マチノワ · 2026年 春号
2026-09-10
KAISEN TOKAI

東海市養父町の懐石と祝いの膳。
旬彩料理 懐仙で、家族の節目を囲む

紅色ののれんに、旬彩料理 懐仙と白く抜いてある。愛知県東海市養父町三丁目。名鉄常滑線の尾張横須賀駅から東へ歩いて五分ほど、住宅と商いが混じり合う通りに、この一軒は建っている。外壁は石を吹き付けた白、軒下は黒い板張り。その中でのれんの紅だけが、遠目にもよく効く。軒の下には小さな表札のような看板が据えられ、そこにも同じ二文字が彫ってある。品書きの軸は懐石だ。夜は前日までの連絡で席を組む完全予約制、価格は四千四百八十円から。一方で昼には、予約なしで座れる会席とうなぎの膳が千九百円から用意されている。同じ屋根の下に、日取りを決めて向かう夜と、ふらりと寄れる昼が同居しているということになる。そして懐仙という店を語るうえで外せないのが、お食い初めや初節句、顔合わせ、結納といった、家族の節目を引き受ける役回りだ。東海市でこの種の集まりの場所を探すとき、名前が挙がってくる一軒である。

副題

懐石・和食 / 愛知県東海市養父町 / 慶事と昼の膳

編集

マチノワ編集部

懐石・和食 / 愛知県東海市養父町 / 慶事と昼の膳✦編集部厳選✦KAISEN TOKAI✦5 POINTS✦2026年 春号✦懐石・和食 / 愛知県東海市養父町 / 慶事と昼の膳✦編集部厳選✦KAISEN TOKAI✦5 POINTS✦2026年 春号✦
NG-01みなとみらい、昼の海から…NG-02みなとみらい、雨でも濡れ…NG-03桜木町、夜の港を歩くデー…NG-04赤レンガ倉庫から始める、…NG-05大さん橋・山下公園・港の…NG-06馬車道から日本大通りへ、…NG-07関内・日本大通りを歩く。…NG-08山下公園から山手へ、海と…NG-09横浜中華街から港まで、食…NG-10元町から山手の坂を歩く。…NG-11横浜駅、雨の日は地下でつ…NG-12横浜駅、空いた時間を歩く…NG-13野毛、昭和の飲み屋街を歩…NG-14新横浜、新幹線待ちの数時…NG-15新横浜、ライブの前後を歩…NG-16鎌倉、小町通りから八幡宮…NG-17長谷・由比ヶ浜デート半日…NG-18江ノ島、夕陽を追いかける…NG-19鎌倉、雨の日を歩く。濡れ…NG-20川崎、雨でも傘がいらない…NG-21武蔵小杉、子連れで丸一日…NG-22たまプラーザからあざみ野…NG-23箱根湯本で過ごす温泉半日…NG-24小田原、城と海をつなぐ城…NG-25茅ヶ崎、海風をたどって歩…NG-26藤沢、江ノ電の起点をぶら…NG-27横須賀どぶ板通りから始め…NG-28三浦海岸から三崎港へ、海…NG-29港北ニュータウンで子ども…NG-30横浜、初デートの半日コー…NG-31浅草、雷門から川辺まで歩…NG-32上野公園、文化と自然を一…NG-33新宿、余った時間を歩く。…NG-34渋谷から表参道へ、半日デ…NG-36スカイツリー押上・向島 …NG-37銀座から丸の内へ、二人で…NG-38六本木・港区、夜景を上か…NG-39池袋、雨でも一日つぶせる…NG-40東京、雨だからこそ屋内文…NG-41東京、子連れで外さない屋…NG-42東京、初デートの半日コー…NG-43恵比寿・代官山、午後から…NG-44中目黒、目黒川を上流へ歩…NG-45吉祥寺を一日歩く。井の頭…NG-66裏原宿で外さない古着とス…NG-71銀座を歩く、無料の画廊と…NG-75渋谷の週末ブランチ半日コ…NG-76新宿御苑を歩く。緑の中で…NG-77六本木アートトライアング…NG-78丸の内、目利きが選ぶ建築…NG-79表参道、ブランチを歩く朝…NG-80中目黒、朝の目黒川を歩く…NG-81自由が丘、甘い路地を歩く…NG-88豊洲、市場の朝とアートの…NG-90八王子を歩く、玉ねぎラー…NG-102神奈川を週末で歩く。横浜…KS-01梅田から中之島へ、夜景を…KS-02嵐山、渡月橋から竹林を抜…KS-03神戸ハーバーランド、子連…KS-04祇園から清水寺へ、京都デ…CB-01名古屋・栄から大須へ、タ…KS-05難波から道頓堀へ、食い倒…KS-06新世界・通天閣 下町半日…KS-07天王寺・あべの、子どもと…KS-08大阪城公園を歩く。天守閣…KS-09天保山・海遊館 子連れ半…KS-10万博記念公園、子連れで過…KS-11伏見稲荷を歩く。千本鳥居…KS-12きぬかけの路、名刹をつな…KS-13河原町から先斗町へ、鴨川…KS-14宇治、茶の香りを歩く。平…KS-15北野異人館、坂を上って洋…KS-16三宮から南京町、食べて歩…KS-17有馬温泉、湯けむりの坂を…KS-18奈良公園、大仏と鹿のあい…KS-19猿沢池からならまちを歩く…CB-02名駅から則武へ、ものづく…CB-03熱田神宮から水辺へ、半日…CB-04名古屋港、海を見せに行く…CB-05熱海、海へ下る湯けむりの…KY-01天神で立ち寄りたい、地下…KY-02中洲・川端、夕暮れから屋…KY-03大濠公園で過ごす子連れ半…KY-04太宰府、参道から山あいの…KY-05鹿児島・天文館&桜島、火…HK-01札幌の中心を歩く朝さんぽ…HK-02すすきの、灯りを継いで歩…HK-03小樽運河から堺町通りへ、…CG-01広島・平和記念公園、慰霊…CG-02宮島、潮と原始林を歩く。…KT-01川越、蔵の町を歩くさんぽ…G8-01百舌鳥古墳群・大仙公園 …G8-02天神橋筋商店街で立ち寄り…G8-03住吉大社を歩く。反橋から…G8-04銀閣寺から哲学の道を歩く…G8-05二条城・京都御所 半日モ…G8-06姫路城 半日モデルコース…G8-07宝塚で立ち寄りたい花のみ…G8-08城崎温泉、外湯めぐりの夜…G8-09大津、琵琶湖の水辺をたど…G8-10近江八幡・八幡堀を歩く。…G8-11和歌山城・城下半日モデル…G8-12白浜、海の絶景をめぐる。…G8-13名古屋城・本丸御殿 半日…G8-14有松を歩く。絞りの町並み…G8-15三保松原から清水を歩く。…G8-16駿府城・静岡中心 半日モ…G8-17糸島、海とカフェの一日。…G8-18柳川を歩く。掘割の川下り…G8-19函館・元町と夜景 半日モ…G8-20旭川で子連れに立ち寄りた…G8-21尾道を歩く。坂と路地、千…G8-22伊香保温泉、石段街の坂を…G8-23秩父、自然と古社をめぐる…G8-24谷根千を歩く。谷中・根津…G9-01高尾山を歩く。薬王院から…G9-02柴又を歩く。帝釈天の参道…G9-03国営昭和記念公園で一日。…G9-04門前仲町・深川を歩く。八…G9-05箕面大滝へ。紅葉の渓谷を…G9-06四天王寺を歩く。日本仏法…G9-07鞍馬から貴船へ。叡電で抜…G9-08大原・三千院を歩く。苔の…G9-09西宮で立ち寄りたい。甲子…G9-10摩耶山・六甲の夜景。掬星…G9-11斑鳩・法隆寺 半日モデル…G9-12吉野山を歩く。蔵王堂と桜…G9-13犬山城・城下町 半日モデ…G9-14常滑やきもの散歩道を歩く…G9-15浜松・浜名湖で立ち寄りた…G9-16修善寺温泉。竹林の小径と…G9-17小倉城・城下 半日モデル…G9-18宗像大社を歩く。海の正倉…G9-19富良野・美瑛。花畑の丘と…G9-20登別温泉。地獄谷と湯けむ…G9-21鞆の浦を歩く。常夜燈と対…G9-22高野山 半日モデルコース…G9-23比叡山延暦寺を歩く。根本…G9-24富岡製糸場 半日モデルコ…G10-01東寺 半日モデルコース。…G10-02醍醐寺を歩く。五重塔と三…G10-03上賀茂・下鴨を歩く。糺の…G10-04談山神社を歩く。多武峰の…G10-06竹田城跡。天空の城と雲海…G10-07淡路島。明石海峡大橋と花…G10-08びわ湖テラス。山上から望…G10-09紀三井寺と和歌浦を歩く。…G10-10香嵐渓。待月橋ともみじの…G10-11岡崎城 半日モデルコース…G10-12富士宮を歩く。浅間大社の…G10-13大井川・寸又峡。SLと夢…G10-14洞爺湖。火山と湖の絶景め…G10-15知床。世界自然遺産の原生…G10-16霧島神宮を歩く。朱の社殿…SC-01名古屋と愛知県内の接待・…SC-02大阪府の接待・会食、個室…SC-03静岡県の接待・会食に、個…SC-04三重の宴会、座敷・個室・…SC-05名古屋・愛知で宴会・大人…SC-06静岡県の宴会・大人数、座…SC-07個室で食事する、名古屋と…SC-08大阪の個室で食事 個室の…SC-09個室で食事する静岡県の4…SC-10太田市のランチ3軒、蕎麦…SC-11広島のランチ、昼の終わる…SC-12京都のランチ、昼の営業が…SC-13伊勢市のランチ4軒、休み…SC-14長野県のランチ、昼に開く…SC-15名古屋のランチ、東区・中…SC-16大阪のランチ6軒、平日だ…SC-17埼玉のランチ、曜日と営業…SC-18静岡県のランチ6軒 三島…SC-19八王子市のランチ、昼の開…SC-20山口県のランチ、昼の閉ま…SC-21神戸・兵庫の深夜営業6軒…SC-22名古屋・愛知の深夜営業5…SC-23大阪の深夜営業6軒、閉店…SC-24東京の深夜営業、閉店0:…
POINT5

懐石・和食。

編集部が選んだ5つのポイントを順にご紹介します。紅色ののれんに、旬彩料理 懐仙と白く抜いてある。愛知県東海市養父町三丁目。名鉄常滑線の尾張横須賀駅から東へ歩いて五分ほど、住宅と商いが混じり合う通りに、この一軒は建っている。外壁は石を吹き付けた白、軒下は黒い板張り。その中でのれんの紅だけが、遠目にもよく効く。軒の下には小さな表札のような看板が据えられ、そこにも同じ二文字が彫ってある。品書きの軸は懐石だ。夜は前日までの連絡で席を組む完全予約制、価格は四千四百八十円から。一方で昼には、予約なしで座れる会席とうなぎの膳が千九百円から用意されている。同じ屋根の下に、日取りを決めて向かう夜と、ふらりと寄れる昼が同居しているということになる。そして懐仙という店を語るうえで外せないのが、お食い初めや初節句、顔合わせ、結納といった、家族の節目を引き受ける役回りだ。東海市でこの種の集まりの場所を探すとき、名前が挙がってくる一軒である。

POINT01
懐石料理・和食 · 東海市養父町

夜は完全予約制の懐石。四千四百八十円から始まる、旬彩料理の名乗り

屋号の前に置かれているのは、旬彩料理という四文字だ。のれんにも、そう染め抜いてある。季節のものを組んで一皿ずつ出していく——その名乗りどおり、この店の夜の軸は懐石料理にある。価格は四千四百八十円から。そして夜の懐石は完全予約制で、前日までに席を押さえておく必要がある。ここは先に押さえておきたいところで、当日思い立って暖簾をくぐっても、懐石のコースは組めない。仕込みから逆算して料理を用意する店の作り方が、そのまま予約のルールになっているということだ。裏を返せば、日にちを決めて連絡さえ入れておけば、その日のために組まれた膳が待っている。夜の営業は十七時から二十二時まで。二十二時までという終いの時刻は、料理を順に出していく形式の店としては十分な長さがある。十八時に座れば、四時間近い持ち時間が残る勘定だ。会食で話が長くなっても、時間に追われずに済む。予約の電話は〇五六二・三二・〇一四二。コースの内容や価格は季節で動くので、日取りを決める段階で希望の予算と人数を伝えて相談しておくと、その後の話が早い。

夜の軸懐石料理 4,480円〜/夜は完全予約制(前日までに予約)
夜の営業17:00〜22:00・定休 水曜
Google マップで開く ↗
POINT02
慶事・会食 · 東海市養父町

お食い初め、初節句、顔合わせ、結納。家族の節目を引き受ける役回り

懐仙が案内している利用シーンには、お誕生日、慶寿、顔合わせ、結納、お喰い初め、初節句が並ぶ。日々の食事ではなく、一生に何度もない日のほうを名指しで受けている店だということだ。実際に組まれる膳を見ると、その姿勢がよくわかる。朱塗りの脚付き膳に鯛の姿焼きが立ち、松の枝と水引が添えられる。手前の折敷には赤飯、刺身、煮物椀、そして歯固めの石までが揃う。お食い初めの作法をひととおり満たした形だ。これを家で一から用意しようとすると、正直かなりの手間になる。器も、鯛も、石も、写真に残る盛り付けも、店に任せられるなら任せたほうがいい日というのがある。顔合わせや結納も事情は同じで、両家が初めて向かい合う席は、場所選びそのものが気を遣う仕事になる。個室があり、駐車場が五十台あり、和の設えが整っている——条件を並べていけば、選択肢は自然に絞られていく。膳の内容や必要な予約日数は用途によって変わるため、日取りが決まった時点で早めに店へ相談を入れておきたい。

対応する節目お誕生日・慶寿・顔合わせ・結納・お喰い初め・初節句
支払いクレジットカード(VISA/Mastercard/AMEX/JCB)・PayPay
Google マップで開く ↗
POINT03
ランチ・会席 · 東海市養父町

千九百円から、予約なしで。花かご御膳とミニ釜ひつまぶしが並ぶ昼

夜が完全予約制である一方、昼は予約なしで座れる。しかも入口の価格が低い。うなぎと会席のランチが千九百円(税抜)から用意されていて、懐石を軸にする店としてはかなり手前に線が引いてある。上を見れば花かご御膳が二千五百三十円、ミニ釜ひつまぶしが二千九百七十円。二千円台から三千円手前までのあいだに、昼の主力がきれいに収まっている。花かご御膳は小鉢を組み合わせて一膳に仕立てる形だ。あれこれ少しずつ食べたい日に向く。ミニ釜ひつまぶしのほうは、釜で炊いたうなぎを味を変えながら食べ進めていく、この地方ではおなじみの食べ方になる。名古屋から南へ下りてきた土地柄が、そのまま品書きに出ていると言っていい。昼の営業は十一時から十三時半まで。二時間半という枠は決して長くないので、時間には少し余裕を持って向かいたい。十三時を回ってから駆け込むと、選べる品が絞られていることもある。予約が要らないのは気楽だが、その分、席が埋まる時間帯は自分で読む必要がある。メニューや価格は時期で動くので、狙いの品があるなら電話や公式サイトで確認を。

昼の価格帯うなぎと会席ランチ1,900円(税抜)〜/花かご御膳2,530円/ミニ釜ひつまぶし2,970円
昼の営業11:00〜13:30・ランチは予約不要
Google マップで開く ↗
POINT04
座席・空間 · 東海市養父町

個室と掘りごたつ、そして送迎バス。人数がまとまる日の受け皿

総席数は百四十席。現在は八十席で営業している。一階はテーブル席、加えて掘りごたつの席があり、個室も備えている。この規模は、東海市の和食店としては大きい部類に入る。なぜこれだけの器を持っているのかは、受けている用途から逆算すれば腑に落ちる。顔合わせや結納は両家で十人前後、慶寿の集まりとなれば二十人を超えることもある。そういう人数を和の席で、しかも個室で受けようとすれば、それなりの規模がいる。掘りごたつが効いてくるのは、年配の同席者がいる日だ。座敷の正座は膝に来るが、掘りごたつなら足を下ろして座っていられる。慶寿の席のように年齢の幅が大きい集まりでは、この差が滞在の快適さをまるごと左右する。これ、地味に効く。そしてもう一つ、十名以上での利用には送迎バスの用意がある。酒を出す席で人数がまとまるとき、帰りの足をどうするかは毎回の懸案になる。それを店側が引き受けてくれるなら、当日の段取りは一段軽くなるはずだ。席の構成も送迎の条件も、時期や人数によって変わることがある。内容は変更される場合があるため、事前に店へ問い合わせておくと確実だ。

席総席数140席(現在80席で営業)/1階テーブル席・掘りごたつ席・個室あり
団体利用10名以上の利用は送迎バスあり
Google マップで開く ↗
POINT05
アクセス・使い方 · 東海市養父町

尾張横須賀駅東口から徒歩五分、駐車場五十台。東海市での置き場所

所在地は愛知県東海市養父町三丁目六十四。最寄りは名鉄常滑線の尾張横須賀駅で、東口から歩いて五分ほどの距離になる。名鉄名古屋から常滑線に乗れば、乗り換えなしで届く圏内だ。駅から五分という数字は、酒を伴う会食では効いてくる。車を置いてこられるし、帰りも駅まで歩けば済む。一方で、車で来る客への備えも厚い。駐車場は五十台。この台数があれば、両家が別々の車で集まる顔合わせでも、複数世帯が寄る慶事でも、停める場所の心配をしなくていい。東海市は知多半島の付け根、名古屋のすぐ南にある。太田川駅を中心に街が広がり、尾張横須賀はその南隣にあたる駅だ。周辺は住宅と商店が混じる区域で、観光地のような賑わいがあるわけではない。だからこそ、この店は目的地として選ばれる場所になる。通りすがりに寄る一軒ではなく、日取りを決めて向かう一軒だということだ。電話は〇五六二・三二・〇一四二。定休は水曜日。営業時間や定休日は変わることがあるため、来店前に最新情報を確かめておきたい。

所在・連絡先愛知県東海市養父町3-64/TEL 0562-32-0142
アクセス名鉄常滑線・尾張横須賀駅 東口から徒歩約5分/駐車場50台
Google マップで開く ↗
編集部のひとこと
紅ののれんに旬彩料理と染め抜き、夜は懐石を組む。けれど懐仙という一軒を東海市で覚えておく理由は、お食い初めの膳や結納の席まで引き受けるところにある。一生に数えるほどしかない日を、任せられる場所。そういう店は、先に見つけておくと後で助かる。
マチノワ編集部
編集後記末

最後に、歩き方。

一人で昼に寄るか、両家で夜を囲むかで、この店の使い方はまるで変わる。まず昼。ランチは予約不要で千九百円(税抜)から、花かご御膳二千五百三十円、ミニ釜ひつまぶし二千九百七十円あたりが選びどころになる。営業は十一時から十三時半までと短いので、十二時前に入れると落ち着いて食べられる。滞在は一時間見ておけば足りる勘定だ。夜は事情が違う。懐石は四千四百八十円から、しかも完全予約制で前日までの連絡が要る。思い立って向かう店ではない、と先に頭を切り替えておきたい。十七時から二十二時までの通しなので、十八時か十九時に始めれば、料理を追いながら話をしても時間は十分に残る。二人で静かに向かい合う夜にも、この形式は向いている。そして本題は節目の席だ。お食い初め、初節句、顔合わせ、結納、慶寿。人数がまとまるなら個室を、年配の同席者がいるなら掘りごたつを、十名を超えるなら送迎バスの相談を——この三つを最初の電話でまとめて伝えてしまうのが早い。駐車場は五十台あるので、車が何台になっても困らない。足は名鉄常滑線の尾張横須賀駅、東口から徒歩五分。定休は水曜。メニューや価格は時期で動くため、日取りが決まったら〇五六二・三二・〇一四二へ一本入れてから動き出したい。

関連記事

次に読む、街ガイド。