マチノワ · 2026年 春号
2026-09-26
HORUMON DORAKU TOCHIGI

栃木市箱森町、ドラム缶の看板が灯すホルモン道楽 煙煙大魔王の夜

栃木市の中心部、江戸期からの土蔵や町家が残り「蔵の街」として知られる一帯から皆川街道を西へ進むと、観光客の姿はぐっと減り、箱森町の住宅街に差しかかる。巴波川沿いに続く町並みとは表情の違う、地元の生活道路が交わるこの場所に、ホルモン道楽 煙煙大魔王はある。かつての民家をそのまま使ったような瓦屋根と太い梁の建物に、青と白のドラム缶を五つ並べた看板が掲げられ、「煙煙大魔王」の文字が壁に浮かぶ。営業は夜のみ、18時30分から22時まで。炭火とホルモンの匂いが漂う時間帯にだけ、この一軒は本領を発揮する仕組みだ。看板の下にはアルバイト募集の貼り紙も掲げられており、地元で今なお人を集めながら動き続けている店だと分かる。日中は蔵の街を歩く観光客で賑わうこの街も、日が暮れれば住宅街の一角にひっそりと灯がともる夜の顔を見せる。蔵の街めぐりを終えたあと、少し足を延ばして立ち寄る夜の一軒として、この店の姿を紹介したい。

副題

ホルモン焼き・栃木市箱森町 / 夜専業の晩酌

編集

マチノワ編集部

ホルモン焼き・栃木市箱森町 / 夜専業の晩酌✦編集部厳選✦HORUMON DORAKU TOCHIGI✦5 POINTS✦2026年 春号✦ホルモン焼き・栃木市箱森町 / 夜専業の晩酌✦編集部厳選✦HORUMON DORAKU TOCHIGI✦5 POINTS✦2026年 春号✦
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POINT5

ホルモン焼き・栃木市箱森町。

編集部が選んだ5つのポイントを順にご紹介します。栃木市の中心部、江戸期からの土蔵や町家が残り「蔵の街」として知られる一帯から皆川街道を西へ進むと、観光客の姿はぐっと減り、箱森町の住宅街に差しかかる。巴波川沿いに続く町並みとは表情の違う、地元の生活道路が交わるこの場所に、ホルモン道楽 煙煙大魔王はある。かつての民家をそのまま使ったような瓦屋根と太い梁の建物に、青と白のドラム缶を五つ並べた看板が掲げられ、「煙煙大魔王」の文字が壁に浮かぶ。営業は夜のみ、18時30分から22時まで。炭火とホルモンの匂いが漂う時間帯にだけ、この一軒は本領を発揮する仕組みだ。看板の下にはアルバイト募集の貼り紙も掲げられており、地元で今なお人を集めながら動き続けている店だと分かる。日中は蔵の街を歩く観光客で賑わうこの街も、日が暮れれば住宅街の一角にひっそりと灯がともる夜の顔を見せる。蔵の街めぐりを終えたあと、少し足を延ばして立ち寄る夜の一軒として、この店の姿を紹介したい。

POINT01
ホルモン焼き · 栃木市

「ホルモン道楽」の名が語る、炭火とホルモンの一軒

店の外壁に掲げられた看板には、赤い文字で「ホルモン道楽」と記されている。この一文がそのまま店の性格を表していて、炭火でホルモンを焼く夜の一軒であることが、格子戸をくぐる前から伝わってくる。壁にはさらに「BBQ ZONE」のステッカーも貼られており、炭と煙を扱う店であることがここでも裏付けられる。営業時間は看板の掲示によると18時30分から22時までで、ランチ営業は見当たらない。昼と夜で客層を分けず、限られた数時間に集中して店を開ける姿勢は、居抜きの民家を活かしながら夜専業で勝負する店ならではの構えとも読める。栃木市内には焼肉・ホルモンの店がいくつかあるが、民家を改装したような佇まいでここまで夜に特化した店は多くない。看板の文字を目にした時点で、この店が何を出す店なのかが一目で分かるようになっている。初めて前を通りかかった人でも、赤字の店名と炭の気配で、扱っているものがすぐに伝わる作りだ。

営業時間18:30〜22:00(夜のみ)
ジャンルホルモン焼き(炭火)
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POINT02
外観・ブランディング · 栃木市

青と白、五つのドラム缶が組み立てる「煙煙大魔王」の文字

店の看板でまず目を引くのが、壁に取り付けられた五つのドラム缶だ。青く塗られた二つの缶には「煙」の文字が一字ずつ、白く塗られた三つの缶には「大」「魔」「王」の文字が手書きで記され、並べて読むと「煙煙大魔王」という店の裏の名前が浮かび上がる。提灯や暖簾で店名を示す焼肉店は多いが、使い古したドラム缶をそのまま看板に転用する発想は珍しい。ペンキの塗りムラや文字の勢いからも、店主自らが手を動かして作ったことが伝わってくる。看板の下にはアルバイト募集の貼り紙も掲げられており、地域に根ざしながら今も人を募りながら営業を続けていることが分かる。凝った内装や照明で目立つのではなく、缶と手書き文字という手作りの主張で存在を示す――そのやり方自体が、この店らしさになっている。通りを歩いていて思わず二度見してしまう看板は、口コミよりも先に店の印象を残す力を持っている。夜、照明に照らされた青と白の缶が浮かび上がる様子は、この店ならではの見え方だろう。

看板ドラム缶5個に手書きで店名表記
備考アルバイト募集中の貼り紙あり
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POINT03
炭火焼き · 栃木市

「煙煙」の名にふさわしい、炭火焼きの匂いが漂う夜の時間

店名の後半に置かれた「煙煙」の文字は、語呂合わせだけでなく、この店が炭火焼きに軸足を置いていることを示している。壁に貼られた「BBQ ZONE」のステッカーも、炭とタレの煙が漂う空間であることを裏付ける手がかりだ。夜18時30分の開店と同時に炭に火が入り、22時の閉店まで、ホルモンを焼く匂いと煙がこの一角に漂い続けることになる。具体的なメニューや価格は来店時に確認する必要があるが、店名と看板から伝わってくるのは、炭火で焼くホルモンを主役に据えた、飾らない夜の一軒だという事実だ。昼の営業がなく夜専業であることも、炭と煙に集中する店づくりの表れと見ていいだろう。フードの内容を細かく知る前に、まず「炭火の匂いを浴びに行く」という感覚で足を運んでみると、この店の魅力がまっすぐ伝わってくるはずだ。焼き台の煙が屋外まで漂ってくるような店は、住宅街の中では意外と少ない。その煙こそが、この店が今夜も火を入れている証になっている。

特徴炭火焼き・BBQ ZONEのステッカー掲示
確認メニュー・価格は来店時に確認
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POINT04
店内空間 · 栃木市

瓦屋根と格子戸、古民家をそのまま使った店構え

店構えは、瓦屋根と太い梁を残した古い日本家屋をそのまま使ったような外観だ。二枚引きの焦げ茶色の格子戸が入り口に構え、足元には黒いタイルの三和土が奥へと続く。戸の脇には鉢植えの花が控えめに置かれ、玄関マットも敷かれていて、来客を迎える準備がきちんと整えられているのが分かる。電飾やガラス張りのファサードとは対照的な、落ち着いた佇まいが箱森町の住宅街に馴染んでいる。店内の詳しい造りは外から窺い知れないが、この外観からは、大人数で騒ぐような賑やかさよりも、少人数でじっくり炭火を囲む夜を想定していることが伝わってくる。格子戸をくぐる瞬間から、日中の街の顔とは違う、夜の一軒としての空気に切り替わる感覚があるはずだ。仕事帰りに一人で立ち寄るにも、気の置けない相手と連れ立って訪れるにも、身構えずに済む構えの店だと言える。玄関先に添えられた花が、無骨なドラム缶看板とは違うもう一つの表情を静かに添えている。

外観古民家風の建物・格子戸の入り口
営業夜のみ(18:30〜22:00)
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POINT05
アクセス・立地 · 栃木市

皆川街道沿い、箱森町6-2という蔵の街から少し離れた立地

住所は栃木県栃木市箱森町6-2。皆川街道沿いに位置し、蔵の街として知られる栃木市中心部の観光エリアからは少し離れた、地元の生活道路に面した立地だ。観光客でにぎわう嘉右衛門町や巴波川沿いの街並みとは違って、この一帯は住宅と店舗が混在する落ち着いたエリアで、地元客が通いやすい雰囲気を持つ。皆川街道からのアクセスがしやすいため、車で訪れる場合も迷いにくい立地と言える。栃木市は関東平野の北部に位置し、日光や那須といった観光地への通過点として車で訪れる人も多い街だ。そうした流れの中で、蔵の街の観光だけで終わらせず、住宅街に一軒だけ灯る店まで足を延ばしてみるのも、この街の別の顔を知る過ごし方になる。営業が18時30分からと決まっているぶん、日中は蔵の街めぐりに時間を使い、日が暮れてから箱森町まで足を延ばす、という一日の組み立て方がこの店にはよく合う。栃木駅からの詳しい徒歩時間や駐車場の有無は、現地の状況が変わる可能性もあるため、訪れる前に電話で確かめておくと確実だ。蔵の街の観光と、箱森町の夜の一軒――この二つを組み合わせて、栃木市の一日を組み立ててみたい。

住所栃木県栃木市箱森町6-2
エリア皆川街道沿い・蔵の街中心部から少し離れた住宅地
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編集部のひとこと
ホルモン道楽 煙煙大魔王は、栃木市箱森町でドラム缶の看板を掲げる夜専業の一軒。炭火とホルモンの匂いが、18時30分の開店とともに立ちのぼる。栃木でホルモンと聞いたら、編集部イチオシのお店です。
マチノワ編集部
編集後記末

最後に、歩き方。

蔵の街めぐりを終えた日の締めくくりに、箱森町まで足を延ばすかどうかで、この日の栃木市の記憶は少し変わってくる。ホルモン道楽 煙煙大魔王が開くのは18時30分、日が傾き始める頃だ。一人で格子戸をくぐって炭火の前に座るもよし、気の置けない相手と連れ立って夜を締めるもよし、大人数で騒ぐというより少人数で炭を囲む使い方が似合う店だと、外観からは読み取れる。閉店は22時とされているため、滞在時間は1〜2時間ほどを見ておくとよいだろう。具体的なメニュー構成や価格、駐車場の台数までは現地の掲示だけでは分からない部分もあるため、訪れる前に一度電話を入れておくと安心だ。皆川街道沿いという立地は、車での来店にも対応しやすい。日光や那須へ向かう道すがら、あるいは蔵の街を歩いた帰りに、住宅街の一角で炭火の煙を上げるこの店に寄り道してみる、という選び方もできる。蔵の街の観光と、箱森町の夜のホルモン――昼と夜で違う顔を持つ栃木市の一日に、この店を組み込んでみるのも悪くない。

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