マチノワ · 2026年 春号
2026-08-21
FLEUR DE SEL YOKKAICHI

フルール・ド・セル
四日市の創作洋食。

四日市の市街地から少し離れた場所に、フランスとイタリアンの融合という創作洋食を提供する店がある。それが「創作洋食フルール・ド・セル」だ。Fleur de sel(フルール・ド・セル)は「塩の花」という意味の、塩田で採取される最高級の塩。その名の通り、この店はセットアップの贅沢さと職人性を象徴している。オーナーシェフは1976年の開店以来、季節の素材を厳選し、フランス料理の技法とイタリアンの柔軟性を融合させた創作洋食を提供してきた。ここは、ただ食事をする場所ではなく、「洋食をこう食べたい」という読者の期待を満たす店になっている。三重県産と全国から厳選した素材で、毎季コース内容が変わる。そうした構え方を知った上で訪れると、この店の真価が見えてくる。

副題

塩の花を思わせる細部へのこだわり。フランス・イタリアン融合の創作洋食でシェフが50年弱を費やした選択肢

編集

マチノワ編集部

塩の花を思わせる細部へのこだわり。フランス・イタリアン融合の創作洋食でシェフが50年弱を費やした選択肢✦編集部厳選✦FLEUR DE SEL YOKKAICHI✦5 POINTS✦2026年 春号✦塩の花を思わせる細部へのこだわり。フランス・イタリアン融合の創作洋食でシェフが50年弱を費やした選択肢✦編集部厳選✦FLEUR DE SEL YOKKAICHI✦5 POINTS✦2026年 春号✦
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POINT5

塩の花を思わせる細部へのこだわり。フランス・イタリアン融合の創作洋食でシェフが50年弱を費やした選択肢。

編集部が選んだ5つのポイントを順にご紹介します。四日市の市街地から少し離れた場所に、フランスとイタリアンの融合という創作洋食を提供する店がある。それが「創作洋食フルール・ド・セル」だ。Fleur de sel(フルール・ド・セル)は「塩の花」という意味の、塩田で採取される最高級の塩。その名の通り、この店はセットアップの贅沢さと職人性を象徴している。オーナーシェフは1976年の開店以来、季節の素材を厳選し、フランス料理の技法とイタリアンの柔軟性を融合させた創作洋食を提供してきた。ここは、ただ食事をする場所ではなく、「洋食をこう食べたい」という読者の期待を満たす店になっている。三重県産と全国から厳選した素材で、毎季コース内容が変わる。そうした構え方を知った上で訪れると、この店の真価が見えてくる。

POINT01
創作洋食・フランス・イタリアン融合 · 四日市市

シェフが50年弱を費やした「創作洋食」という選択

創作洋食という言葉は曖昧だが、この店が示すそれは明確だ。フランス料理の論理とイタリアンの柔軟性を組み合わせ、日本の季節食材を前に、シェフが毎回新しい解を編み出す。1976年の開店から約50年。その時間の中で、このスタイルを貫き通してきた。単なる洋食ではなく、料理を通じた時間体験そのものが、この店の提供物なのだと感じさせられる。フランス料理は『形式を守る厳密さ』。イタリアンは『素材を活かす柔軟さ』。その二つをどう両立させるか。シェフはその問いに、毎季毎シーズン向き合い続けてきた。だからこそ、訪れるたびにコース構成が変わる。春の筍、冬の根菜、夏の魚介。食材が変われば、その組み立て方も、ソースも、盛り付けも変わる。その試行錯誤の積み重ねが、『創作』という言葉の重みを作り出している。訪れる読者は、シェフの『その日の選択』を食べることになる。それは、プリセットされた『正解』ではなく、その瞬間の『最善』だ。そうした関係性の中で食卓は成り立つ。

シェフのバックグラウンドフランス・イタリアン両方の技法修得
営業スタイル予約制、季節限定コース構成
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POINT02
ネーミング・世界観 · 四日市市

「フルール・ド・セル」という店名が示す細部へのこだわり

フルール・ド・セル。塩の花。南フランスのゲランド塩田で採取される、最高級の塩の名である。塩とは、食卓の『名脇役』だ。目立たないが、その場に必ず必要。そしてその品質で、料理全体の印象が変わる。この店の名がなぜこの塩を選んだのか。理由は明白だ。見た目の派手さではなく、『本質的な上質さ』をたった一つの言葉で表現したかった。創作洋食という聞き慣れない言葉よりも、『フルール・ド・セル』というネーミングの方が、この店の美意識をよく伝えている。細部にこだわる。素材を厳選する。目立たない部分を大切にする。そうした姿勢が、『最高級の塩』という名に集約されている。レストランという空間でありながら、カフェのような親密感を持つ店設計も同じロジックだ。洗練と親密さの両立。ローカル(三重県産素材)と上質(フランス・イタリアンの技法)の融合。その両立を、店名の時点で既に宣言しているのだと思う。訪れる前に店名の意味を知るだけで、この一軒への向き合い方が変わる。

店名の由来南フランス・ゲランド塩田の『塩の花』
哲学本質的な上質さへの追求
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POINT03
季節メニュー・地産素材活用 · 四日市市

季節の恵みを活かしたコース構成が、四季を食卓に招く

創作洋食フルール・ド・セルが季節ごとにコース内容を変えるのは、『季節素材を活かす』というシンプルで強固な哲学があるからだ。三重県産の野菜、日本全国から厳選した魚介、旬の食材。それらが市場に並ぶ時期を見計らって、シェフはコースを組み立て直す。冬の根菜の季節には、その甘みを引き出すソース、ローストの方法が選ばれ、春の筍の季節には、その繊細さを活かす調理法へと変わる。夏の魚介は涼しさを、秋の松茸は香りを。食卓そのものが、四季のカレンダーになっているのだ。訪れるたびに、『前回と同じ料理』は出てこない。それは『毎回同じレベルの料理』ではなく、『その季節の最善の料理』という意味だ。シェフにとって、『正解を提供する』ことより『その時の最善を見つけ出す』ことの方が重要なのだと感じさせられる。次はいつ来たいか。それは『何を食べたいか』ではなく、『どの季節を味わいたいか』という問いになる。

素材選定三重県産・日本全国からの厳選食材
コース構成季節限定、毎回異なる組み立て
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POINT04
空間・雰囲気・店設計 · 四日市市

ヨーロッパの温かみ、赤を基調とした空間が生む非日常

この店の内装は『ヨーロッパのカフェ』を思わせるという。赤を基調とした色選び、親密さと上質さが同居する空間設計。訪れた読者は、四日市という街の日常から一度切り離される。その瞬間から、『食事の時間』が始まるのだ。個室対応が可能という点も重要だ。デート、接待、家族のお祝い、記念日。様々なシーンで使える柔軟性を持ちながら、空間全体は『上質な食事の場』というトーンを保っている。カウンター、テーブル、個室。その選択肢の多さが、『訪れる読者のニーズ』に応える。ただし、決してカジュアルではない。あくまで『正装を想定した上での親密さ』だ。その塩梅の難しさを、シェフとその周囲は理解している。だからこそ、初訪問の読者も『ここは大切な時間を過ごす場所なのだ』という空気を、ドアを開けた瞬間に感じ取ることができる。非日常を非日常として機能させるには、空間設計の力が必要だ。フルール・ド・セルはそれを心得ている。

内装テーマヨーロッパのカフェ・赤を基調とした色選び
対応シーンデート・接待・パーティ・記念日・各種お祝い
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POINT05
アクセス・街との関係性 · 四日市市河原町

四日市という街の中での立地、『わざわざ』が生む価値

四日市は一般には工業都市として認識される。しかし実は、その周辺には自然も多く、食べ物のレベルも高い。そうした街の『隠れた上質』を体験するなら、フルール・ド・セルはうってつけの一軒だ。駅からの距離がある。その『わざわざ感』は、実は街への向き合い方を変える。車で訪れれば問題ないが、駅から歩くならば、移動の時間が『切り替え』の時間になる。街から、食事の場へ。その移動そのものが、すでに体験の一部になっている。ランチは11時から14時、ディナーは17時から21時半。営業時間は月曜定休日。その営業リズムは変わらない。その一貫性の中で、訪れるたびに『同じ質』の対応を期待できる。予約は必須だ。その予約をする行為が、『食事への向き合い方』を読者自身に促す。電話で予約することで、シェフや店の状況も直接伝わる。『お任せコースで行きたい』『今シーズン、何がお薦めか』そうした対話の中で、訪れる前から『この店との関係』が始まっているのだと思う。四日市での一日を組み立てるなら、朝から市内を歩き、昼食か夕食をこの店で取る。帰り際に街の別の場所を散策する。そうした流れの中で、四日市という街が、単なる『通過地点』ではなく『過ごす街』に変わるはずだ。

営業時間ランチ11:00-14:00 / ディナー17:00-21:30
定休日毎週月曜日
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編集部のひとこと
創作洋食フルール・ド・セルは、塩の花を思わせる細部へのこだわりが詰まった一軒。フランス・イタリアンの融合、季節素材への敬意、空間の上質感。すべてがシェフの『50年弱』に集約されている。
マチノワ編集部
編集後記末

最後に、歩き方。

季節の素材を前にして、フランス料理の技法とイタリアンの柔軟性の間でシェフが考える創作。それが、訪れるたびに新しい表情を見せる理由だ。迷ったら、シェフおすすめのコースで創作洋食の全体像をつかむのがいい。二度目以降は、季節が変わった時期を狙う。冬の根菜、春の筍、夏の魚介、秋の松茸。四季折々の食材がコース構成に組み込まれるからだ。ランチなら11時から14時、ディナーは17時から21時半まで。予約は必須で、営業は毎週月曜が定休日。所要時間はランチで1時間半程度、ディナーは2時間弱を想定しておきたい。客層は夫婦・カップル・接待など、『食事を通じた時間を大切にしたい』という思いを持つ人たちだ。一人での来店より、誰かと一緒に、その時間の価値を分かち合う形が自然になる。料金は時期で変わるため、来店前に公式情報をご確認いただくと確実だ。四日市という街は、一般には工業都市として認識されるが、その周辺には自然も多く、食べ物のレベルも高い。そうした街の『隠れた上質』を体験するなら、フルール・ド・セルはまさにうってつけの一軒だ。

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