マチノワ · 2026年 春号
2026-08-25
YAKINIKU ICHI MITSUGI ONOMICHI

焼肉いち、
御調町でA4黒毛和牛を焼く夜。

尾道市の中心部から車で内陸へ走ると、坂と海の街の印象は次第に薄れ、田畑と山に囲まれた御調町の景色に変わる。旧御調郡御調町が2005年に尾道市へ編入されてできたこのエリアは、観光客の姿もまばらな、地元の生活動線がそのまま残る土地だ。その一角、中国バス「御調高校前」の停留所を降りてすぐの場所に、焼肉いちはある。キムチ専門店「テルちゃんキムチ」がプロデュースする焼肉店で、A4・A5等級の黒毛和牛を扱う。観光地化されていない内陸の町に、なぜ本格的な黒毛和牛を出す焼肉店が根を張っているのか。その答えは、発酵食品を手がけてきた作り手が、肉という素材にどう向き合っているかを見れば見えてくる。尾道の坂道と海の風景とは違う、もう一つの尾道がここにある。

副題

焼肉・A4黒毛和牛 / 尾道市御調町 / 内陸の夜ごはん

編集

マチノワ編集部

焼肉・A4黒毛和牛 / 尾道市御調町 / 内陸の夜ごはん✦編集部厳選✦YAKINIKU ICHI MITSUGI ONOMICHI✦5 POINTS✦2026年 春号✦焼肉・A4黒毛和牛 / 尾道市御調町 / 内陸の夜ごはん✦編集部厳選✦YAKINIKU ICHI MITSUGI ONOMICHI✦5 POINTS✦2026年 春号✦
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POINT5

焼肉・A4黒毛和牛。

編集部が選んだ5つのポイントを順にご紹介します。尾道市の中心部から車で内陸へ走ると、坂と海の街の印象は次第に薄れ、田畑と山に囲まれた御調町の景色に変わる。旧御調郡御調町が2005年に尾道市へ編入されてできたこのエリアは、観光客の姿もまばらな、地元の生活動線がそのまま残る土地だ。その一角、中国バス「御調高校前」の停留所を降りてすぐの場所に、焼肉いちはある。キムチ専門店「テルちゃんキムチ」がプロデュースする焼肉店で、A4・A5等級の黒毛和牛を扱う。観光地化されていない内陸の町に、なぜ本格的な黒毛和牛を出す焼肉店が根を張っているのか。その答えは、発酵食品を手がけてきた作り手が、肉という素材にどう向き合っているかを見れば見えてくる。尾道の坂道と海の風景とは違う、もう一つの尾道がここにある。

POINT01
黒毛和牛・焼肉 · 尾道市御調町

キムチ専門店が仕込む、A4・A5等級の黒毛和牛

焼肉いちの軸にあるのは、A4・A5等級の黒毛和牛だ。等級表示は、脂肪交雑・肉の色沢・締まり・きめといった項目を基準に格付けされる公的な指標であり、A4・A5はその中でも上位に位置する。内陸の町の一軒に、この等級の肉を安定して仕入れる体制があること自体が、店の姿勢を物語っている。しかも、この店をプロデュースしているのは「テルちゃんキムチ」というキムチ専門店だ。キムチと焼肉は本来、切っても切れない組み合わせだ。発酵の酸味と旨みを知り尽くした作り手だからこそ、肉の脂の甘みを引き立てる添え物としてのキムチの立ち位置を熟知している。素材選びの基準を、キムチ作りから焼肉店経営へとそのまま持ち込んでいる、というのがこの店の成り立ちだ。看板に等級表示を掲げること自体、決して珍しくはないが、それを内陸の小さな町で維持し続けている点に、この店の本気度が表れている。キムチ屋という異業種からの参入だからこそ見えた、肉と発酵食品の相性という切り口が、この店の土台を形づくっている。

肉の等級A4・A5等級の黒毛和牛
プロデュース『テルちゃんキムチ』
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POINT02
業態・立地 · 尾道市御調町

キムチ屋発の焼肉店という、珍しい成り立ち

焼肉店の看板を掲げる店は数多くあるが、キムチ専門店がプロデュースする焼肉店は、決して多くない。焼肉いちの場合、肉と付け合わせのキムチが、それぞれ別の業者から仕入れられているのではなく、同じ作り手の哲学のもとで組み合わされている点が特徴だ。飲食店の多くは、肉は肉、キムチはキムチとして別々に調達し、味の統一感を店側の技術で補う。しかし焼肉いちは、そもそもの成り立ちがキムチ屋発であるため、肉とキムチの相性を軸に据えたメニュー設計がしやすい環境にある。もう一つの特徴は立地だ。尾道の観光エリアから離れた御調町という内陸の町で営業を続けているという事実そのものが、この店の存在意義を語っている。A4・A5等級の黒毛和牛を扱いながら、夜の予算目安は4,000円台。高級店然とした価格ではなく、日常の中で選べる価格帯に肉質を収めている点が、この店の輪郭を作っている。等級の高さと価格のバランスをどう保っているのか、実際に足を運んで確かめる価値がある一軒だ。観光地の名店を訪ねるのとは違う、地元の生活圏に根ざした焼肉店としての強みがここにある。

業態キムチ専門店プロデュースの焼肉店
所在地広島県尾道市御調町神142-1
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POINT03
焼肉メニュー · 尾道市御調町

タン・ハラミ・ホルモン、部位で見る食べ応え

焼肉いちで実際に提供されている品として、来店者の記録にはタン、ハラミ、ホルモンといった部位が挙がっている。タンは焼肉の中でも下処理と火入れの技術差が出やすい部位で、ホルモンは鮮度の見極めが味を左右する。この店がA4・A5等級の黒毛和牛を掲げている以上、こうした部位においても素材の質が土台にあると見てよい。うどんのようなシメのメニューが用意されている点も、焼肉店としての基本的な構成を押さえている証だ。焼き肉を食べ進めたあとに、汁物や麺でしっかり食事を締められる店は、単品の肉質だけでなく、コース全体の満足度を意識している。夜の予算目安が4,000円台という価格帯を踏まえると、特別な記念日というよりは、月に一度のご褒美や、週末の食事として選びやすい設定だ。部位ごとの価格や本日のおすすめは日によって変わりうるため、内容は変更される場合があるとふまえたうえで、事前に店へ問い合わせておくと確実だ。

提供部位(例)タン・ハラミ・ホルモンなど
予算目安(夜)4,000円台
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POINT04
営業体制 · 尾道市御調町

木曜・第2水曜が休みの、地域密着の営業体制

焼肉いちの店構えについて、公式に確認できる詳細な内装描写は多くない。ただし、営業時間が17時から22時、定休日が毎週木曜日と第2水曜日という営業体制からは、平日の夜を中心に地域の生活リズムに合わせて営業していることがうかがえる。木曜定休は飲食店として珍しくない設定だが、第2水曜日も休むという体制は、仕入れや仕込みのサイクルを大切にしている表れとも読める。誰と行きやすい店かという観点では、価格帯が4,000円台に収まっていることが判断材料になる。特別な会食よりも、家族での夕食や、友人との食事会など、日常の延長線上で使いやすい価格設計だ。御調町という立地上、車での来店が前提になりやすいため、複数人でシェアしながら焼肉を囲む使い方にも向いている。子どもを連れた家族での利用から、仕事帰りの少人数の集まりまで、幅を持たせやすい店だと言える。営業時間や定休日は変わることがあるため、来店前に最新情報を確かめておきたい。

営業時間17:00〜22:00
定休日毎週木曜日・第2水曜日
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POINT05
アクセス・立地 · 尾道市御調町

中国バス『御調高校前』から徒歩0分の内陸アクセス

焼肉いちの最寄りは、中国バスの「御調高校前」停留所で、バスを降りてすぐの場所に店がある。御調町は、2005年に尾道市へ編入されるまで独立した御調郡御調町だった地域で、山あいの盆地に田畑が広がる。中心市街地の尾道水道沿いとは異なる、内陸の生活圏だ。公共交通機関を使うなら中国バスの時刻を事前に確認しておくと動きやすいが、御調町のような郊外エリアでは車での来店が現実的な選択肢になる。周辺は住宅と田畑が中心で、観光スポットが密集するエリアではない。だからこそ、焼肉いちを目的地として設定し、そこを起点に御調町の景色を眺めながら過ごすという使い方が向いている。尾道の坂道や商店街を歩いたあと、少し足を延ばして内陸側の食事処を訪ねる、という組み合わせも成立する一軒だ。電話番号は0848-76-3288。事前に電話で席の状況を尋ねておくと、当日の動きが決めやすい。御調町という地名になじみがなくても、バス停の目の前という分かりやすさが、初めての土地でも迷わず店にたどり着ける安心材料になる。

アクセス中国バス「御調高校前」から徒歩約0分
電話番号0848-76-3288
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編集部のひとこと
焼肉いちは、キムチ専門店が肉という素材に向き合って生まれた一軒。御調町という内陸の町で、A4・A5等級の黒毛和牛を4,000円台で焼ける店として、静かに根を張っている。
マチノワ編集部
編集後記末

最後に、歩き方。

中国バスの停留所を降りてすぐという立地は、この店の使い方をそのまま示している。公共交通で行くなら、バスの時刻を事前に調べておくと、待ち時間なく店にたどり着ける。車であれば、御調町の田園風景を眺めながらのドライブの延長として立ち寄れる距離感だ。最初に訪れるなら、A4・A5等級の黒毛和牛を中心に、タンやハラミなど定番の部位から食べ進めるのが分かりやすい。家族での食事なら、シメのうどんまで含めてゆったり過ごす時間を見込んでおきたい。友人との食事会や、少人数の集まりにも合わせやすい価格帯だ。所要時間は、注文の品数にもよるが1時間半から2時間ほどを目安にしておくと安心できる。予算は夜で4,000円台が目安だが、注文する部位や量によって上下する。営業は17時から22時、定休日は毎週木曜日と第2水曜日。訪れる前に、電話や公式SNSで最新の営業状況を確認しておくと確実だ。御調町という尾道の内陸側にもう一つの食事の選択肢があることを、覚えておいて損はない。坂と海の尾道を歩き尽くしたなら、次は内陸のこの町まで足を延ばしてみるのもいい。

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