牛カルパッチョとモレルのアヒージョ——肉とイタリアンの相性を示す二品
創作イタリアン肉バル CRAFTを初めて訪れたなら、まず試してもらいたいのが『牛カルパッチョ』と『モレルとアイユのアヒージョ』の二品だ。牛カルパッチョは、新鮮な牛肉をスライスして、自家製のソースで仕上げたもの。口に入れた瞬間に感じる肉の質感——その『身の引き締まった』状態は、毎日新しい肉を仕入れる店だからこそ実現される。素材を生かす工程が丁寧であることが、一皿の完成度を作っている。一方、モレルとアイユのアヒージョは、シンプルながら奥深い一品。モレルというキノコ特有の香りと土の香り、そしてアイユ(フランス語でニンニクを意味する)が織りなすガーリック風味。この組み合わせは、実はイタリアン以上に南フランスの影響を受けているが、それをあえてこの店では『イタリアン的に』仕上げている。クスクスや白ワインと合わせ、層を成した食べ方が可能な構成だ。この二品を並べることで、『新鮮な素材への執着』と『創作性への向き合い方』が、店のコンセプトとして浮かび上がる。どちらも決して奇をてらったものではなく、確かな基礎の上に立っている。