは、フード・トラック経営や飲食店での修行を積み、東南アジアの家庭料理へ目を向けた。手打ちのバインミー、十七年分の経験が詰まったカレー、台湾の家庭の味——異なる国の『日常の食卓』をこの街で味わう場所として、Café Bleu 2は機能している。銀天商店街での買い物の途中、あるいは昼食時の一軒として、この店がどう立ち現れるのかをたどってみたい。

副題

食べ歩きの先にある一軒で、バインミーとカレーの間で時間を重ねる

編集

マチノワ編集部

食べ歩きの先にある一軒で、バインミーとカレーの間で時間を重ねる✦編集部厳選✦CAFE BLEU 2 UBE✦5 POINTS✦2026年 春号✦食べ歩きの先にある一軒で、バインミーとカレーの間で時間を重ねる✦編集部厳選✦CAFE BLEU 2 UBE✦5 POINTS✦2026年 春号✦
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POINT5

食べ歩きの先にある一軒で、バインミーとカレーの間で時間を重ねる。

編集部が選んだ5つのポイントを順にご紹介します。宇部市の中心部、銀天商店街は買い物客と仕事帰りの足が向く通りだ。駅からは8分ほど、街なかの北側のこのエリアは、既存の商店がひしめき、新しい試みも次々と顔を出す。2024年3月、そんな商店街に『Café Bleu 2』は開いた。店主のふたりは、フード・トラック経営や飲食店での修行を積み、東南アジアの家庭料理へ目を向けた。手打ちのバインミー、十七年分の経験が詰まったカレー、台湾の家庭の味——異なる国の『日常の食卓』をこの街で味わう場所として、Café Bleu 2は機能している。銀天商店街での買い物の途中、あるいは昼食時の一軒として、この店がどう立ち現れるのかをたどってみたい。

POINT01
東南アジア料理・ベトナム · 宇部市中央町

食べ手の経験が形になった、バインミーとカレー

Café Bleu 2の核となる二品は『バインミー』(700円)と『サブロカレー』(850円)だ。バインミーは、ベトナムの屋台で日常的に食べられるサンドイッチで、この店では小麦粉を使った手打ちのパンにこだわっている。豚肝のパテとフォアグラのような深みのある東南アジアの柔らかさが、太めのベトナム風に焙煎した豚肉との相性を作る。漬けた野菜の酸味、生の香草の爽やかさ、全体を包む薫香——三つの層が、一口目で整理される。サブロカレーは、店主がフード・トラック時代に作り続け、2004年の食べ歩きコンペティションで第三位を獲得した一皿だ。アワジ島の玉ねぎを一時間かけてキャラメル化し、七種類のスパイスをブレンド。鶏、豚、牛の肉をミックスし、マッシュルームとトマトを加えた、層の厚いカレーに、黄身を落とした卵がのる。スパイスの立ち上りから始まり、玉ねぎの甘みと旨みが奥行きを作り、最後に卵黄で全体をまろやかにする——十七年分の食べ歩きが、この一皿に集約されている。商店街での買い物の途中、まずこの二品をひとつは口にすれば、この店の考え方が理解できる。

定番料理バインミー(700円)・サブロカレー(850円)
特徴手打ちパン、十七年の経験が詰まったスパイスブレンド
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POINT02
異文化の家庭料理 · 宇部市中央町

ベトナム、タイ、台湾——三国の食卓が交わる

店の名前『Bleu』(青)が示す通り、この場所は異文化の冷静な交わりを大事にしている。バインミーの国ベトナムから始まり、タイの『カオマンガイ』『パッガポームー』『ナシゴレン』といった米飯の日常が加わる。夏には台湾の『かき氷』が季節ものとして登場し、『台湾カステラ』といった焼き菓子も並ぶ。これらは、西洋風にアレンジされた『アジア料理』ではなく、現地の家庭の食卓で日常的に食べられるものばかりだ。店主たちが食べ歩きと修行の中で出会った『本当の味』を、この街で再現しようとしている。一度の訪問で、バインミーとカレーで始まり、台湾の甘さで締める——それは三つの国をまたぐ小さな食の旅になる。リピーターの中には『毎回違う国の一品を頼む』という通い方をしている人もいるほど、メニューの多様性がこの店を支えている。季節や仕入れで品揃えが変わることがあるので、訪れるたびに新しい一品に出会う楽しみがある。

対応国ベトナム・タイ・台湾・フィリピン
提供形式家庭料理を再現した日常の一品
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POINT03
昼間の立ち寄り先 · 宇部市中央町

銀天商店街の昼下がり、カフェ的な使い方

営業は11時から16時までと、昼間に特化している。銀天商店街での買い物のなかで、ちょうど腹が減る時間帯に営業を合わせているのだろう。店の広さはそれほど大きくなく、カウンター席と数組分のテーブル席が配置されている。一人で立ち寄り、カレーを食べながら本を読む。友人と二人、バインミーをシェアしながら午後の時間をつぶす。買い物のあいだの休息地として、まさに『Café』としての機能を果たしている。スパイスが香る環境のなか、毎日のように食材を下ごしらえし、手打ちパンを焼き、カレーを仕込む。その営み自体が、この空間の温度感を作っている。銀天商店街という既成の商業地の中に、新しく現れたこの一軒は、『立ち寄ると何かが変わる場所』として機能している。午前の買い物からの流れで、ふらりと立ち寄る使い方が最も自然だ。

営業時間11:00〜16:00
席の形態カウンター席とテーブル席
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POINT04
空間設計 · 宇部市中央町

一人でも複数人でも、心地よく過ごせる広さ

店の内部は、決して広くない。その限定的な広さが、かえって心地よさを生み出している。一人で立ち寄ったなら、カウンターに腰を据え、焼き上がるバインミーを待つ間、スパイスの香りに身を委ねることができる。二人で来たなら、向かい合う小さなテーブルで、一品をシェアしながら時間を過ごせる。三人以上の場合は、複数の席を組み合わせることになるが、その過程そのものが『この店での過ごし方』を決める儀式になっている。店主たちが毎日手がけるカレーとバインミーは、一人分ずつ仕立てられている。だからこそ、来店者の人数に関わらず、ひとりひとりの食事体験の質が損なわれない。銀天商店街での買い物の途中でふらりと立ち寄る一人客から、友人との昼食を目的に来た二人組まで、誰もが等しく『ちゃんと食べられた』という満足感を持ち帰ることができる店設計になっている。

店舗規模小型(カウンター+テーブル数席)
向く使い方一人立ち寄り・少人数グループ
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POINT05
アクセス・街歩き · 宇部市中央町

宇部駅から銀天商店街への歩き道と、昼間の立ち寄り計画

最寄り駅はJR山陽本線の宇部新川駅で、店までは徒歩8分から10分程度の距離にある。駅から南西に向かい、銀天商店街に入ると、既存の商店が立ち並ぶ通りの中で、Café Bleu 2は中央町二丁目に顔を出す。昼間の営業が11時から16時までなので、買い物がてら立ち寄るなら、正午前後か午後の一時から三時の間が狙い目だ。店の前には駐車場がないため、車で訪ねる場合は銀天商店街周辺の時間貸し駐車場を利用することになる。徒歩なら、駅からの導入として商店街を一度歩く経験そのものが、この街への理解を深める。買い物の予定がなくても、商店街の経路を選べば、周辺の既存店舗との関係の中で Café Bleu 2 を発見できる。営業時間や定休日が時期で変わることがあるので、来店前に0836-21-0141に一度確かめておくと確実だ。宇部新川駅からの歩きの中で、銀天商店街の温度感を感じ、その先にこの一軒を見つけたとき、『わざわざ来る価値がある場所』という認識が生まれるはずだ。一度来た後は、月に一度、新しい季節の品を試すために訪ねる——そういった通い方が自然に始まる店である。

最寄り駅JR宇部新川駅より徒歩約8分
営業時間11:00〜16:00(定休日は不定)
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編集部のひとこと
食べ手として十七年の経験を重ねた店主たちが、東南アジアの家庭料理をこの街で再現する。手打ちのバインミー、スパイスを積み重ねたカレー、季節の台湾菓子——それらは『どこかで食べた懐かしい味』ではなく、『食べ手になって初めて理解できる本当の一品』なのだ。銀天商店街での昼間の立ち寄りが、やがて月に一度は向かいたい一軒へと変わっていく、そうした通い方ができる場所が Café Bleu 2 なのである。
マチノワ編集部
編集後記末

最後に、歩き方。

銀天商店街での買い物や用事を軸に、この街を訪れるなら、時間帯によってカフェの使い方が自然と変わる。午前中に商店街を一周してから立ち寄るのであれば、11時半から12時の間のカレーで昼食を決めるのが無駄がない。午後に買い物を続ける計画なら、14時から15時の間に台湾かき氷で休息を取り、その後の買い物に備える——そうした半日の組み立てが可能だ。食べ手の経験から生まれた一皿を、まずはバインミーから始めるのをお勧めする。手打ちパンの食感と、豚肉の深い味わい、野菜の酸味がバランスする様子は、この店がどんな『考え方』で営まれているかを一口で示してくれる。二度目からは、サブロカレーへ進み、スパイスの層の厚さに気づき、三度目には季節もの、四度目には新しい国の一品へ——その通い方の先に、『何度行っても発見がある店』という認識が生まれるはずだ。所要時間は昼食なら30分から45分程度。営業時間や定休日は変わることがあるため、訪問前に電話で確認することをお勧めする。銀天商店街の中で、スパイスの香りと手作りの温度感に包まれながら、東南アジアの食卓を味わう。それは、この街での『新しい昼間の過ごし方』を作ってくれるはずだ。

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