マチノワ · 2026年 春号
2026-09-17
KAIYAKI SAKABA ITSUKI

貝焼酒場 樹、
弘前・かくみ小路の浜焼き夜。

弘南鉄道大鰐線・中央弘前駅から歩いて4分、弘前の街の記憶を残す屋根付きの小路「かくみ小路」に、貝焼酒場 樹はある。石畳の上に飲み屋がひしめくこの通りは、日が落ちるとネオンより先に炭の匂いが漂い始める場所だ。看板を頼りに路地を進むと、水槽に活きた貝や魚が並び、それを目の前で焼き上げる浜焼きの店だとひと目でわかる。津軽の内陸に位置する弘前で、海の幸をその場で焼いて食べられる店は多くなく、旅先の人にも地元で飲み慣れた人にも、席に着いた瞬間から特別な夜になる。弘前城の城下町として知られるこの街で、コンパクトな飲み屋街が今も現役で使われている風景自体が、旅情をかき立ててくれる。仕事帰りの一杯にも、旅の思い出作りにも使える一軒として、貝焼酒場 樹の魅力を見ていきたい。

副題

中央弘前駅4分、水槽の鮮魚を自分で焼く弘前の居酒屋

編集

マチノワ編集部

中央弘前駅4分、水槽の鮮魚を自分で焼く弘前の居酒屋✦編集部厳選✦KAIYAKI SAKABA ITSUKI✦5 POINTS✦2026年 春号✦中央弘前駅4分、水槽の鮮魚を自分で焼く弘前の居酒屋✦編集部厳選✦KAIYAKI SAKABA ITSUKI✦5 POINTS✦2026年 春号✦
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POINT5

中央弘前駅4分、水槽の鮮魚を自分で焼く弘前の居酒屋。

編集部が選んだ5つのポイントを順にご紹介します。弘南鉄道大鰐線・中央弘前駅から歩いて4分、弘前の街の記憶を残す屋根付きの小路「かくみ小路」に、貝焼酒場 樹はある。石畳の上に飲み屋がひしめくこの通りは、日が落ちるとネオンより先に炭の匂いが漂い始める場所だ。看板を頼りに路地を進むと、水槽に活きた貝や魚が並び、それを目の前で焼き上げる浜焼きの店だとひと目でわかる。津軽の内陸に位置する弘前で、海の幸をその場で焼いて食べられる店は多くなく、旅先の人にも地元で飲み慣れた人にも、席に着いた瞬間から特別な夜になる。弘前城の城下町として知られるこの街で、コンパクトな飲み屋街が今も現役で使われている風景自体が、旅情をかき立ててくれる。仕事帰りの一杯にも、旅の思い出作りにも使える一軒として、貝焼酒場 樹の魅力を見ていきたい。

POINT01
浜焼き・貝焼酒場 樹 · 弘前市

水槽から焼き台へ、目の前で仕上がる浜焼きという核

貝焼酒場 樹の名前が示すとおり、この店の軸は貝焼きにある。店内には活きたサザエやホタテ、カキ、アワビ、イカ、活エビなどが並ぶ水槽が据えられ、注文が入るとそこから取り出した貝や魚介がそのまま焼き台へ運ばれる。下処理済みの食材を温めるのではなく、生きた状態の貝を目の前で焼き上げていく過程そのものが、この店で食事をする体験の中心になっている。殻の中でじわじわと汁が沸き、身が縮んでいく様子を見ながら待つ時間は、出来上がった皿をただ受け取るだけの食事とは違う緊張感がある。津軽の内陸に位置する弘前で、こうした浜焼きの臨場感を味わえる店は限られており、海から離れた土地だからこそ、目の前で焼く一手間に価値が生まれている。黒板に書かれるメニューはその日の仕入れによって変わるため、訪れるたびに違う貝や魚に出会えるのも、この店を選ぶ理由のひとつになる。焼き加減を自分で見極めながら箸を伸ばす時間は、注文して待つだけの食事にはない満足感を運んでくる。

名物水槽の貝・魚介を目の前で焼く浜焼き
メニュー仕入れにより黒板で変動
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POINT02
体験・貝のつかみ取り · 弘前市

貝のつかみ取りができる、体験そのものが名物になる店

貝焼酒場 樹が他の居酒屋と一線を画すのは、貝を焼くだけでなく、貝のつかみ取りという体験まで用意している点だ。水槽に手を入れて自分でサザエやホタテを選び、それを自分の焼き台で仕上げるという流れは、料理が出てくるのを待つだけの居酒屋とは時間の使い方が違う。グループで訪れれば、誰がどの貝を選んだかで自然と会話が生まれ、一人で訪れても水槽を眺めながら焼き加減を見極める時間そのものが楽しみになる。弘前という街で、こうした市場的な体験を居酒屋の中に持ち込んでいる店は多くなく、観光で訪れた人にも、地元で飲み慣れた人にも新鮮に映る仕掛けになっている。焼き台を挟んで向き合う形式は、初めて顔を合わせる相手との距離を縮める場にも向いており、接待や合コンといった少し身構える席でも、貝を焼くという共同作業が緊張をほぐしてくれる。写真を撮りたくなる瞬間が多いのも、この店ならではの強みだ。

体験貝のつかみ取り
焼き方客が自分の焼き台で仕上げる
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POINT03
料理・メニュー · 弘前市

水槽に並ぶサザエ・ホタテ・アワビ、豊富な貝と魚介の顔ぶれ

水槽をのぞくと、サザエ、ホタテ、カキ、アワビ、イカ、活エビといった貝や魚介が顔をそろえている。これらを焼くだけでなく、刺身や酒に合う一品として提供する使い方もでき、焼き物中心の一皿を頼みつつ、途中で違う調理法の料理を挟んで飽きさせない構成にできるのがこの店の強みだ。予算の目安は一人3,500円前後とされており、貝を数種類焼いてもらい、合間に他のつまみを挟むという頼み方であれば、この価格帯でも十分に満足度の高い一晩になる。仕入れ状況によって水槽の中身は変わるため、行くたびに違う貝と出会えるのも魅力のひとつだ。飲み物の品ぞろえは細かく公開されていないため、気になる場合は来店時に店員へ直接尋ねると確実だ。海鮮を目的に弘前を訪れるなら、居酒屋という形式でこれだけの貝と魚介に触れられる店は、選択肢として覚えておく価値がある。貝を焼き終えたあとに追加で注文を重ねられるのも浜焼き居酒屋らしい流れで、最初の一皿で気に入った貝があれば、同じものをもう一度頼んで焼き加減の違いを楽しむ食べ方もできる。

魚介サザエ・ホタテ・カキ・アワビ・イカ・活エビ
予算目安3,500円前後
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POINT04
店内空間 · 弘前市

テーブル席中心の店内、少人数から宴会まで受け止める空間

店内はテーブル席が中心で、1人から4人程度の卓がいくつも並ぶ構成になっている。焼き台を囲む形の卓が多いため、少人数でも手元で貝を焼く作業がしやすく、グループで訪れれば焼き台を真ん中にして自然と会話が集まる配置になる。宴会向けの対応もしており、職場の集まりや同窓会のような人数の多い予約にも応じてもらえる。かくみ小路という飲み屋が連なる小路の中にある店だけに、一軒で長居する使い方も、貝を焼いて満足したら小路の別の店へ移る使い方も、どちらも成立する弘前らしい飲み歩きの起点になる。予約はコース利用と席のみ利用でキャンセル規定が分かれており、直前の人数変更や取り消しが発生しそうな予約は、その点も含めて電話で相談しておくと当日のトラブルを避けやすい。小路特有の年季を感じる建物の中に店を構えているため、真新しい内装の店とは違う、弘前の時間の積み重ねを感じながら食事ができるのも、この店ならではの居心地の良さにつながっている。

座席テーブル席中心
対応宴会・団体予約可
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POINT05
アクセス・立地 · 弘前市

かくみ小路の奥、中央弘前駅から徒歩4分のアクセス

貝焼酒場 樹があるのは、弘南鉄道大鰐線・中央弘前駅から徒歩4分、屋根付きの飲み屋街「かくみ小路」の中だ。大字新鍛冶町という弘前の中心部に位置し、JR弘前駅からはひと駅分の距離があるため、弘南鉄道に乗り換えて向かうのが最短の道のりになる。かくみ小路自体が昭和の雰囲気を残す狭い通りで、看板の位置を事前に確認しておくと迷わずに店へ着ける。周辺には他の飲食店も軒を連ねているため、貝を焼いて一杯やったあとに小路を歩いて別の店をのぞくという、弘前ならではの飲み歩きもしやすい立地だ。車で訪れる場合の駐車場については情報が確認できていないため、車で向かう予定がある人は、事前に電話で駐車の可否を尋ねておくと当日安心して来店できる。中心部にありながら裏路地という立地だけに、初めて訪れる際はスマートフォンの地図よりも小路の入口の看板を目印にするほうが早く着くこともある。

最寄り駅中央弘前駅 徒歩4分
立地かくみ小路内
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編集部のひとこと
貝焼酒場 樹は、弘前のかくみ小路に構える浜焼きの一軒。水槽の貝を目の前で焼き、つかみ取りまで楽しめる店は、海から離れた津軽の内陸ではそう多くない。弘前で貝を焼くと聞いたら、まず名前が挙がる店になってほしい一軒だ。
マチノワ編集部
編集後記末

最後に、歩き方。

中央弘前駅から歩き出して4分、かくみ小路の看板をくぐった先に貝焼酒場 樹の焼き台がある。初回の来店なら、水槽を眺めながら貝を数種類選び、焼き上がりを待つ時間そのものを楽しむのがこの店らしい過ごし方だ。二人で訪れるなら、貝を焼く共同作業がそのまま会話のきっかけになるため、初めての相手との食事にも向いている。人数が増えるなら、テーブル席をつなげての宴会利用も可能で、職場の集まりや同窓会にも対応してもらえる。所要時間は貝を数種類焼いてつまみを挟む程度なら1時間半前後、じっくり飲みながら過ごすなら2時間ほど見ておくとよい。予算はひとり3,500円前後が目安になる。貝のつかみ取りという体験があるぶん、混雑する時間帯は焼き台の順番待ちが発生することもあるため、人数が多い予約や休前日の来店は事前の電話予約をしておきたい。営業時間や定休日は時期によって変わることがあるため、訪れる前に電話やSNSで最新の状況を確かめておくと確実だ。かくみ小路には他の飲み屋も並んでいるため、貝を焼いて満足したら、小路を歩いて次の一軒を探すのも弘前らしい夜の過ごし方になる。旅行の途中で立ち寄るなら、翌日の予定を詰め込みすぎず、この店でゆっくり貝を焼く時間そのものを弘前滞在の目的の一つに据えてみるのもいい。

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