イカと菊のそば、常連がまず頼む一杯
心晴の看板は、常連がまず頼むという「イカと菊のそば」だ。魚介と菊を合わせた一杯で、産地や製法を前面に押し出す店ではなく、素材の組み合わせで個性を出す作り方をしている。営業は火曜から日曜の七時から十八時までで、月曜と第1・第3火曜が定休日。昼どきは蕎麦を目当てに訪れる客の比率が高く、かつての住宅をそのまま使った店内は厨房と客席の距離が近いぶん、注文から蕎麦が届くまでの間にも、大きな食堂にはない気配が伝わってくる。冷たい蕎麦を目的に来ても、肌寒い時期に温かい一杯を選んでも、どちらにも対応できる構成だ。桑名市街や長島温泉からはやや離れた場所にあるため、通りがかりよりも目的を持って向かう客が多く、味の記憶を持ち帰って再訪する人が店を支えている。一人での来店も受け入れており、混み合う時間を避ければカウンター越しの気配を感じながら静かに一杯を味わえる。