二代にわたって受け継がれる、上海風フカヒレスープ
東華飯店の名を八王子で知らしめてきた一杯が、上海風フカヒレスープだ。とろみをつけたスープにフカヒレの食感を活かす仕立ては、創業以来この店が守ってきた仕込みに基づく。厨房を任されているのは二代目で、都心で中華料理店を営んでいた祖父から技術を継いだ人物だ。高級食材を使うだけでなく、出汁のとり方やとろみの加減といった、目に見えにくい部分の積み重ねが一杯の完成度を支えている。ランチでもディナーでも注文できるため、初めて店を訪ねるなら、まずこのスープで店の実力を確かめるのが分かりやすい。八王子ウォーカーの中華料理部門で1位に選ばれた実績は、地元の食べ手たちの評価がそのまま料理の完成度に表れた結果だと言える。二代を経てなお味の軸がぶれていないことが、この一皿からうかがえる。ランチタイムには単品での注文だけでなく、ご飯ものと組み合わせて食べられる展開もあり、平日の昼に胃袋を満たしたい会社員から、夜にゆっくり一杯を味わいたい客まで、時間帯を問わず選ばれ続けているのがこのスープの強さだ。