マチノワ · 2026年 春号
2026-09-30
HANABUSA, ITO

伊東・玖須美元和田で旬の魚と天ぷらに向き合う
和旬席 はなぶさという一軒

伊豆半島の玄関口として知られる伊東市は、温泉と海、なだらかな高台の住宅地が入り混じる街だ。玖須美元和田は市街地からひと呼吸離れた一角で、伊豆急行線の川奈駅からもほど近く、道の駅伊東マリンタウンへ向かう車の流れがすぐそばを通り過ぎていく。その通り沿いに構えるのが、和旬席 はなぶさという一軒だ。店名が示すとおり、和食と旬の食材を軸に据えた献立を用意しており、刺身の盛り合わせから天ぷらを主役にした定食まで、魚介を中心にした食事を一通り選べる作りになっている。地元の生活動線の中にある食事処として、刺身から天ぷら定食まで昼も夜も使える懐の深さを持っているのが、この店の特徴だ。伊東の海と温泉を楽しんだあと、締めくくりの食事先を探しているなら、選択肢に入れておきたい。刺身の一皿と天ぷらの定食、どちらを軸に据えるかで一日の締め方が変わってくるのも、この店の面白いところだ。

副題

静岡・伊東の和食店、旬の魚と天ぷら膳を味わう店

編集

マチノワ編集部

静岡・伊東の和食店、旬の魚と天ぷら膳を味わう店✦編集部厳選✦HANABUSA, ITO✦5 POINTS✦2026年 春号✦静岡・伊東の和食店、旬の魚と天ぷら膳を味わう店✦編集部厳選✦HANABUSA, ITO✦5 POINTS✦2026年 春号✦
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POINT5

静岡・伊東の和食店、旬の魚と天ぷら膳を味わう店。

編集部が選んだ5つのポイントを順にご紹介します。伊豆半島の玄関口として知られる伊東市は、温泉と海、なだらかな高台の住宅地が入り混じる街だ。玖須美元和田は市街地からひと呼吸離れた一角で、伊豆急行線の川奈駅からもほど近く、道の駅伊東マリンタウンへ向かう車の流れがすぐそばを通り過ぎていく。その通り沿いに構えるのが、和旬席 はなぶさという一軒だ。店名が示すとおり、和食と旬の食材を軸に据えた献立を用意しており、刺身の盛り合わせから天ぷらを主役にした定食まで、魚介を中心にした食事を一通り選べる作りになっている。地元の生活動線の中にある食事処として、刺身から天ぷら定食まで昼も夜も使える懐の深さを持っているのが、この店の特徴だ。伊東の海と温泉を楽しんだあと、締めくくりの食事先を探しているなら、選択肢に入れておきたい。刺身の一皿と天ぷらの定食、どちらを軸に据えるかで一日の締め方が変わってくるのも、この店の面白いところだ。

POINT01
刺身・海鮮 · 伊東市玖須美元和田

鮪や白身、甘えびを盛り込んだ刺身の盛り合わせ

和旬席 はなぶさの刺身は、一皿に何種類もの魚介を盛り込む形で出てくる。写された盛り合わせは、厚みのある赤身の鮪、皮目にほんのり赤みが残るハマチ系の白身、尾頭付きのまま盛られた甘えびの三点を軸にした構成で、大根のつまとわさび、薬味を添えた小鉢が脇を固めている。鮪は角がしっかり立つ厚さに切られており、噛んだときの弾力を楽しめる仕立てだ。白身は身の色から脂の乗りを見た目からも感じ取れ、甘えびは殻付きのまま出すことで、殻をむく手間も含めて食事の時間に組み込んでいる。放射状の筋が入った白い皿に大きく笹の葉を敷き、その上に彩りよく盛り付けているところにも、一皿としての見せ方への意識がうかがえる。伊豆は相模灘に面した土地柄で、魚介の盛り合わせに期待をかけたくなる立地だが、この店の一皿は見た目の華やかさでその期待に応えている。単品で頼んで酒とともにゆっくり味わうもよし、あとに触れる定食へ追加する形で頼むもよしという使い方ができる点も、和旬席という店名にふさわしい懐の深さだ。

内容鮪・白身・甘えびなどの盛り合わせ
用途単品注文・定食への追加
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POINT02
天ぷら・定食 · 伊東市玖須美元和田

天ぷらとご飯、味噌汁がそろう定食仕立て

刺身の盛り合わせとは別に、この店にはご飯と味噌汁が付く定食のメニューもある。皿に盛られた天ぷらは大ぶりの一本と、青菜を使ったとみられる天ぷらが並び、ふぐの絵が描かれた小鉢に天つゆ、その脇に大根おろしと生姜が添えられている。トレーにはほかにも、キャベツを中心にしたサラダ、青菜の漬物、彩りの副菜、赤みのある味噌汁が並び、白いご飯とあわせて一食で完結する構成になっている。天ぷらというと単品の一皿で終わることも多いが、ここでは汁物と副菜、香の物までひとまとめにした定食として出てくるため、しっかり食事を済ませたい昼どきにも向いている。器づかいも見どころで、天つゆを受ける小鉢にふぐの絵柄をあしらうなど、和食店らしい細かな仕立てが随所に見える。刺身中心の一皿で酒とともに時間をかけて過ごす日もあれば、この定食で手早く食事を済ませる日もあるというように、訪れる時間帯や目的によって選び方を変えられるのが、この店の使い勝手のよさだ。

構成天ぷら・ご飯・味噌汁・小鉢2品
向く場面昼の食事・一人利用
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POINT03
和食・旬の食材 · 伊東市玖須美元和田

店名が示す、和食と旬の食材への向き合い方

和旬席という屋号は、和食の和、旬の食材の旬、席という言葉を組み合わせたものだと読み取れる。実際に、刺身の盛り合わせも天ぷらの定食も、決まりきった一品ではなく、時季の魚介や野菜を組み込みやすい料理立てになっている。鮪や白身、甘えびといった海の幸に加えて、天ぷらの具材に青菜を選んでいるあたりにも、その日その時季にあるものを使おうとする姿勢がうかがえる。メニューの詳細や仕入れの内容は時期によって変わるとみられるため、行くたびに違う顔を見せてくれる店だと考えておくとよい。刺身と天ぷらという、和食店の中でも定番といえる二つの柱を軸に据えながら、盛り付けや添え物で季節感を出そうとしているのがこの店の組み立て方だ。名前に込めた方針を実際の皿の上で体現しているところが、この店を一度きりではなく何度か通ってみたくなる理由になる。決まったメニューを毎回頼むのではなく、その日の一皿を尋ねてみるという楽しみ方も、この店には向いている。何度か通ってみて、季節ごとの違いを比べてみるのも、和旬席という屋号を持つ店ならではの楽しみ方だといえる。

屋号の意味和食・旬・席を組み合わせた店名
メニュー時季により内容が変わる可能性
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POINT04
器・食卓 · 伊東市玖須美元和田

皿ごとに表情を変える、和食店らしい器づかい

料理を受け止める器にも、この店らしい丁寧さが表れている。刺身を盛る皿は放射状の筋が入った白磁で、青々とした笹の葉を大きく敷いて彩りを添えている。天つゆの小鉢にはふぐの絵が描かれ、青い波模様の小鉢や扇形の向付も添えられていて、一品ごとに違う器を選んでいることがうかがえる。木目の見えるトレーに一食分をまとめて出す定食のスタイルからは、一人で訪れても気負わずに食事を済ませられる空気が伝わってくる。皿数の少ない一人前の食事にも手を抜かない姿勢が、器づかいのひとつひとつから見えてくるのが、この店の持ち味だ。刺身を何人かでつつく夜の使い方と、定食で一人分を完結させる昼の使い方、どちらにも対応できる懐の深さが、器の選び方から感じ取れる。取り皿や向付の柄まで見比べてみると、一皿ごとに違う表情を楽しめることに気づくはずだ。

器づかい皿ごとに柄や形を変える和食器
向く人数一人利用〜数人での利用どちらも可
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POINT05
アクセス · 伊東市玖須美元和田

川奈駅から少し離れた、玖須美元和田という立地

店の住所は静岡県伊東市玖須美元和田で、最寄り駅にあたる伊豆急行線の川奈駅からは1キロ余り離れている。徒歩で向かえない距離ではないが、坂や道のりを考えると、車で移動する日のほうが現実的だろう。近くには道の駅伊東マリンタウンがあり、海産物や土産を扱う施設として知られているため、そちらに立ち寄る前後に食事の場所として組み込む使い方ができる。伊東は温泉地としても海水浴地としても知られる街で、日中を観光や海辺で過ごしたあと、夜の食事先としてこの店を選ぶという動線も組みやすい。観光の中心部から少し外れた立地であることは、裏を返せば、混み合う繁華街を避けて落ち着いて食事ができるという利点にもなる。カーナビや地図アプリで住所を入力してから向かうのが確実で、駐車の可否や当日の営業状況は、訪れる前に電話や地図アプリの情報で確かめておくと安心だ。日帰りでも宿泊でも、伊東での予定に組み込みやすい場所にある一軒だといえる。海沿いの観光ルートから少し内陸へ入る動線を、あらかじめ地図で確認しておくと当日の移動がスムーズになる。

最寄り駅伊豆急行線 川奈駅(約1km)
周辺道の駅伊東マリンタウンが近い
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編集部のひとこと
和旬席 はなぶさは、伊東・玖須美元和田の通り沿いにひっそりと構える一軒だ。厚みのある刺身の盛り合わせと、汁物までそろう天ぷら定食、その両方を使い分けられる懐の深さがある。温泉と海を楽しんだ伊東の一日の締めくくりに、覚えておきたい店だ。
マチノワ編集部
編集後記末

最後に、歩き方。

夜に刺身を選ぶか、昼に定食で済ませるかで、この店の使い方は大きく変わってくる。最初に訪れる日は、刺身の盛り合わせを一皿頼んで、鮪や白身、甘えびの盛り具合を確かめておくのがいい。二人で訪れるなら、刺身を分け合いながら、片方が天ぷら定食を頼んで両方の顔を見比べる楽しみ方もできる。一人で立ち寄る日は、ご飯と味噌汁がそろう定食を選べば、それだけで食事が完結するので気負わずに入れる。所要時間は、定食であれば30分ほど、刺身を主役に据えてゆっくり過ごすなら1時間前後を見ておくとよい。予算はメニュー内容によって幅が出るため、店頭やメニュー表で確認しながら決めるのが確実だ。玖須美元和田という住宅地寄りの立地のため、大きな行列ができる店ではなさそうだが、席数には限りがあるとみられ、複数人で訪れる際は事前に連絡を入れておくと安心できる。営業時間や定休日、価格などは時期によって変わる可能性があるため、訪れる前に電話などで最新の情報を確かめておきたい。伊東での一日を、温泉や海だけでなく、地元の和食店での食事まで含めて計画してみると、この街の過ごし方がもう一段深くなる。

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