そば打ち歴26年、石臼挽きの粉と地下水が生む香り
麺歩の中心にあるのは、店主が26年にわたって打ち続けてきた手打ちそばだ。使うのは石臼挽きの北海道産そば粉で、水には地下から汲み上げるミネラル分の豊富な井戸水をあてている。茹で上がったそばは見た目の美しさも特徴で、色艶よく整った麺線が皿に盛られる。噛むとしっかりとしたコシが返ってくる仕上がりで、香りと食感の両方を楽しめる一杯になっている。看板メニューのもりそばは970円、大根おろしをたっぷりのせたおろしそばは950円から1200円の幅で用意されており、薬味の効かせ方で味わいを変えられるのも魅力だ。天ぷらを合わせた天とろろそばも人気で、揚げたてのごぼう天はパリパリとした食感が強く、そばの喉ごしとは対照的な楽しみ方ができる。26年という時間の積み重ねがあるからこそ出せる安定感で、訪れるたびに同じ満足感を得られるのが、この店を選ぶ理由になっている。粉の挽き方や水の選び方といった見えにくい部分にまで手をかけているのが、この一杯の背景にある。