毎日仕込む、乾麺にはない生めんの食感
ぱすたRakuenの軸になっているのは、その日の営業で使う分だけを店で仕込む自家製生めんだ。乾麺を茹でて出す店が大半のなか、ここではイタリア製のパスタマシーンを使い、丸麺のパスタを一から作っている。生地には地元の野菜を練り込んでおり、乾麺にはないもちもちとした食感を実現しているのがこの店の核だ。同じ小麦から作られていても、その日仕込んだ生めんと乾麺とでは、噛んだときの弾力がまったく違う。表面はつるりとしていながら、噛み進めるとしっかりとした弾力が返ってくる感覚は、パスタを日常的に食べている人ほど違いに気づきやすい。作り置きができない性質上、仕込める量には限りがあり、なくなり次第その日の営業に影響することもある。パスタという誰もが知る料理を、麺そのものから見直しているのがこの店の姿勢で、伊勢の郊外にいながら生めん専門店という珍しい業態を選んでいる理由もそこにある。麺への向き合い方ひとつで料理の印象がどれだけ変わるかを、実際に確かめに行く価値がある店だ。