煮ぼうとう専門店の第一号、昭和からの一杯
元祖煮ぼうとうの國良は、深谷市内で初めて煮ぼうとうを専門に出した店だ。昭和61年に先代が開業して以来、麺は注文を受けてから手打ちで仕込み、山梨のほうとうよりも一回り太い、極太と評される麺を茹で上げる。つゆは醤油ベースに軽いとろみをつけたもので、ごぼう、にんじん、キャベツ、しめじといった野菜をじっくり煮込み、出汁を引き出している。肉は一切使わず、野菜だけで仕上げる潔さが、この店の一杯を特徴づけている。麺もつゆも注文ごとに仕込むため、提供までに多少の時間がかかることもあるが、その分できたての一杯が出てくる。2023年1月には6年間の休業を経てリニューアルオープンし、先祖伝来の技法を今なお受け継ぎながら営業を続けている。休業の間も味を惜しむ声が地元で聞かれ続け、再開の知らせは地域の情報サイトでも取り上げられた。地元の商工会議所にも名を連ねる老舗で、深谷市の観光案内でも郷土料理の店として紹介されている。冬場、体を温めたくて煮ぼうとうを探すなら、まず名前が挙がる一軒だ。