3種類の手作りドレッシング、野菜の味わいを引き出す仕事
ガーデンカフェ すみかのメニューの中で、最初に目を引くのが「3種類の手作りドレッシング」という表記だ。市販のドレッシングを使わず、毎日この店で作られるドレッシングが、サラダの味わいを支えている。朝ご飯のセットに付く野菜は、近隣の農家から仕入れた新鮮な地元産。その野菜の甘さや香りを最大限に活かすために、酸味・塩辛さ・コクのバランスが計算されたドレッシングが三種用意されている。一つのサラダに、複数のドレッシングを選べるという仕立ては、「野菜をどう食べるか」という判断権をお客に預けているも同然だ。ある朝は和風ベースの淡い味わいを選び、別の朝には洋風のコクのあるドレッシングを選ぶ——その選択の自由が、毎朝の来店を「同じ朝食を食べる日課」から「その日の気分で料理を選ぶ体験」へと変える。野菜が持つ本来の味を尊重するという姿勢は、この店がどんな素材を扱っているのか、どんな思想で朝食を提供しているのかを、ドレッシングの工夫という小さな選択肢からも読み取れるのだ。