タパスの作法から始まるスペイン料理の世界
スペインを代表する小皿料理・タパスは、ワインと一緒に嗜む文化の中で生まれた。そもそもの成り立ちは、グラスを手に街角で立ち飲みするバル文化。オリーブやチーズ、ハムを少量つまみながら、ワインを楽しむ。その流れが形式化されたのがタパスだ。PALLOのメニューには、小エビのアヒージョ、チーズの盛り合わせ、イベリコハムなど、スペインの基本形が揃っている。小エビのアヒージョは、オリーブオイルに漬かったプリップリのエビが、次々と口へ運ばせる一品。油の温度、エビの火の入れ加減、塩の塩梅――こうした細かい部分が、職人の腕を物語る。パエリアもこの店の看板料理で、ミックスパエリアは海の幸と肉をバランスよく盛り込んだもの。スペイン広場で息づくバル文化を、四日市でも味わえる。この店のタパスとパエリアは、単に「スペイン料理」ではなく、「スペインの時間の過ごし方」そのものなのだ。