夜は完全予約制の懐石。四千四百八十円から始まる、旬彩料理の名乗り
屋号の前に置かれているのは、旬彩料理という四文字だ。のれんにも、そう染め抜いてある。季節のものを組んで一皿ずつ出していく——その名乗りどおり、この店の夜の軸は懐石料理にある。価格は四千四百八十円から。そして夜の懐石は完全予約制で、前日までに席を押さえておく必要がある。ここは先に押さえておきたいところで、当日思い立って暖簾をくぐっても、懐石のコースは組めない。仕込みから逆算して料理を用意する店の作り方が、そのまま予約のルールになっているということだ。裏を返せば、日にちを決めて連絡さえ入れておけば、その日のために組まれた膳が待っている。夜の営業は十七時から二十二時まで。二十二時までという終いの時刻は、料理を順に出していく形式の店としては十分な長さがある。十八時に座れば、四時間近い持ち時間が残る勘定だ。会食で話が長くなっても、時間に追われずに済む。予約の電話は〇五六二・三二・〇一四二。コースの内容や価格は季節で動くので、日取りを決める段階で希望の予算と人数を伝えて相談しておくと、その後の話が早い。