金目鯛の煮付けを軸に据えた、伊豆の海と向き合う一皿
茶寮一丈の看板料理は、伊豆の海で水揚げされた金目鯛を丁寧に炊いた煮付けだ。金目鯛は伊豆半島東海岸を代表する魚のひとつで、脂の乗りと身の柔らかさから煮付けとの相性が良いとされる食材だが、炊き加減と煮汁の仕上げ方で店ごとの個性が出やすい一品でもある。茶寮一丈では、その日市場で仕入れた旬の食材を軸に献立を組む姿勢を貫いており、味だけでなく見た目の美しさまで意識して仕上げているという。料理ジャンルは懐石・精進・郷土料理を中心に、魚料理・海鮮料理、丼ものまで幅広く扱っており、経営するのは京料理出身の料理人だ。京都で培った技術を伊豆の魚介に重ねている点は、地元の海鮮系和食店とは少し違う立ち位置と言える。夜の予算は2,000円台から2,999円台が目安で、昼はさらに手頃な1,000円台から利用できる。伊豆高原で金目鯛料理を軸に和食を選びたいときに、名前が浮かぶ一軒になっている。煮魚という調理法は素材の状態がそのまま皿に表れるため、鮮度と火入れの技術が問われる。看板料理として名前が挙がり続けているのは、その基本を積み重ねてきた結果と言えるだろう。