備長炭で焼き上げるうなぎ、先代から受け継ぐ甘さ控えめのタレ
浜せいの味の中心にあるのは、備長炭という素材と、先代から引き継いだタレの配合だ。備長炭は火力が安定し、長時間にわたって一定の熱を保ち続ける特性があり、うなぎの身をじっくりと火で通すのに向いている。一般的なうなぎ屋が甘辛いタレを多用する中、浜せいが選んだのは甘さ控えめで塩辛味を加えた独自の配合だ。この違いは小さく見えるかもしれないが、毎日のように炭火の前に立つ店主の手によって、何十年と積み重ねられた判断の積み重ねがある。備長炭の火が弱まれば足し、タレが濃くなれば調整する。そうした日々の微調整の中で、先代が遺した配合は守られている。上田という土地で愛され続けてきた理由のひとつが、この「ぶれない軸」にあるのだ。看板メニューのうな重は、松・華・丼の三種類で、最もボリュームのある松は4,400円、手頃な丼は2,640円という価格設定。どれを選んでも、備長炭とタレの組み立てに変わりはなく、提供されるご飯や付け合わせの野菜が異なる構成になっている。