名古屋発、台湾ラーメンという核
宴友夜が看板に掲げるのは、名古屋発祥とされる台湾ラーメンだ。ゆで卵ほどの唐辛子とひき肉、にんにくをラー油で炒め、醤油ベースのスープに仕立てた一杯は、名古屋の中華料理店から広まり、今では東海地方一帯で定番になった料理として知られる。この店ではそれを竹谷町の住宅街と競艇場が同居する土地で、地元の食材にこだわった手作りの味として日々提供し続けている。メニューには台湾ラーメンのほか、辛さと塩気の系統を変えた塩台湾、味噌のコクを効かせた台湾味噌、麺とスープを分けて食べる台湾つけ麺と、同じ台湾ラーメンの系統でも味の入り口を複数用意している。辛いものが得意な人にも、初めて名古屋式の一杯に触れる人にも、選び方次第で受け止め方を変えられるのがこの店の核になっている。唐辛子の量やにんにくの効かせ方は店ごとに違いが出やすい料理だけに、宴友夜の一杯がどの辛さに落ち着いているかは、実際に一口すすってみて確かめる楽しみが残る。