上州和牛・とことん豚・麦風鶏。群馬の畜産を一皿に並べる
焼肉店の看板に、牛だけでなく豚と鶏の銘柄まで並んでいる店はそう多くない。真壁が使うのは上州和牛、とことん豚、麦風鶏。三つとも群馬県産の銘柄肉である。上州和牛は県内で育てられた黒毛和牛、とことん豚と麦風鶏はそれぞれ県産の銘柄豚・銘柄鶏で、要するにこの店は、群馬の畜産をひと通り自分の網の上に載せている。それをいちばん分かりやすい形にしたのが、夜の時間帯に出る群馬畜産盛り合わせだ。上州和牛のリブ、とことん豚のロイン、麦風鶏のもも。牛・豚・鶏が一皿にそろうので、三種類の脂の落ち方と香りの立ち方を、同じ火の上で続けて比べられる。焼肉を食べに行くと、どうしてもカルビとロースの往復で終わりがちだが、この皿があると流れが変わる。牛で始めて、豚で口を変えて、鶏で締める。あるいはその逆。県産の肉を軸に据えている店だから、こういう頼み方が素直に通る。何を食べに行く店かと聞かれたら、まずここを挙げたい。