マチノワ · 2026年 春号
2026-09-15
NIKU NO MARUTAKA

丸亀郡家町で肉の真実に向き合う、讃岐オリーブ豚専門店「肉のまるたか」

讃岐平野の中心に位置する丸亀市郡家町は、農業を生業にする土地柄だ。周囲に田畑が広がり、地元の農家による野菜や穀類の出荷が日常の一部になっている。そんな地域の中にあって「肉のまるたか」は、讃岐オリーブ豚という地域ブランドの豚肉を専門に扱う一軒だ。香川県知事賞を受賞した農家が育てたオリーブ豚は、地元の青草を飼料にして育つため、脂に独特の甘さが生まれ、後味が心地よいのが特徴。わずか5席の小さな店舗ながら、この土地の肉の質を心底から信じ、それを来客に伝え続けている。地産地消の理想形を、肉のまるたかで実感する。

副題

オリーブ豚専門店 / 香川県丸亀市 / ランチ・ディナー

編集

マチノワ編集部

オリーブ豚専門店 / 香川県丸亀市 / ランチ・ディナー✦編集部厳選✦NIKU NO MARUTAKA✦5 POINTS✦2026年 春号✦オリーブ豚専門店 / 香川県丸亀市 / ランチ・ディナー✦編集部厳選✦NIKU NO MARUTAKA✦5 POINTS✦2026年 春号✦
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POINT5

オリーブ豚専門店。

編集部が選んだ5つのポイントを順にご紹介します。讃岐平野の中心に位置する丸亀市郡家町は、農業を生業にする土地柄だ。周囲に田畑が広がり、地元の農家による野菜や穀類の出荷が日常の一部になっている。そんな地域の中にあって「肉のまるたか」は、讃岐オリーブ豚という地域ブランドの豚肉を専門に扱う一軒だ。香川県知事賞を受賞した農家が育てたオリーブ豚は、地元の青草を飼料にして育つため、脂に独特の甘さが生まれ、後味が心地よいのが特徴。わずか5席の小さな店舗ながら、この土地の肉の質を心底から信じ、それを来客に伝え続けている。地産地消の理想形を、肉のまるたかで実感する。

POINT01
讃岐オリーブ豚 · 丸亀市郡家町

讃岐オリーブ豚の脂が持つ甘さ、そこに込められた育成への向き合い方

讃岐オリーブ豚とは、香川県内で青草地帯を持つ農家が育てた豚のことだ。通常の豚とは異なり、地元産の青草を飼料に混ぜることで、肉の脂質が変わる。その結果、脂に甘さが生まれ、食べたあとの後味が非常に心地よいというのが大きな特徴。肉のまるたかが扱うのは、香川県知事賞を受賞した農家が育てたオリーブ豚だけだ。つまり、単なる「地元の豚」ではなく、県が認定した「品質の高い豚」という位置づけだ。その肉を焼いたとき、脂の焼ける香りが普通の豚肉とは明らかに異なる。焼きながら脂がしたたり落ち、炎が上がる中でも、焼き上がった肉を口にしたとき、甘さが残る。これは育成への向き合い方が、一皿一皿に表れているという証拠だ。この店の店主は、その品質を信頼し、余計な調理法を加えず、シンプルに焼くことで素材の実力を引き出している。讃岐オリーブ豚という地元ブランドを選びぬいた結果が、5席という限定的な営業規模に集約されている。

主力食材讃岐オリーブ豚(青草飼料・香川県知事賞受賞農家)
特徴脂の甘さ、後味の心地よさ
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POINT02
食材選定・農家との関係性 · 丸亀市郡家町

香川県知事賞受賞農家との直結、素材への究極的なこだわり

肉のまるたかの最大の強みは、一農家と一店舗の信頼関係の上に成り立っているという点だ。讃岐オリーブ豚を育てる農家は限定的で、その中でも県知事賞を受賞した農家はさらに限定的。肉のまるたかは、その農家が育てた豚肉を直接取り扱う立場にある。つまり、仲介者を挟まず、育成者と調理者が直接対話する構図だ。季節ごとに豚の状態は変わる。春から初夏にかけての青草が豊富な時期と、冬の限定的な青草しかない時期では、脂の質が異なる。その変化を農家との対話の中で理解し、その時期ごとの豚肉の個性を活かした調理をすることが、肉のまるたかの流儀だ。一般的な飲食店は「メニュー」を固定化し、同じ料理を何度も提供することで回転率と収益を最大化する。しかし、肉のまるたかはそれとは逆の戦略をとっている。素材の状態に合わせて調理法を変え、季節ごとに「この時期の讃岐オリーブ豚はこう食べるべき」という提案をしている。5席という小規模さも、その戦略を貫くために必然的に選ばれた形態だ。「量を売る」のではなく「質を伝える」という一貫性が、この店を駆動させている。

関係性知事賞受賞農家との直結・仲介なし
方針季節ごとに素材の状態を理解し、調理法を変える
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POINT03
空間・座席・雰囲気 · 丸亀市郡家町

わずか5席、親密な空間で素材と対話する時間

肉のまるたかの店舗面積は決して大きくない。座席は5席——カウンター的な配置と思われる。この小ささは、決して「不便さ」ではなく、むしろ「集中」をもたらす。わずか5人という限定的な人数だからこそ、店主は一人一人の来客に対して、その日の讃岐オリーブ豚の状態、焼き加減、食べるタイミングを細かく説明できる。来客も、店主の調理の様子を間近に見ることで、肉への向き合い方を直感的に理解する。大人数を収容する広い店舗では、こうした「対話」は成立しない。音の響き方も異なり、隣客との物理的距離も確保される。つまり、肉のまるたかの5席は「制約」ではなく「設計」なのだ。一人で訪れる場合でも、5席の限定的な空間は「一人ぼっち」という孤立感をもたらさない。むしろ、わずかな数の他の来客とともに、同じ時間軸の中で同じ素材を味わっているという「共同性」を感じさせる。夫婦で訪れるなら、5席という親密さの中で、相手の食べる様子と自分の食べる様子を同時に感じながら過ごせる。友人と少人数で来るなら、会話も落ち着き、肉の味わいに集中できる。小規模であることが、もたらす豊かさ。それが肉のまるたかの空間設計の本質だ。

座席数5席
雰囲気親密で集中力のある空間、素材への対話が成立する
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POINT04
テイクアウト・利用シーン · 丸亀市郡家町

テイクアウト・持ち帰りで家での楽しみ方が広がる選択肢

肉のまるたかはテイクアウトにも対応している。讃岐オリーブ豚の肉をそのまま持ち帰り、家で焼く。あるいは、すでに焼き上げた状態で受け取り、家の食卓で温め直す。いずれのスタイルでも、来客の家での時間を豊かにするという選択肢が用意されている。店舗内での5席での食事も素晴らしいが、家族全員で楽しみたい場合、テイクアウトは重要な選択肢になる。子どもを含めた家族で讃岐オリーブ豚を食べたい、という場合、5席では足りない。そのとき、持ち帰りという形態があることで、家族の人数制限を受けずに素材を楽しめる。また、持ち帰った肉を自宅で焼く場合、火加減は自分たちのペースになる。子どもの食べるペース、大人の酒を飲むペースに合わせて、肉を焼く時間をコントロールできるのは、家での食事ならではの自由度だ。讃岐オリーブ豚という素材の魅力を、「5席の店での一期一会の体験」としてだけでなく、「持ち帰って家族で共有する時間」としても提供する。そのフレキシビリティが、肉のまるたかが地域に根ざした店になっている理由の一つだ。テイクアウトの詳細(メニュー、価格、予約要否、受取時間)については、来店前に電話0877-85-3980で確認しておくと確実だ。

テイクアウト対応○(詳細は電話で確認)
電話0877-85-3980
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POINT05
アクセス・立地・駐車 · 丸亀市郡家町

丸亀郡家町の立地と、駐車場10台を活かした使い方

肉のまるたかがある丸亀市郡家町は、丸亀市の中心部から少し離れた農業地帯だ。最寄りの駅は、JR讃岐塚原駅(徒歩約20分)あるいはJR丸亀駅(車で約10分)。つまり、「ちょっと立ち寄る」距離ではなく、「目当てにして出かける」ことを前提にした立地である。この立地設定は意図的だ。讃岐平野の中心という農業の本拠地に店を構えることで、素材の農家との距離を最小化している。また、訪れる側にとっても、「丸亀の中心街から少し外れて、農村に足を運ぶ」というプロセス自体が、「讃岐オリーブ豚を食べにいく」という行為に意味を与える。駐車場は10台分完備されているため、車での来店に対応している。香川県は車文化が根強い地域であり、公共交通よりも自動車利用者が大多数だ。10台の駐車スペースは、5席という小規模な飲食店としては十分な収容力だ。車で丸亀市内から郡家町へ向かい、讃岐の農村の風景を眺めながら目的地に着く。駐車場に車を停め、5席の小さな店に入り、讃岐オリーブ豚を味わう。帰るときは、また車で丸亀の中心に戻る。そうした一連の動きの中に、「郡家町で肉のまるたかを軸に時間を使う」という半日の使い方が成立する。営業時間は10:00から19:00で、毎週水曜日が定休日だが、季節の営業状況は電話(0877-85-3980)で事前に問い合わせておくと無駄がない。丸亀という街で肉の本質に向き合いたいなら、郡家町への小さな「巡礼」は、その答えになる。

立地丸亀市郡家町1866-1
駐車場・アクセス10台完備・JR丸亀駅から車で約10分
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編集部のひとこと
肉のまるたかは、郡家町の農業地帯で讃岐オリーブ豚への向き合い方を問い続ける一軒だ。知事賞受賞農家との直結、季節ごとの素材の変化への対応、わずか5席で成立する親密な空間——そのすべてが、肉への信頼を形作っている。
マチノワ編集部
編集後記末

最後に、歩き方。

郡家町という讃岐平野の農業地帯で、肉のまるたかを軸に時間を構成するなら、朝のうちに丸亀市内から車を走らせ、農村の風景を眺めながら目的地に向かうのが自然だ。10:00の開店に間に合わせて着店し、わずか5席で讃岐オリーブ豚を味わう。脂の甘さ、後味の心地よさを一口ずつ確認しながら、農家との関係で成立する品質を理解する。食後は、郡家町の周辺をゆっくり歩き、農業の営みを眺めながら帰路に向かう。あるいは、テイクアウトで肉を持ち帰り、家族全員で食卓を囲むという選択肢もある。讃岐オリーブ豚という素材の実力を知ることが、丸亀という地域への理解を深める。肉のまるたかは、その入口になる一軒だ。

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