マチノワ · 2026年 春号
2026-08-18
YORUYORU YONAGO

ヨルヨル、
米子駅前の豆富。

JR米子駅を出て、だんだん広場の脇を数分歩くと、青い板を組み合わせた看板が目に入る。白抜きの文字でヨルヨル。おとうふカフェ ヨルヨルは、2025年6月にこの明治町の一角で店を開いた。広島・廿日市に本店を置く永遠の豆富屋の加盟店で、鳥取県では初の出店になる。運営するのは倉吉市で生パスタを出しているアサヒ食堂だ。米子駅前は、山陰の交通が集まる場所でありながら、腰を落ち着けて長く居られる店が意外と限られる。列車を待つ三十分と、夜に一杯だけ飲みたい時間。その両方に手が届く店となると、さらに数は減る。ヨルヨルは豆富を軸に据えながら、昼は湯葉丼の御膳と豆富のドリンク、十七時からはアヒージョやピザにジャパニーズウイスキーという二枚の顔を持っている。名前のとおり、夜まで居られる豆富の店だ。

副題

米子市明治町、駅から徒歩3分の豆富カフェ兼夜カフェ

編集

マチノワ編集部

米子市明治町、駅から徒歩3分の豆富カフェ兼夜カフェ✦編集部厳選✦YORUYORU YONAGO✦5 POINTS✦2026年 春号✦米子市明治町、駅から徒歩3分の豆富カフェ兼夜カフェ✦編集部厳選✦YORUYORU YONAGO✦5 POINTS✦2026年 春号✦
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POINT5

米子市明治町、駅から徒歩3分の豆富カフェ兼夜カフェ。

編集部が選んだ5つのポイントを順にご紹介します。JR米子駅を出て、だんだん広場の脇を数分歩くと、青い板を組み合わせた看板が目に入る。白抜きの文字でヨルヨル。おとうふカフェ ヨルヨルは、2025年6月にこの明治町の一角で店を開いた。広島・廿日市に本店を置く永遠の豆富屋の加盟店で、鳥取県では初の出店になる。運営するのは倉吉市で生パスタを出しているアサヒ食堂だ。米子駅前は、山陰の交通が集まる場所でありながら、腰を落ち着けて長く居られる店が意外と限られる。列車を待つ三十分と、夜に一杯だけ飲みたい時間。その両方に手が届く店となると、さらに数は減る。ヨルヨルは豆富を軸に据えながら、昼は湯葉丼の御膳と豆富のドリンク、十七時からはアヒージョやピザにジャパニーズウイスキーという二枚の顔を持っている。名前のとおり、夜まで居られる豆富の店だ。

POINT01
豆富・豆富ドリンク · 米子市明治町

もっちりと、とわとろ。二種類の豆富から始まる

この店の柱になっている豆富は二種類ある。もっちり豆富と、とわとろ豆富だ。どちらも永遠の豆富屋が独自の製法でつくったもので、ヨルヨルではこれを本日のおとうふとして日替わりで出している。もっちりのほうは名前のとおり弾力があり、箸で持ち上げても輪郭が崩れにくい。とわとろは対照的に、口に入れた瞬間にほどけていく。同じ大豆から生まれた二つが、まるで違う食感で並んでいるのがこの店の入口になる。単品なら550円。豆富一皿だけを目当てに寄っても成立する価格だ。もう一つの看板が飲めちゃうTOFUで、こちらはとわとろ豆富をそのままドリンクに仕立てたもの。抹茶、苺、キャラメル、チョコミント、果肉たっぷりマンゴーが並ぶ。豆富一丁ぶんが一杯に入っているとは思えないほど軽く、甘さも後に残らない。テイクアウトができるので、駅へ戻る途中に一杯持って歩くという使い方もできる。ただし豆富は一日に仕込める数が決まっていて、なくなればそこで終わり。狙っているものがあるなら、先に電話を入れておくのが確実だ。

豆富もっちり豆富/とわとろ豆富を日替わりで。単品550円
ドリンク飲めちゃうTOFU 680円。抹茶・苺・キャラメル・チョコミント・マンゴー
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POINT02
夜カフェ・酒 · 米子市明治町

十七時で表情が変わる。豆富の店に山崎と白州が並ぶ

店名は夜のほうへ寄っている。実際、この店の性格は夕方を境に切り替わる。昼はカフェとして豆富とドリンクを出し、十七時を過ぎるとアヒージョ、ガーリックライス、オムハヤシ、ピザといった料理が動き出す。手書きのドリンクメニューを見ると、サントリーの山崎12年と白州12年が2,200円、響や竹鶴が1,200円、知多とイチローズモルトが1,000円と並んでいる。プレミアム焼酎の魔王も置いてある。豆富のカフェでこの品揃えに出会うと、少し意外に感じるはずだ。米子駅前でジャパニーズウイスキーを一杯だけ選んで帰る、という夜の使い方ができる店は、そう多くない。同じ紙に鳥取の素材を使ったサワーが載っているのもいい。鳥取の梨、新甘泉を使った新甘泉サワー。鳥取の牛乳を使った白バラミルクサワー。どちらも480円で、豆富の甘さの後に頼んでも流れが途切れない。昼に一杯、夜にもう一杯。同じ日に二度入る客がいてもおかしくない構成になっている。メニューや価格は時期で動くので、狙いがあるなら電話で確かめてから向かうといい。

夜の料理17時以降はアヒージョ、ガーリックライス、オムハヤシ、ピザなど
酒山崎12年・白州12年・響・竹鶴・知多・イチローズモルト。新甘泉サワー、白バラミルクサワーも
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POINT03
ランチ・甘味 · 米子市明治町

湯葉丼を真ん中に置いた、おとうふ御膳という一枚

昼にしっかり食べたい日は、おとうふ御膳がある。1,600円。中心に据えられているのは生湯葉をのせた湯葉丼で、そこにサラダ、小鉢、豆富の出汁巻き玉子、そして本日のおとうふが付く。食後には豆富を使ったアイスまで出てくる。一枚の盆の上で、豆富という素材が丼になり、玉子焼きになり、冷たい一皿になり、最後は氷菓へと姿を変えていく。豆富料理と聞いて物足りなさを心配する人もいるが、湯葉丼が真ん中に座っているぶん、腹の収まりはしっかりしている。セットドリンクは200円で付けられるので、食後の一杯まで含めて二千円弱に収まる勘定だ。甘いほうへ寄せたい日は、TOFUプリンという選択肢がある。イチゴ、マンゴー、キャラメルの三種で、小ぶりなガラス瓶に詰められて出てくる。上に流したソースの色がそのまま見た目の主役になり、瓶ごとテーブルに並べると絵になる。ランチの豆富はなくなり次第終了になるため、御膳を目当てにするなら早い時間に入るか、あらかじめ電話を入れておきたい。

ランチおとうふ御膳1,600円。湯葉丼、サラダ、小鉢、豆富の出汁巻き玉子、本日のおとうふ、豆富アイス
甘味TOFUプリン(イチゴ・マンゴー・キャラメル)。セットドリンクは+200円
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POINT04
店内・席 · 米子市明治町

パステルの板壁とカラフルな椅子。小さいから早く埋まる

店が入っているのはアイシーエスビルの一階。扉を開けると、まず壁が目に入る。パステルの色で塗り分けられた板が縦に並び、その前に真鍮色のペンダントライトが二つ下がっている。天井は梁を見せたつくりで、緑と花が絡めてある。木目を基調にしながら、椅子だけが青、灰、黄とばらばらの色で置かれていて、和の豆富店を想像して入ると印象がかなり違う。席は二人掛けのテーブルが三卓、カウンターが三席から四席、そして奥に六人がゆったり座れる大きなテーブルが二卓。全体としては小さな店で、昼の時間帯は埋まるのも早い。一人でカウンターに座って飲めちゃうTOFUを一杯という使い方もできるし、奥の大テーブルを押さえれば友人同士の集まりにも足りる。Wi-Fiが入っているので、昼下がりに一人で手を動かしていく客もいる。人数がまとまる日は、席の種類まで伝えて電話しておくと迷わない。予約は電話でのみ受け付けている。

席2人掛けテーブル3卓、カウンター3〜4席、奥に6人用の大テーブル2卓
設備Wi-Fiあり。テイクアウト可。予約は電話(0859-21-9700)のみ
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POINT05
アクセス・街歩き · 米子市明治町

米子駅から徒歩三分。列車の待ち時間が使い道になる

所在地は鳥取県米子市明治町105。JR米子駅からは歩いて三分ほどで、駅前のだんだん広場を抜けてすぐの通りに面している。東横インのすぐ近く、隣はもくちゃんホルモン店。駅から近いというより、駅前そのものと言っていい距離だ。この立地は旅程に組み込みやすい。乗り継ぎの待ち時間が三十分あれば、飲めちゃうTOFUを一杯飲んで戻ってこられる。境線で境港へ渡る前や、大山方面へ向かう前の腹ごしらえにも収まりがいい。米子の街を歩く日なら、駅前から北へ向かう通り沿いに商店街が続き、その先の加茂川沿いには白壁の残る町並みがある。半日の街歩きの起点として、駅からいちばん手前に置ける一軒だ。専用の駐車場はないが、店の前を含めて周辺には時間貸しの駐車場が複数あり、万能町側にも大きなコインパーキングがある。料金の体系は場所ごとに違うので、長く滞在するつもりなら看板を確認してから停めたい。夜は二十三時まで、ラストオーダーは二十二時三十分。飲んだあとに駅まで歩いて帰れる距離なのは、この街では実務的にありがたい。

アクセス鳥取県米子市明治町105。JR米子駅から徒歩約3分、だんだん広場のそば
駐車場専用駐車場なし。店周辺と万能町側にコインパーキングあり
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編集部のひとこと
豆富の店が夜二十三時まで開いていて、その品書きに山崎と白州が載っている。米子駅前という場所でそれをやっているのがヨルヨルだ。昼に湯葉丼を食べた客が、夜にウイスキーを飲みに戻ってくる。そういう往復ができる店が駅前にひとつあると、街に居られる時間が伸びる。
マチノワ編集部
編集後記末

最後に、歩き方。

十一時から二十三時までひと続きで開いている、というこの一点が、店の使い方をほぼ決めている。昼に入るなら、おとうふ御膳を目当てにするのが分かりやすい。ただし豆富はなくなり次第終了なので、正午前後を狙うか、電話で押さえておくと空振りがない。滞在は一時間ほど、予算は御膳1,600円にセットドリンク200円を足した二千円弱を見ておけばいい。甘いものだけで済ませる日は、飲めちゃうTOFUかTOFUプリンを一つ。550円から680円の範囲に収まるので、列車を待つ三十分の使い道としてちょうどいい。夜は十七時から料理が動き出す。アヒージョやピザをつまみながらウイスキーを一杯という組み立てなら、二時間で三千円台からが目安になる。二人で来るなら手前の二人掛け、人数が集まるなら奥の大テーブルを電話で指定しておくと当日迷わない。カウンターは三席から四席しかないので、一人で来る日は昼のピークを外すと座りやすい。定休は水曜。営業時間や品書きは時期で変わることがあるため、出かける前に店のInstagramか電話で最新の状況を確かめておくと確実だ。

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