生地を延ばして乾かす、透明感のある手延べ麺
粉縒の名前に入っている「手延べ」は、生地を機械で切るのではなく、人の手で引き延ばしながら乾燥させる製法を指す。うどんというよりいかソーメンに近い透明感のある細さが特徴で、コシの強さで勝負する一般的な讃岐系のうどんとは違う方向性の麺だ。麺は細麺と中太麺の二種類から選べる仕組みになっており、店では特に細麺が勧められている。喉ごしの軽さを楽しみたいなら細麺、しっかりした噛み応えを求めるなら中太麺と、同じ生地でも仕上げ方によって食感が変わる点は、他の製麺所にはない粉縒ならではの選び方だ。手間のかかる製法ゆえに提供できる数量には限りがあり、売り切れ次第終了となる日もある。効率よりも麺の質を優先する姿勢が、うどん一本に絞った店構えからも伝わってくる。